|
カテゴリ:ニュース
(*別ブログにも同時掲載)
正月早々、暗い話に触れたくないが、 歯科医家族の事件に思うことがある。 (テレビニュースと新聞情報のみによる) 一つは「しつこい」である。 議論や喧嘩で、相手を言い負かすまで「しつこく」くいさがる人がいる。 自分の意見が正しいと信じ切っている人、 相手にどうしても負けたくない人だ。 こういう人は半歩下がることを知らない。 相手の意見、考え方を全否定する。 一人でブログにでも書いているあいだはいいが、 しつこい人が二人対すればどうなるか。 双方、譲らないから、会話や議論では治まらない。 突き進んだあげく、言い争いになり、喧嘩にいたる。 口喧嘩で治まればマシだが、 恨みを残し、殴る蹴る殺すも起こる。 こうならないために、 子供や若い人たちに「引き」の術を教えたい。 対立したその場では、三度反論する。 四度目は「引く」。 そして家に帰る電車の中で、相手の意見を考えてみる。 ベッドで思い出してみる。 まだ腹が立って悔しいなら、「あの人はそういう考えだ」と思い、 もう忘れることだ。 またなにかの折に思い出す。 まだ腹がたつなら、もう考えないようにする。 「人口1億数千人いれば、そういう考えの人もいる」と思えばいい。 どちらの意見が正しいかは、時間、歴史が証明する。 また、正しい意見が正しいともかぎらない。 どちらもただしく、どちらも間違っているともいえる。 つまり「正」「誤」の決着を急いてはいけない。 思うもう一つは、「離れ」である。 人と人とが寄れば摩擦が起きる。 「触れ合い」がトレンドだが、良識ある交流があってのことで、 「引き」を知らない人同士では、トラブルになる。 殺傷事件で家族・知人間というものは多い。 働けと説教する母親を息子が殺す。 勉強しろとうるさく言う父親を息子が殺す。 親しかった友人を殺す。 歯科医家族には、以前からトラブルがあったという。 殺しにまで進むような、そんな家は、 出たほうがよいのである。 娘も息子も二十歳を過ぎ、親が援助できる経済力もある。 子供は家を出て家族から離れたほうがよかった。 距離ができて、少しは親やきょうだいや自分が見えるようになる。 トラブルが大きな負担になるとき、 そこに留まってはいけない。 挨拶程度の距離を取って離れることだ。 (*写真は噴水の氷) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[ニュース] カテゴリの最新記事
|