カテゴリ:映画・美術・音楽鑑賞
階だん六十八だん登る (奈良市)山添 聡介 リズム感があっていいですねえ 石川啄木を思わせる歌だと思った 作者はたしかまだ小学生 地上での七日の命憐れめど 我とて宇宙の中の蜩 (五所川原市)戸沢 大二郎 本当ですねえ いつの間にか八十三才 蝉の七日の命を言ってはいられない 宇宙から見ると七日も八十も大差なし ところで蝉はみなどうして あおむけで死んでいるのだろう 均等に降らせることは至難らし あちらは洪水こちらは日照り (新潟市)太田 千鶴子 この夏は特にこのことを実感した 線状降水帯などという言葉もあるのに わが住む地には雨降らず 百姓は常に天気を気にしている 父もそうだった そしてもちろんボクも…… 戦死者を英霊などと祀りあぐ 死にたくて死んだ者など無きを (川越市)西村 健児 お国のため、天皇陛下のために 喜んで死んだ人はいない 間違った教育だった 過去の戦争の実態を知れば知るほど この歌の実感を強くする 国とは、国家とは一体何なんだ! 政治家の言う、「国民の命を守る」 という言葉はいつ聞いてもむなしい お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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