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テーマ:介護・看護・喪失(5300)
カテゴリ:介護の“か”
姑は、大脳皮質基底核変成症という病気のため
右半身は4%しか機能せず、言葉が不自由だ。 本人にとって一番辛いのが、この失語症。 なかなか意思を他人に伝えることができない。 大脳の病気と言っても 記憶に使う部分は今のところほとんど問題ないようで 判断力も正常どおり。 だから、土曜日に叔母たちが来ることになったときも もてなし方をレクチャーしてくれた。 しかし、失語症だ。 お昼頃に博多駅に着くという叔母たちに 食事を用意しようという私の意見に対して それではバタバタで、私が大変だから 果物でも用意しておけばいい、と姑。 「えー。ほんとに?じゃあ、お昼は外で食べてきてください」と言うの? 「ちがう。くだものをよういしておくから、すこしやすんでから、 しゅっぱつしてください」 ほおほお。なるほどそう言うのね。 って、たったこれだけの意思疎通に 30分以上時間をかけた。 そこで、先日テレビで見た「会話パートナー」なるものを検索したら 「失語症の人と話そう」という本にたどり着いたので 早速取り寄せて読んでみた。 失語症の人は、発語だけでなく 人の言葉を理解することも 文字を読んで意味をくみとることも 不自由になっているということに、改めて気づかせられた。 今までの私からの問いかけには、どう返事したらいいのかさえ 分からないものもあったことだろう。 とても勉強になった。 気がかりなのは、一般的な失語症は 脳梗塞や外傷で脳が損傷した場合に発症し なかなか回復しないにせよ、それ以上悪化することはない。 しかし姑の場合は、発症からの平均余命が5~6年だという進行性の病気なので 着実に状態は悪化していく。 今は問題ないが いずれは痴呆の症状が出るのではないかとも言われている。 本に書いてあることは、大いに参考になったが 改めて、姑の病気の重さを思い知ることにもなった。 失語症の人と話そう お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.09.17 00:48:05
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