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懐かし僕の情景

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2009/12/11
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カテゴリ:カテゴリ未分類
秋葉重幸さんといわれてもほとんどの方はご存じないと思います。
工学博士で「高度でありながらも身近な技術」の研究と実現をめざす「KDDI研究所」の所長さんです。

全世界をネットワークする「光海底ケーブル」を研究開発されて、今やその分野での第一人者です。

「工学博士」、「研究所の所長」
・・・SFや特撮モノを彷彿とさせて、実に良い響きではありませんか。

子供の頃は、漫画や映画に出てくるいわゆる「博士」に憧れたものです。
同じような思いは、
こちらにホーネットさん(rainbowmaskさん)が見事な文章で書き込まれておられますので、ぜひ、ご覧下さい。
「もう一つ憧れの職業は博士でした」

例えば、作品名を挙げずとも、誰もが知っている「お茶の水博士」
あるいは、『鉄人28号』の「敷島博士」
ちょっとマニアックに『エイトマン』の「谷博士」
枚挙にいとまがありません。

まして、「○○研究所」となれば、これは特撮好きにはとどめを刺します。
思わず巨大ロボットや超科学兵器などを連想してしまいませんか。

さて、その「KDDI研究所」の所長の秋葉重幸さんと、平々凡々な私といったいどこに「接点」があるのかと不思議に思われる事と思います。

実は、その秋葉重幸さんとは中学の同期であり、しかも(ここがかんじんですが)中学、高校といっしょに漫画同人(!)の活動をしていたのです。

いわゆる現在の『ホップラカス』の前身である『ホップ』のさらにまた前身『SFクラブ』時代(昭和41・1966年~)です。

この時期から、今でも何かとお世話になっておりますshunさんもいっしょに活動されておられました。
(以後今日まで40年以上もお付き合いいただき感謝しております)

さて、秋葉重幸さんは、当時私たちが行っていた「オリジナル写真特撮」の原作のほとんどを考えたり、ガリ版刷り※の定期発行の会誌にオリジナル小説を発表されておられました。

それがこの『ファイアマン』です。
昭和41・1966年11月発行の『SFクラブ』9号から昭和43年・1968年8月発行の21・22合併号までの最長連載となりました。

一部を採録してご紹介いたします。

▼『ファイアマン』第二部『狂った宇宙ロボット』
昭和42年(1967年)5月発行の『月刊SFクラブ12号』に掲載された作品です。

無音。
それは大宇宙に残されたひとつの難問であった。
今日も無音である。
そして、明日も。
しかし、その中では、数多くの物体が振動しているのである。
ここアンドロメダ開発部隊の活躍している一惑星上でも、ものすごい地響きをたてて、大地がけずられていた。
しかし、無音であった。
そこは、アンドロメダと銀河を結ぶ経路の途中にあたり、そこで燃料補給などができるように開発している。

・・・・・


物語はこの後に、隕石が落下してこの開発用の大ロボットが誤作動を起こして突然暴走を始めて、惑星の破壊をくりかえします。
このロボットには強烈な爆弾が搭載されていて、さすがの防衛隊も手を出されずにおりました。
凶暴さを増すロボットの前に、流星に乗った我らがファイアマンが登場いたします。
はたして・・・。

読み返してみるとつっこみどころは満載ですが、現在のような情報過多の時代ではないので、資料も少ないために、独自の発想のみで描かれた世界感がまた楽しいのです。

几帳面な秋葉重幸さんは、その都度きちんと原稿用紙に書いて渡してくれました。
私などはノートやわら半紙に書いていたので、作品に対する心構えも大きく違っていたようです。
その差が今日に歴然と現れているようです。

ところで、「アンドロメダと銀河を結ぶ」というあたりは、偉業「光海底ケーブル」にも通じるような気がいたします。

『SFクラブ(SFプロダクション)』
怪獣ブームのまっただ中の1966(昭和41)年4月のこと。
山形県東村山郡中山町に中学の同級生だった私と原田善次さんの二人が中心となり、漫画と怪獣の好きな同人『SFプロダクション』を発足しました。
会長名を「空想科学」から「想科」。
二人の名から一字ずつとり「良次」。
合わせて「想科良次」としました。
同時に、すぐにガリ版刷り※の同人誌『SFクラブ』を、全く手探りの状態から創刊します。
もっとも、この時二人はまだ同人、あるいは漫画研究会という言葉を、まったく知りませんでした。
ほどなくして、石川修明さん、秋葉重幸さんが参加し、各人が担当を持つ分業制を採用いたします。
そして、同じ天体観測の『中山天文同好会』の仲間だった浦山亮一さん、安藤晴夫さんらも、写真特撮などで、参加してきました。
shunさんが参加されたのもこの時期でした。

この後に、現在も交流いただいている井上はじめさんやかんのまさひこさん、コンタ・ゆうじさん、ただひろしさん、みずのさんら多数の方が参加されました。


「ガリ版刷り」
(孔版ともいいます)
ロウを塗った油紙のようなモノを、ヤスリ板のようなモノに置いて、鉄筆を使い、文字や絵(!)を描きます。
それを、手刷り用の機械に張り込み、印刷インキでローラーを使って紙(主にわらばん紙)に、刷り込むもの。
ガリ版用の独特の書体(文字)もありました。
中学の担任でした村山欽一先生はそのガリ版文字がとても上手で、いつも参考にさせていただいておりました。
当時の同人は、ほとんどがこの「ガリ版刷り」で、刷り色を変えて、多色刷りに挑む強者もいました。


『月刊SFクラブ12号』表紙
SFクラブ12号1967年02

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Last updated  2009/12/12 08:56:25 AM
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