テーマ:歴史(46)
カテゴリ:政治 政治史 行政
岡崎久彦「外交官とその時代」シリーズ第一巻「陸奥宗光とその時代」を読み始めた。驚いたのは殆どの漢字に仮名が振ってあることだ。これなら中学生でも読める。 さて、岡崎久彦「歴史の真実」最終回、気に留まったのは次の一文。 「昭和初期の指導者たちが、結果としてどんな失敗を犯したとしても、一人一人は例外なく国を思う気持があったことは、誰も否定できない。私利私欲もまずなかったといえる」 「これは当時のすべての指導者に共通であり、東条英機や板垣征四郎が財を蓄えたなどと想像する人さえいない」 と言うわけで東條英機に関する話を幾つかとりとめもなく述べる。 石原莞爾は東條英機のことを「戦争が下手。俺がやっていたら敗けずに済んだ」などということを言ったらしい。 東條英機は昭和十九年七月、内閣を総辞職、終戦後巣鴨刑務所に入れられるが、そこに遅れて入ってきたのがなんと「世界は一つ、人類みな兄弟、お父さんお母さんを大切にしよう」の笹川良一。東條英機が東京裁判で実に立派な弁舌をぶったのは笹川良一の助言のお蔭らしい。[二、三] 東條英機と東京裁判を描いた映画は「プライド 運命の瞬間」「東京裁判」と二本ある。僕は両方とも未見だが、前者は右寄り、後者は左寄りと言われている。 東條英機のお孫さんの東條由布子さんがロフトプラスワンのトークライブに出演しているが、「非常に物静かで上品な方」だそうです。[一]
[一] 東條英機の孫が見た 小泉首相と靖国問題 [二] 笹川良一 獄中の東条英機を叱咤した男(上) [三] 笹川良一 獄中の東条英機を叱咤した男(下) 岡崎久彦「外交官とその時代」シリーズ全五巻 陸奥宗光とその時代 小村寿太郎とその時代 幣原喜重郎とその時代 重光・東郷とその時代 吉田茂とその時代 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年05月23日 20時34分44秒
コメント(0) | コメントを書く
[政治 政治史 行政] カテゴリの最新記事
|
|