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テーマ:野鳥好きっ♪(15991)
石田(2015)が述べているように、オオヨシキリは葦の茎や葉を組み合わせたお椀型の巣をつくることが知られています。 ところが、バードリサーチの植田さんが雌が巣材にヘビ皮を使っているオオヨシキリ海外の論文を紹介しています。少し前のものですが、参考までに紹介します。 植田(2011)は、スロバキアのオオヨシキリは巣材にヘビの抜け殻を使うとの論文を紹介しています。造巣中のオオヨシキリの巣の前にヘビの抜け殻とそれと似た感じのリボンを置いて、オオヨシキリの反応をみたところ、多くのオオヨシキリがヘビの皮を巣材に使ったのに対してリボンを使ったのはわずかでした。オオヨシキリはヘビの皮を好むようです」「オオヨシキリは一夫多妻の鳥で、雌にとって雄の給餌を受けられるかどうかが繁殖成績を左右する大きな要因になります。雌が自分の質を雄にアピールすることは重要そうです。めったにないヘビ皮を見つけて巣材にできることが雌が自分の質をアピールする信号になっているのではないかと考えています」と述べています。なお、日本ではヘビの抜け殻を使っているオオヨシキリはまだ見かけられていないことも触れています。 なお、スロバキアのオオヨシキリもお椀型の巣をつくるとしたら、へび皮は葦と組み合わせるのか。興味津々です。 (引用) 植田睦之.2011.野鳥の不思議解明最前線#70. 皮製品が好きな鳥たち~蛇皮を巣材に使うオオヨシキリの雌はセレブ?. 石田光史.2015.野鳥図鑑.p295.ナツメ社. (写真) 2020年5月24日印西市の印旛沼沿岸、2022年5月28日印西市の印旛沼沿岸で撮影
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最終更新日
2024.07.18 13:09:24
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