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カテゴリ:みんなとの日々
2年生にYくんと言う子がいる。
彼は努力家だ。そして努力を継続できる。 最初は間違いなく平均以下だった。 分からない問題を投げるのも早かった。 しかし彼がスゴイのは、投げたあとで必ず拾うことだ。 いったんはあきらめかけても、最終的には最後までやり通す。 そんなことを1年半以上にわたって続けてきた。 普通ならとっくにあきらめているところだろう。 加えて、彼はスポーツ少年団の野球をやっている。 土日はいつも練習があり、つらい日々が続いた。 (挙げ句にレギュラーに入れないと言うおまけ付き。泣ける) これまで何度も 「こんなんやっとって本当に成績あがんの?」 「絶対にいつか上がる、信じてがんばれ」 と言う会話を繰り返してきた。 もちろん、彼の努力があり、さらに私がきちんと指導すれば、 成績が上がるのは目に見えている。 分かっているのだが、ギリギリの一瞬もある。 崖っぷちギリギリの所で、落ちていくかもう一段上るのか。 もちろん後者になってもらわなければいけない。 結果、Yくんはここに来てようやく成果が出始めてきた。 塾内模試は、初の対外模試ながら驚異の出来だった。 夏開けの実力(と言うか確認テスト)も、自分でも驚くくらい上げている。 期末400点を取る日も近いだろう。 努力する人間が報われない世の中は、かわいそうだ。 正確に言うなら、努力したからと言って報われるとは限らないと言う 世間の真理を知るにはまだ早い。 小中高校生は、我々大人が思う以上に逃げ道が少ない。 そして逃げ方を知らない。 逃げ出せば一気に崩れきってしまうし、がんばる子はどこまでも 際限なくがんばり続けてしまう。運がいい子はそのまま乗り切るが、 運が悪い子はいつか崩壊してしまう。 特に成績の良い優等生は心配だ。そんな子に限って、周りの無責任な 期待は大きく、その期待に応えられない自分を許せなくなっていく。 2年間、みんながんばってきたもんねぇ。 ちょっと気を楽にして、どこかに行ってみようかぁ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Sep 29, 2005 12:33:18 AM
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