■レビュー内容
「自分が何を持てるのか、あとはもう示していくだけだ」
改良オリンマリスの花の件は次の冬へ持ち越しで、新キャラ登場、美少年の双子。大貴族という身分付きでさらに…。十数か月はとばし過ぎじゃない?リュウが大きくなっちゃったよぉ~。
■あらすじ【ネタバレ注意】■
リリアス薬剤師組は、オリンマリスの種の改良に成功し、種を植え狙い通りの花を咲かせるかを見守ることになる。リリアスの冬風邪の流行が始まり薬剤師は、多忙を極めるがそれも納まり、冬も終わりに近づき、改良オリンマリスは、毒のない灯の花を咲かせるのだった。
ゼンの資質を認めたイザナ国王は、ゼンにウィラント城へ行く気になったらいいなさいと伝えるのだが、すぐにセレグ騎士団の駐屯する基地での活動を命じられる。以前からウィラント城へ赴くことを考えていたゼンは、それでもまだその時ではないのだと感じるのだった。
セレグ騎士団の副団長ヒサメの出迎えを受けたゼンは、王国の大貴族の一つベルガット家の双子の子息ツルバとタリガが名を伏せて騎士団に入団してきたことを知らされる。さらに、貴族の子弟が3人相次いで襲撃されるという事件も起きていた。ヒサメは、襲われたのは、セイラン家次期当主木々の婿候補の三人だというのだった。
何かが起ころうとしていることに気付いた木々は、事態を把握しようと父のもとに戻ることにする。出迎えた父セイラン伯爵は、ベルガット家から双子のどちらかとの縁談が来ていて、大貴族からの申し出をむげに断ることは出来ないというのだった。
リリアスで二度目の冬を迎えようとしていた白雪とオビは、ゼンからの伝令とともに、ミツヒデが貴族が襲われた事件の首謀者だという噂を耳にするのだった…。