テーマ:日本の伝統と文化(317)
カテゴリ:歴史 傳統 文化
今日は端午の節句、いわゆる「子供の日」である。 が、今日のお題は子供の日そのものではなく暦と祝日の関係。
端午の節句が奈良時代、季節の変わり目に無病息災を願って菖蒲と蓬を軒に挿し、菖蒲湯に入ったことに由来することを考えると梅雨時に行われたというのはもっともな話だ。 このように新暦で祝うために季節感が失われた、あるいは価値が損なわれてしまったという行事は他にも幾つかある。 一年の初めから見てゆくと、まず元旦。 年賀状に「新春のお慶び」と書いて梅の絵を添えるが、新暦では春の兆しはどこにもない。 これが旧暦だと二月九日だがら「梅は咲いたか、桜はまだか」となる。 また、旧暦だと元旦は必ず新月となる。月の明かりが無いのだから初日の出もありがたみが違う。七草粥も新暦の一月七日では季節はずれだ。 三月三日の桃の節句には桃の花を添えるが、桃の花が咲くのは三月終わりから四月一杯である。旧暦では四月十一日なのでやはりこれも新暦に遷したことで季節感を失ってしまった。 お盆は旧暦七月十五日、新暦八月十九日。実際には八月十五日に行われるところが多い。 旧暦では七月を初秋、八月を中秋、九月を晩秋と呼んでいた。十五日は満月なので、お盆は本来、初秋の満月の日に行われていたのだ。 国際派日本人養成講座 三百二十六号 平成十六年一月十一日 日本人の一年 平成十七年 旧暦・新暦対応表 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年09月02日 15時40分32秒
コメント(0) | コメントを書く
[歴史 傳統 文化] カテゴリの最新記事
|
|