|
カテゴリ:どうでもいいですよ
ミツオーです。子どもが、寿司らしい寿司を初めて食べました。ものすごく気に入ったようです。うれしいような、残念なような。 さて、アメリカメジャーリーグで、今シーズンからの新ルールとして「投げずに敬遠四球」を導入することが決定したというニュースを見ました。 監督から球審に、打者を敬遠する旨の意思表示をすると、投手が4球投じることなく打者を一塁へ歩かせることができる、というこの制度。 導入の理由は、野球の試合は長すぎて、そのせいでファン離れを止められないから、だそうな。 いろいろ、本末転倒!! 野球ファンが減っている(かどうか知らないが)のは、試合が長いからか? 面白い試合が減ってるからじゃないか? 見たいプレーを提供できていないからじゃないか? 仮に試合が長いのが悪いことだとしても、敬遠四球で4球投げる時間を節約するより、もっと時短できる方法があるんじゃないか? 米国のことは知らないが、日本の学生野球(とくに高校生以下)の試合なんか、めちゃくちゃ試合時間短いぞ。 だいたい、敬遠だろうが何だろうが、四球は四球。 投手が投げない四球にどんな意味がある? …まあ、「敬遠四球の球を打つというドラマがなくなる」ということまで言い立てるつもりはないのですが、そういうマンガや新庄剛志みたいなことや、敬遠四球で暴投などのエラーが起きることの可能性をまるきりゼロにしてしまうのは、たしかに面白くない。 第一、敬遠なんてのは、ストライクゾーンに関するルールを利用した中で生まれた、方便でしょうが。 ルール解釈の上で生まれるプレーを、制度として固定するってのがどうにも納得イカン。 わたしが子どものころ、近所のせまい公園で、ゴムボールとプラスチックバットでやっていた野球を思い出します。 あまりに本塁打が多いため、打った瞬間それとわかる本塁打では、ベースを一周しなくてよいことになりました。 やりこんでいくうちに、本塁打以外はアウトというルールになり、しまいに面白くなくなってヤメました。 メジャーリーグでもそのうち、スタンドインの本塁打は走らなくても得点とする、とか言い出すんじゃないか? わたしは、野球というのは、そのフィールドのサイズといい、ストライク3つで1アウト、3アウトで攻守交替に代表される数の設定といい、極めて高度に微妙なバランスのとれたゲームだと思っています。 そしてそのバランスの良さこそが、基本的なルールを変更する必要なしに、長く愛され、楽しまれてきた所以だと思っています。 世の中には、点数の入り方なんていう、根幹にかかわるルールを変更せざるをえなかった競技もあるのですよ。 なのに野球は、 「打者有利すぎるから、ピッチャーをあと1メートル前から投げさせようぜ」とか、 「場外ホームランは偉いから2点入ることにしようぜ」とか、 「イチローは内野ゴロをヒットにしちゃうから、左打席は禁止にしようぜ」とか、 そういうバカな変更はせずにここまできたのです。 それほどまでに野球とは、完成度の高い競技だと思うのです。 「投げないけどフォアボール」という、もう言葉としてもまるで破綻しているおかしなルールは、せめて日本では(そして国際試合では)適用されませんように。 …てなことを、考えました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[どうでもいいですよ] カテゴリの最新記事
間(ま)の大切さ、面白さ、間を楽しむ。ってありますよね。
(2017年03月04日 13時48分56秒)
4つボールだからフォアボールじゃないの?とか・・・気にしたら負けなんですかね?
なんだったら敬遠宣言した上でボール4つ握って一気にボ投げたらいいんじゃないかと思ったり? でもこれだと新庄みたいな敬遠球を打ってサヨナラなんてのは無くなってしまうんだなあと思うとちょっと寂しい (2017年03月04日 23時05分36秒)
ミツオーです。コメントありがとうございます。
諸々意見があるだろうことは承知していますし、だからこそこういうルールを導入しようという話になるんだということも承知しています。 自分の意見や見解が非常に狭いことも自覚しているつもりです。 が、どうにも球を投げずに一打席の結果が出るというカタチを容認しがたいのです。 敬遠四球であっても、塁にいるランナーに進塁権はあり、つまり盗塁できたりするわけで、無死3塁サヨナラの場面であたりにあたっている打者をむかえて、「歩かそう」と考えるのは当然ですが、ではそれを安易に実行していいのか? ヘタに大きくゆっくりはずすとホームスチールあるよ?ってなことが野球にはあるわけですが、そういうのもこのルールでナシになっちゃうわけですよ。 ええと、これについては3時間くらい語れます。 こういうことがあると、自分が野球好きだということを再認識させられますねえ。 (2017年03月05日 22時45分24秒)
遅めのコメントになりますが、大川さんのブログでも「監督から球審に、打者を敬遠する旨の意思表示をすると、投手が4球投じることなく打者を一塁へ歩かせることができる」ルール変更について論じられていたか、と思いました。
私もこのルール変更には反対ですね。1試合に一度あるかないかの敬遠四球を申告制にしたところで時間短縮効果なんて微々たるもの。長く永く保たれてきたことをこうも簡単に覆していいものか。短縮のためにはもっとやるべきことがあるんじゃないの?イニング間のグラウンド整備を簡略化するとか、チェンジの際はスピード感を持って移動するとか。 新庄剛志さんの敬遠球サヨナラヒットはこういう話のときよく出る好プレーですが、現日本ハムファイターズ打撃コーチの柏原純一さんは現役時代に敬遠球をホームランにしてます。(ちなみに新庄さんも柏原さんも野村克也監督お気に入りの選手という共通点がある。) それから、うろ覚えなんですが70年代のワールドシリーズではカウントが3ボール2ストライクになって、キャッチャーが立ち上がり敬遠かと思われたところ、コースギリギリにストライクボールを投げて三振、というファインプレーがありました。こういう、野球の醍醐味である「筋書きのないドラマ」に筋書きをつけるようなものですよ。申告敬遠は。 あ、それから高校野球の実況をされているからご存知かもしれませんが、高校野球って高野連が「試合を早く終わらせろ」って要求しているんですね。 (2017年03月08日 07時54分38秒)
先日、長島一茂さんの昔の映像で関根潤三さんの顔にボカシがかかってて、(関根さんがなんかやらかしたみたいじゃないかw)と思ったデーリイスポルツです。
僕がよく読む、そして何回かコメントした野球系ブログでも申告敬遠に反対しています。 http://baseballstats2011.jp/archives/50771011.html 管理人さんはかつての南海ホークスのファンで、落語にも造詣が深く上方落語協会に勤務されていたことがあります。 (2017年03月08日 08時00分18秒)
ミツオーです。コメントありがとうございます。
この件に関しては、書いたとおり、3時間くらいは語れます。 もしかしたらもっと長いかもしれません。 一応、わたしの意見をできる範囲で再確認しておきますと、「長く続いてきたものをくつがえす」ことに反対しているわけではありません。 古いものはいいものか? 古いものほど正統か? という議論をここでするにはスペースが足りませんが、そういう話になるわけですよ、これは。 古くても、長く続いてきたことであっても、変更すべき合理的な理由があれば変えてよし。変えるべき。 ですが、四球の件は、おっしゃるとおりで合理的な理由が見つからない。 ハリーアップがそれほど大切か、というのはともかく、どうしてもそうしたいのであれば他の方法をとれ、とはわたしも思います。 四球は、フォアボールは、4球投げないと成立せんのです。 投手が投げることが野球のプレーのはじまりである以上、それをせずに状況が動くことを認めてはイカンのではないのかなあ、というのがわたしの意見です。 ドカベンで、徳川監督が明訓・山田に対して3球までは敬遠のふりをして4球目に突然ストライクを投げ、カウントをかせごうとする、というシーンがありました。 山田太郎くんはこれをホームランしてしまうわけですが、ストライクカウントによって投手と打者の対戦成績が変わってくるということを念頭においたこの作戦は、当時(いったいいつ描かれた話なんだ?)においては、最先端だったんじゃないかと思うのです。 (2017年03月08日 23時03分13秒) |