日々随想

　イラクの米軍事情についてこんな事をある専門家が書いていた。
　
　http://tanakanews.com/ 田中宇の国際ニュース解説
　２００７年４月２０日　『疲弊する米軍』

　１９６０－７０年代のベトナム戦争の末期、米軍は、装備の不足や作戦上の
失敗や混乱、兵士の士気の低下などがひどくなり、全崩壊的な敗北へと発展し
た。その際、米軍の崩壊を予兆する早期のできごととして、ベトナムで戦う米
軍の中堅将校や下士官の、脱走や任務遂行拒否が相次いだ。ベトナムから休暇
で米国の故郷に戻ったまま、休暇期間が過ぎても部隊に復帰しない士官や兵卒
が急増した。

これについて最近、ベトナム戦争に参加したロバート・スケールズ元少将は
「中堅将校や下士官の逃亡は、米軍の崩壊を予兆するものだった。ちょうど、
炭坑内のガス漏れを知らせるカナリアの異変のようなものだ。中堅将校や下士
官に戦う気がなくなれば、軍隊は戦争を続けられなくなる」と述べている。

　４０年も前のベトナム戦争の話が、今また問題になっているのは、イラクや
アフガニスタンに従軍する中堅将校や下士官の間に、逃亡や任務拒否が相次い
でいるからだ。スケールズ元少将は「今また米軍では、驚くほど大勢のカナリ
アたちが、かごから逃げ出そうとしている」と指摘している。

　米軍は新兵募集にも苦労している。 米軍ではもともと、兵士の
９割以上が高卒以上の学歴を持つことを募集の目標とし、過去に犯罪を犯した
ことがある前科者は入れないようにしていた。だが今や、高卒以上の学歴者の
割合は８割で、しかも新たに兵士になる人々のうち半分が前科者という状況に
なっている。 質がいちじるしく低下しているのだ。

　米軍は、新兵募集が難しいので、本来米軍がやるべき仕事の一部を、米英の
元将校らが経営する傭兵企業（軍事サービス企業）に発注している。国連の調
査によると、イラクに駐留する外国兵力のうち３０％を占める５万人前後が傭
兵で、その数は米軍（１５万人）に次ぎ２番目である。　３位のイギリス軍（１万人）。
　傭兵企業は、イラクでの戦争ビジネス拡大のため、故意にイラクの内戦を煽って
いると疑われている。

　 ●装備不足につけ込む装備の値上げ
　米軍は、兵士不足の影響で、新兵を急いでイラクに派兵せねばならず、本来
は事前に１年間の軍事訓練が必要なところを、最短で２週間の訓練のみで、イ
ラクの戦闘現場に行かされる訓練不足に陥っている。

　加えて、軍事産業の政治圧力の結果なのか、イラク開戦以来、兵士が使う装
備の価格が急上昇している。銃器、防弾チョッキなど、戦場の兵士が身につけ
る装備一式の価格は、１９９９年に７千ドルだったが、最近では４倍の
２万５千ドルに値上がりしている。装甲車の価格は、０１年に３万ドルだった
が、今では７倍の２２万ドルに値上がりしている。急増するアメリカの軍事費
の多くは、軍事産業のぼろ儲けに使われている。

　●秋までに撤退できなければ大敗北？

このように米軍は、兵力不足、士気の低下、訓練不足、装備不足などに陥っ
ている。イラク駐留米軍の司令官の一人は３月初め「あと半年間でイラクを安
定させられなかった場合、ベトナム戦争の時と同様に、戦争に対する米国内の
世論の支持が失われ、米軍はイラクから急いで撤退せねばならなくなるかもし
れない」と予測している。 　　以上　抜粋転載す。

　

　
　現場の専門家が打った期限にあと4ヶ月、それまでに安定できなけりゃ、あと
はベトナムの二の舞になるであろうと。．．．

　この現実をあのちょっと間抜けな二代目ブッシュはどう考えているのだろう。
兵力・軍備を増強すれば征服の目的は達成できるとでも思っているのだろうか。

　イラクでの失敗はアメリカの国力を衰微させ、国際的な立場おも弱くした。
　
　北朝鮮への消極的、迎合作戦にもそれは表れている。

　最近アメリカの国会で取り上げられた旧日本軍の慰安婦問題、これは明らかに
拉致問題から日本を遠ざけようとの作戦に他ならない。　60年も経った今、何も
同盟国？の筈のアメリカが騒ぎ立てる事はない。　けん制作戦に他ならない。

　在米の半島出身者たちもその財力でもって議員たちに働きかけているらしい。
その影響も多々あると聞くが、この期に及んで、御大の安倍総理が、その慰安婦
強制を認める発言をした旨伝わってきた。

　なにを今更、という感がある。　中国・南北朝鮮を付け上がらせだけの事
　
今後は戦時補償の点でも強く出てくることだろう


　今でもその傾向は続いているのだそうだが、ある台湾の識者が書いていたが
昔から朝鮮半島は売春婦の輸出国であり、その活動はアジア各地で盛んであった
と聞く。　なにも強制連行せずとも要員は集まった筈である。　現地のそれ専門
の業者もいた事であろうし。

　なにも説を曲げてまで、アメリカの一部議員とか、その動きに迎合する事は
無かったのではないのか？

　アメリカこそ、敗戦間際の苦しむ市民の上に実験の為あえて二発の原子爆弾を
落と何十万もの無抵抗の人を焼き殺すなど、およそ人道に反した事をやらかした
ではないか。
　戦後占領するにあたっても、駐留兵士による強姦事件、金のために特定の兵士の為に
春を売る”オンリー”さんの出現とか、売春施設を造る事を日本政府に
要求作らせるとか、今思えば兵士の性欲充足の為随分酷い事をやらかしている。
　
　沖縄では今もなお婦女子が被害にあっており、時々問題となっている。

　己の事を懺悔せず、何を言ってるんだアメリカは？！！．．．

　総理には国民全体の意志・立場を代表して、あくまでも毅然とした態度で
米国に臨んでもらいたい、と思うのである。

　強制連行の必要性は無く、その需要に応える供給は、貧しい戦時にあって
戦後の日本での米兵への供給充分であったが如く、充分に充足できたのだ、と
言う事を証明する客観的資料はいくらでもある。

　現に私がネット上で探しただけでも、台湾の専門家とか韓国の新聞の翻訳文
などでもそれは語られていた。　外務省の弱気外交に引きずられて道を誤った
安倍総理、とんとここは反省の上、善処せん事を望む次第だが、先ずはもう無理
か。

　

　

　　　
　　
　　　
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