■レビュー内容
「私達の手は届く。見えない目はいつもあなたを狙っている」
レレイの悪い子の眼、テューレの涙、栗林のグッときた表情、ピニャの葛藤といろいろ見どころ満載です。テュワル、生きててよかったぁ。王都脱出で大団円だったアニメとは違い、この後も「タタツヅ」って感じです。
昨今の報道に言いたい事があるんでしょうねぇ、古村崎の胸くそ悪い言動は。確かに、政権批判一辺倒の某新聞もうんざりしますが、良いことばかり書かれている御用新聞もどうかと…。ともかく、擁護も批判もある程度自由にできる国に生まれてよかったと最近は感じます。
■あらすじ【ネタバレ注意】■
ロウリィを先頭に大広間へ乱入した伊丹一行は、ゾルザルの前に進み出る。栗林に殴打された恐怖の記憶が消えないゾルザルは、伊丹を見るやジャイアントオーガに攻撃を命じる。流石に鉄板に覆われたオーガに伊丹の小銃では歯が立たない。だが、レレイの爆轟の魔法が火を噴き、ジャイアントオーガを一蹴する。伊丹は、ゾルザルにレレイの暗殺をやめさせるよういうが、知らないと白を切るゾルザルに剣崎の長距離狙撃を見せ、いつでもお前に手が届くのだと言い、ゾルザルに更なる恐怖を植えつけるのだった。
ピニャと皇帝を救出し王都を脱出した伊丹らは、イタリカに到着する。意識を取り戻した皇帝によりピニャが皇太女の座に就き、イタリカに正統政府が立てられる。ゾルザルは逆賊とされ、王都奪還のための軍が編成され第一軍が王都に向け進軍を開始する。だが、ピニャは兄ゾルザルと戦うことや政治や軍事に係ることを嫌いイタリカから逃げ出してしまうのだった。
恐怖におびえるゾルザルは、王都を逃げ出していた。ゾルザルを操り帝国を崩壊させ目的を達成したはずのテューレだったが、全く気分が優れない。ゾルザルのお抱え料理人となっていた古田は、いつも自信ありげなテューレが誰も手を差し伸べてくれないと泣くのを見るのだった。
伊丹は数日の休暇の後、新にクナップヌイへの偵察任務を命じられる。ハーディが示唆した異世界どうしを繋げた元凶を調査するのが目的とされる。伊丹は、第三偵察隊やレレイらを連れてクナップヌイへ向かうことになるのだった。
そんな中、ゾルザルが命じていたアルヌスに近いデュマ山脈での怪異によるゲリラ作戦が続いていた。近隣の村が襲撃され難民がアルヌスになだれ込んでいた。更に難民に紛れたテロ事件も頻発する。泥沼の局地戦を避けるため自衛隊は、空爆によりゲリラの拠点をたたきデュマ山脈へ大規模な掃討作戦を開始するのだった。
三偵の栗林は、掃討作戦に参加していた。怪異の群れに襲われた村から亜人の少女を助け出し、いうことを聞かない民間報道陣の古村崎らを怪異の群れから助け出すのだが、救出したヘリの中で亜人の少女が狂暴な怪異へと変身、小銃が使えない中、栗林はナイフ一本で怪異と対峙するのだった…。