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2018年07月17日
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カテゴリ:実況の仕事
ミツオーです。今日は金沢です。


さて、わたくし昨日は、高校野球富山県大会2回戦の実況を担当しました。

rblog-20180717080754-00.jpg


わたくしの担当した試合に、珍しいプレーがありました。


水橋ー小杉の一戦。
2点を追う水橋は、ランナーをためて攻め立てます。

ワイルドピッチで1点差にしたあと、さらに満塁としてからのプレー。

前進守備のセカンド後方に弱いフライが上がりました。
小杉の二塁手は大きく両腕を回して、一度は捕球体勢かと思われましたが、そのあと打球を追わず、ボールは二塁手のかなり後方に落ちました。
前に出てきたライトがこれを拾い上げましたが、もちろん三塁ランナーはホームイン。同点です。


「同点タイムリー!」


と一度はお伝えしたのですが、見ると一塁に生きたはずの打者走者がベンチに戻るそぶり。


ん?


一塁塁審により、インフィールドフライが宣告されていたのでした。




これはですね、フライそのものが高く上がっておらず、しかも前進守備のかなり後方に打球が飛んで、確実に捕球体勢に入っていなかった(実際、落ちた球は外野手が処理した)ことを考えると、微妙な判定です。


しかしまあ、審判により宣告されたのですから、打者はアウトです。この打球はヒットにはならず、インフィールドフライとなりました。




が、ここからグラウンドは混乱。



三塁ランナーはヒットだと思って(…だと思います)生還し、1・2塁走者もそれぞれ進塁しています。
が、守備がわが、走者の進塁は無効と勘違いしてタッチにいく、走者も慌てて一瞬戻りかかる、そうこうするうちに一度はベンチに戻った打者走者まで一塁にまた戻ってくる…。


審判団は試合を止め、マイクで状況説明することとなりました。


「ただいまの打球は、インフィールドフライです」


いやあ、珍しいプレーだったなあ。




プレーヤーも場内のお客さんも、おそらく中継をご覧になっていた方々の中にも、ルールに誤解がありそうでしたので、実況席から、解説の中島大悟さん(昨年、伏木海陸運送の監督として都市対抗にも出場)とともに、状況とルールを整理してお伝えしました。


インフィールドフライは、ランナー1・2塁や満塁のときに、内野手がフライを故意に落球してダブルプレーにすることを防ぐため、フライが空中にあるうちに打者走者をアウトとするものです。

ルール的にはこれだけであり、ボールデッドにもなりませんから、野手はこれを取らなくてはランナーが進塁するおそれがありますし、走者はアウトになることを賭して、タッチアップするもよし、落球すれば走ってよし、なのです。

走者に、元の塁に滞在する権利が生まれるだけで、元の塁に戻らなければならない義務が生じるわけではありません。



ので、この水橋の得点は認められ、進塁も認められます。



ということを、とっさに説明しながら、


「これは珍しいプレーになりました!」


などと感心しておったのですが。




後ほど、局の方から、このルール説明についてお褒めいただき、ご覧になっていた方々からも「よくわかった」とのお声をいただきました。


えへ。


野球の仕事には、ルールブックを携帯して臨んでいますが、さすがにこのタイミングで本を開いて調べるわけにもいかず。
まあ、時間があったときのヒマつぶし用です。



今日は富山県大会、試合はお休みです。

明日(水曜日)、3回戦がおこなわれます。
わたくし、城光寺球場の2試合を担当します。

県内で環境にある方々、ぜひご覧ください。

rblog-20180717080754-01.jpg
(インフィールドフライの判定をめぐり、混乱中のグラウンド…ではなく、試合前の練習中の図)





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最終更新日  2018年07月17日 08時08分03秒
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