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テーマ:野鳥好きっ♪(15897)
ウグイスは、羽田(1970)が報告しているように、巣造り後期、抱卵、抱雛、給餌、糞運び出しの全てが雌が担当し、ナワバリ防衛は雄のみで行う鳥類と長年思っていました。 しかし、濱尾(2001)は、隔離された大洋島で進化してきた小笠原のウグイスでは雄の巣内ビナヘの給餌が観察されており、2000年5月に京都府京田辺市で雄がヒナに給餌するところは直接観察できなかったもののヒナの近くに行くまでは職に幼虫をくわえているのを観察し、ヒナに近づいた後で幼虫をくわえていないのを観察したことから雄はヒナに幼虫を給餌していたと判断したこと報告しています。 あわせて、子の世話の分担は、必ずしも固定されたものではなく条件により変化あるものと考えられると結んでいます。 (なお、濱尾(2001)は、雌雄の識別について、雄は総排池腔が突出し、抱卵斑がなく放鳥後さえずる、雌は総排池腔が突出しておらず、抱卵斑があり囀ることがない点で識別したと記しています (引用) 羽田健三・岡部剛士.1970.ウグイスの生活史に関する研究. 山階鳥研報第6巻第1/2号.p130-141. 涜尾章二・松原始・梶田学・三田村あまね.2001. ウグイスの雄による巣立ちビナヘの給餌.Strix第19巻.pp187-189. 日本野鳥の会. (写真)2022年2月4日都内水元公園で撮影 上面、下面ともに褐色味があり、嘴、足ともに褐色という解説が一般的です。 水元の個体は上嘴が黒く、足は肉色でした。また。褐色の過眼線があり、足が長く見えたことから雄個体と思われました。
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最終更新日
2023.02.26 13:52:05
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