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2006.04.07
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カテゴリ:健康・ダイエット

国会で郵政民営化法案が審議されていたとき、法案提出最高責任者である小泉は、「法案の全文を読みましたか」との質問を受け、得意げに、次のように答弁しています。

「読んでいません。(厚さ約10cmにも達する)法案の全文なんて永田町の議員は誰も読みませんよ。でも、要綱はちゃんと読みました」

この真意は、「法律案を作るのは官僚であり、私たち議員は、官僚がまとめた要綱だけを読むだけです。それしか知りません」

法律の一言一句、「て・に・を・は」に日本国民の、日本国の存亡が係っています。

本来、この発言だけで「内閣総辞職」または「衆議院解散」(議員辞職)です。

国会は、日本国の立法府であり、その議員は、法律の企画・立案・成案を職務としています。この重要な職務を遂行していただくために、血税から、議員一人当たり年間、(秘書給与を含め)約1億円という破格の待遇が与えられています。

その職務遂行能力がないのであれば、辞職して貰うのが当然です。辞職しないで厚顔無恥に居座るのは、単なる「税金泥棒」です。

このような無責任な答弁・発言を繰り返している小泉は、5年前の自民党総裁選挙・予備選で圧倒的支持を得ました。

つまり、小泉は、それまで自民党の三役の経験がなく(つまり、政策取りまとめ能力がない)、     馬鹿の一つ覚えで「郵政民営化」を唱える抵抗勢力の、泡沫候補でした。

ところが予備選挙戦に突入しますと、田中真紀子と一緒になって、直截的な語りかけで、感性に響くスローガン、例えば「自民党をぶっ壊す」などの単なる「扇動者的」な言動で、自民党員に目くらましを放ちました。

普通選挙では、有権者である国民と同じレベルの人間しか選ぶことが出来ません。 

    
この予備選は限りなく普通選挙に近いものです。

一般国民である大衆は、自分が盲目の暴力であるとは考えもしないし、また自分が選んだ成り上がりの選良も、自分たちと同じ盲目であるとは知りません。


その結果、小泉は圧勝しました。

これを受けて、小泉の対立候補であった亀井静香が本選への立候補を辞退しました。 

大衆ではなく、限りなく政治家に近い国会議員である「亀井」辞退の責任も限りなく大きいものです。

爾来、選挙に勝つのが使命である自民党としては、小泉を担ぐしかなく、ダラダラと、小泉自身が辞めると言うまで5年間にも亘り、総裁そして内閣総理大臣をやらせています。

さて、デモクラシーは、日本では「民主主義」と偽訳されています。

[demo(tic)  cracy]とは、大衆政治・政体です。多くの大衆は、政治に参加できませんので、ある年齢以上の有権者が投票できる普通選挙で代理人(議員)を選出します。

このデモクラシーが愚衆政治を生むことは、遠くプラトン・アリストテレスの時代から指摘され、警鐘が放たれていました。

しかし、いつの間にか、王制・独裁は悪者にされ、「デモクラシーが最高の形態」となってしまいました。

つまり、小泉はデモクラシーつまり「愚衆政治」の申し子であります。

このように選挙で選出された国会議員に、政治の重要な要諦である法律の立案能力がないのであれば、誰かが代行しなければなりません。  

ここに登場するのが中央官庁の官僚です。

彼らは、法律を企画・立案し、税金を予算という形で管理する権力者になっています。 

愚衆政治は、このように必然的に「官僚政治」になります。 

国会議員はこの権力者に、自分を支持してくれている(選挙で票を入れる)組織と個人とを紹介・取次ぎをするだけです。

その手数料が寄付・政治献金と呼ばれているだけです。

            
実態は、商人による単なる商行為です。

さて、今回の民主党代表選挙では「政権交代」が声高に唱えられています。 

しかし、政権を持ち、権力を揮っているのは自民党ではなく、官僚であります。

政権を「官僚から奪取」するのが「政権交代」です。  

                        
これは自民党の命題でもあります。

「最高の官僚は、最低の政治家である」

「政治の要諦を授かった者は、たとえ馬鹿でも政治はできるのに、秘訣を知らなければ、どんなに非凡な才能があったとしても、政治の要諦はつかめない」

 

 

 

 






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Last updated  2006.04.07 11:11:25
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