サッカーと野鳥と音楽　Ｋｉｃｋ！Ｆｌｙ！Ｓｉｎｇ！

　先週は風邪でダウンしたので（どうせ雨だったけど）
２週間ぶりの鳥見へ出かけた。

　まずは横浜市内の自然公園へ。
先輩の方に情報を頂いた。アオシギが登場したらしい。

　早朝からクルマを走らせたが
寝ぼけていたのか、とんでもない所で曲がったりして
全然辿り着く気がしない。しかし、間違ったと思ったのに
実は近道だった。おかげで家から３０分で着いた。

　セッティングを済ませ林道を歩く。
ウグイスの囀りが聞こえてきた。

「ホ～～ホケキョオゥ～」

　うん、まぁ６５点かな。
今年初めて聞く声。春の訪れを感じる。

　林道を抜けると、池が出てきた。
するといきなりカワセミがご挨拶。
今日はお目当てじゃないとはいえ
目の前に登場して素通りするなんて失礼な話。
あんまり良いポーズじゃないけど・・・・。


カワセミ

　まだ７時台だというのに、既に多数のカメラマン。
まだアオシギは出てないようだ。しばらく待つことにしよう。
待っている間に、アオジ、タシギ、ツグミが何度も
登場してくれた。
　

アオジ

タシギ

ツグミ
　
　その他にキセキレイ、モズ、ジョウビタキなど。

　それにしてもアオシギが出ないなぁ～と
あくびをしていたら、何だか騒がしくなった。
反射的に機材を移動させ、すかさずファインダーを
覗くとアリスイが出ていた。


アリスイ

　おぉ～、これは予期せぬ嬉しい出会い。
初めて見ることができた。でも・・・・変な顔だ。

　よし、一応証拠写真撮ったぞ、と油断していたら
後頭部に強い衝撃。ガツン！
後から来た人の大口径レンズが直撃。思わず
「痛～～～～っ！」
と声が出た。その人はアリスイに夢中で
謝ってくれなかった。仕方ない。気持ちはわかる。
がしかし、もう１回やったら割るからな。

　お昼まで粘ったが、アオシギが出る様子は無く
仕方なく場所を移動。今度は地元へ。
このところ大騒ぎになっているオガワコマドリだ。
本来なら日本で越冬することなど考えられない。
　わざわざ飛行機でやって来た人もいたらしい。
新聞にも出てしまったほどの大人気スポット。

　実は、その場所、家から自転車でも１０分くらいの距離。
歩いて３０分。スキップだと４０分。イナバウアーで２時間。
原田のジャンプだと失格である。

　河原に着くと、思わず笑ってしまった。約１００人のギャラリー。
おいおい、ここにこんなに人がいるなんて・・・・
アゴヒゲアザラシの騒動以来じゃないの？
土手はレンズの７段飾りといった感じ。ひな祭りならぬ
レンズ祭りである。



　着いて早々、登場してくれたが
上手く撮影出来ず。１時間ほど経過したら
私が待っていた場所から離れた草むらに出た。
急いで機材を担いで駆けつけたが
一番良い場所だけに視界が遮られている。
右往左往していると、隣にいたオジサンが
「おい、このスキマ、狙えるんじゃないか？」
とアドバイスしてくれた。


オガワコマドリ

　まさしくピンポイント。
人と人の間に出来た僅かな隙間。
少しでも人が動いたらアウト。
ほんの１分ほどだったが、手応えバッチリ。
デジスコの機動力も、さることながら
オジサン、ありがとう～。



　全然興味の無い人も思わず立ち止まり
何事かと聞いてくる。

「何かあったんですか？」
「ツチノコが出ました」

「何かあったんですか？｝
「小川直也が出ました」

「何かあったんですか？」
「小川宏ショーです」

と、ホラ吹きまくって帰ってきたのだった。
（こ、これもウソだから！）