■レビュー内容
「姫子たいへん!三人も妹がいるの!?」
金持ち喧嘩せず。と言いますが、楽しいことをやりつくし、やることが無くなると、厄介ごとに首を突っ込み、無ければ自分で作るってことか…。金持ちでもままならない恋愛のはずなんですが、こうも上手く行くと買えるんじゃない、お金で。
■あらすじ【ネタバレ注意】■
怜が財産目当てだと思い込んだ舞姫は、出来てしまった子を堕ろそうとする。妊娠を知った怜は喜ぶのだが、舞姫が誤解していることに気付き、生まれた子供は自分が育てると言い出す。舞姫は、怜を初めから信用しようとしなかったことに気付くのだった。
舞姫の妊娠と結婚を明かされた家族は、一様に驚き祝福する。そんな中、咲姫の大学の先生海老名助教授が、エジプト考古学調査団の一員に選ばれ大学を去ることになる。海老名は、大学学長の娘林間郁子と離婚調停中。咲姫は、研究室の整理を手伝ううち、イケメンの海老名に惹かれていくのだった。
海老名との間が親密になり始めた咲姫だったが、郁子が二人の間を勘繰り、咲姫が豪徳寺の娘だと知ると離婚に応じないと言い出す。郁子と美姫は、古くからの知り合いで、お互いをライバル視する犬猿の仲。咲姫は、美姫に煽られつつも海老名との仲を進展させていくのだった。
それでも郁子は、頑強に抵抗し離婚に応じない。挙句、エジプトに出発する海老名を見送りに来た咲姫に平手打ちを浴びせる。娘を傷つけられ怒ったのは、いつも温厚な母雅、林間家に包丁をもって乗り込むのだった。
祖母になだめられ事なきを得ると、祖母は郁子の両親に事の次第を詫びた後、郁子に愛情のない結婚に意味はないと諭す。それでも聞き入れない郁子に祖母は、豪徳寺は世間体など気にしない、咲姫と海老名の間には離婚届など意味はないと言い放つのだった。
しばらくの後、咲姫は郁子が離婚に応じたことを聞く。咲姫は、訪ねてきた郁子に海老名のことを頼むと言われ、郁子が海老名を愛していることを知る。悲しんでいる人がいることを知り、心から喜べないと感じるのだった…。