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毎日たくさんの生徒の出入りがある中で、何人か自分からあいさつをしない子がいる。
学校ではないのであいさつを強制することはできない。自分からしてきてくれる日を願いながら、毎日こちらから声をかける。 「あいさつしようね」と声をかける立場になってみると、自分が小学生・中学生だったときの記憶がよみがえってくる。あのとき、学校の先生がなぜ「あいさつをしろ」としつこく言ってきたのか、今になってようやく分かってきた。 あいさつをしない子には、こちらと目を合わせたくない何か理由がある。それはただ単に「恥ずかしい」「馴染んでいない(入塾したばかり)」ということから始まって、「宿題をやっていない」「最近暗記テストに落ちまくっている(こちらはさほど気にしていないのだが)」「不良化しつつある」など。。。 ただ、この見方は一方的であることも忘れてはいけない。あくまで、子どもとのコミュニケーション・信頼関係の構築を求める大人側の論理である。こちらからあいさつをしたにも関わらず返してくれないと、コミュニケーションを取れていないという不安に陥るからだ。実際には子どもはそこまでは考えておらず、先に挙げたような「単に恥ずかしい」だけだったりもするのだが、すっかりそんな気持ちを失ってしまった大人から見れば「なんであいさつしてくれないんだろう?」という心配の種になってしまう。 心配しすぎは杞憂だが、あいさつをしないことはやはり何らかの兆候のひとつであるのは確かであろうから、大切なことは「変調」に気づくことだろう。これまであいさつをしてくれていた子がしなくなったとか、しなかった子がしてくれるようになったとか。それこそが、毎日のように子どもたちに会っている僕らが気にするべき所だろう。 入ってきたほんの数秒に、そんな駆け引きらしきモノが生まれる・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jan 31, 2008 05:14:29 PM
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