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ラッコの映画生活

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2007.08.11
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カテゴリ:アメリカ映画
HUMAN DESIRE
Fritz Lang
白黒91min

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フリッツ・ラングと言うとジャン=リュック・ゴダールの『軽蔑』に自身の役で出演した彼であり、また1927年のサイレントの名画『メトロポリス』で、他は新旧色々な『マブゼ』も『M』も何も見ていません。まあこれから少しこの穴を埋めようかと思い、まずは簡単にレンタルできたこの『仕組まれた罠』を見ました。ユダヤ系だったラングがナチから逃れてアメリカに渡ってからの作品です。この映画の邦題の「仕組まれた」は、そうではないとは言えなくもないとしても、そう言い切ってしまって良いかどうか疑問です。フランスの作家ゾラの『獣人』のかなり自由な脚色であり、小説『獣人』の1938年の映画化であるジャン・ギャバン主演・ジャン・ルノワール監督の『獣人』のリメイクということにもなります。ゾラの小説では主人公はマッカール家のアルコールによる精神異常の血をひいて殺人衝動を持つ人物なのですが、この映画ではそういう面はすべてなくなっていて、1人の女にまつわる愛と殺人の物語になっています。結末も変わっています。汽車がもう一つ(一人?)の主人公といして描かれていることと、基本的人物設定以外はゾラとは無関係に見た方が良いと思います。

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冒頭タイトルロールから5分以上機関車の運転台から見た前方の線路やすれ違う列車、機関車を運転する主人公、終着駅に着いて切り離される機関車、ポイントや転車台などが写され、途中にもそういう鉄道の映像が写されていて、とりわけ鉄道マニアでなくても鉄道の世界を楽しめます。そしてこの映画に出てくる主要人物たちは、鉄道が好きで離れられない鉄道員であったり、鉄道の音が窓の外に聞こえないと落ち着けないという鉄道員の妻など、鉄道の魅力が映画全編の背景となっています。物語全体に 鉄道が存在 しているっていう世界がいいです。

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兵役の3年間の朝鮮戦争から故国に戻ってきたジェフ(と言うことは1950年代初頭、たぶん1953年頃)。ジェフは機関車の運転士に復職し、以前と同じように年長の同僚アレックの家に間借りした。そこには娘のエレンがいたが、3年見ないうちに大人の女性になっていた。エレンは秘かにジェフを想っていたが、ジェフもまんざらではなさそうだ。操車場長助手に出世していたカール・バークリーは若く美しいビッキーと結婚していた。カールは操車場長と喧嘩をして仕事をクビになり、復職するために鉄道会社の大顧客であるオーエンズ氏に口利きを頼んでくれと妻ビッキーに言う。ビッキーの母はかつてオーエンズの屋敷で女中をやっていて、ビッキーはそこで育ったのだった。しかしビッキーは夫の願いに良い顔をしない。シカゴ(?)を訪れ、彼女はオーエンズと会って夫の復職は入れられた。夫は友人宅で待っていたが、その間4時間も5時間も彼女は帰って来なかった。夕方になってビッキーは帰ってくるが、夫カールは何をしていたかを妻に問いただし、その曖昧な返答から妻が今もオーエンズと関係があることに勘付く。カールは暴力でその事実を妻に白状させる。オーエンズが列車で旅立つことを知ったカールは彼を誘う手紙をビッキーに書かせた。カールは一等個室内でオーエンズを殺害するが、片道運転の仕事帰りで同じ列車に乗っていたジェフは2人を目撃してしまう。そしてジェフとビッキーはやがて愛し合うようになる。

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(以下少しネタバレ)
密会の場でビッキーは「男の人って解らない」と言い、ジェフも「解らないのは女も同じだ」と言う。たぶんまだ若い若い頃オーエンズに屋敷のプールで関係を迫られ、そんなオーエンズと今も関係を続け、生活の安定のために好きでもないカールと結婚した女ビッキー。嘘さえついてジェフに近付くのは彼を愛するからなのか、今では嫌悪すら感じるようになっている夫から逃れるためなのか、あるいは更に夫を殺害させるためなのか、たぶんそのすべてなのだろう。夫による殺害の後、夫が目撃されないためにジェフに声をかける前にコンパクトで化粧を直すビッキー。警察の集合尋問の際に秋波をまじえた哀願の視線でジェフに偽証をさせる彼女。愛しているなら夫殺しも出来るはずだと詰り唆す彼女。そんな女性の複雑な心理をグロリア・グレアムが巧みに演じていた。映画的にはこういうそれぞれの場面の出来は「さすがにフリッツ・ラング」と言ってよいのか解らないが、なかなか見応えがあった。でも映画全体としてそれらをつなげて見ると、やや安易な展開とも感じられた。

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根っからの悪人ではないかも知れないが不器用で、女を好みながらも本音では男より下と蔑んでいて、自己本意で単細胞、そしてそのために結果として哀しい人生しか送ることのできない男がカールだろう。演じたのはブロデリック・クロフォード。余談ながら調べてみたらこの俳優は双子座の生まれ。容貌も考え方や性格も双子座の男性に少なからずいるタイプ。ある知人の双子座男性にあまりにも似ていた。その意味では名演である以前に名配役だろう。そしてそんな双子座男性とは決して上手くはいかない射手座のグロリア・グレアムがその妻役だったのが上手すぎる。英王室は占星術で王(女王)の行動を決めているという話もあり、欧米の配役担当者の中には占星術的知識をキャスティングに利用している人もいるのかも知れない。(ちなみにこの映画でグロリア・グレアムという女優を初めて見てかなり好きになってしまったが、実人生と芸能人のどちらでもボクが好きになる女性の2/3は射手座の女性だ。)

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この映画の原作小説の題は『獣人(LA BETE HUMAINE)』(英語題 The Beast in Man =人間の中の獣性)で、この映画は『Human Desire』(=人間の欲望)だけれど、邦題の『仕組まれた罠』は、複雑な心理の物語をビッキーが意図的・計画的に 女の魅力でつって男(ジェフ)に偽証と夫殺害にはめようとした かのような物語の一面的解釈であまり適切ではない気がする。

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Last updated  2007.08.25 04:39:11
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