テーマ:好きなクラシック(2299)
カテゴリ:Classic Music
昨日、相模大野グリーンホールの昼興業(マチネー)に行って来ました。所謂箱物公共投資の代表格でしょうがなかなか良いホールで、百貨店、メディカル・センターも隣接した駅前再開発の典型例、混雑した人通りもあって成功しているのではと思います。
カリスマ・バイオリニストと言われるデメテロヴァー女史率いるチェコ・フィル合奏団、演目はマチネーと言うこともあって良く知られた気軽な名曲ばかりでした。 ドボルザーク: 「新世界より」の第二楽章「家路」 ユモレスク 我が母の教え給いし歌(バリトン独唱) スメタナ: モルダウ ブラームス: 弦楽六重奏曲の第二楽章 ヘンデル: オン・ブラ・マイフ(ソプラノ独唱) その他、ベルディ、シューベルト、マスカーニ、サン=サーンス等。 デメテロヴァー女史は30才台前半の若さを誇り、長いプラチナ・ブロンドの髪をなびかせ、股割れのピッタリした服に身を固め、ハイヒールを履いて登場、他の演奏者の地味さに較べて異色でした。 近頃、美貌とセックスアピールを強調する女性演奏者が日本でも諸外国でも多くなりましたが、デメテロヴァー女史もそのものだった様です。演奏能力に優れたことも相俟ってカリスマ・バイオリニストと呼ばれるのかも知れません。 チェコの楽団は美しい弦楽の響きが特徴と言われ、その通りと感じて聴きましたが、一番良かったのは、彼女が演奏しなかったブラームスの弦楽六重奏曲だった様な気がします。 この曲は1960年代仏映画「恋人達」のテーマ音楽、夫を捨てて若い恋人に走ったが、アンニュイに陥る女性をジャンヌ・モローが見事に演じていました。エンディングでのアンニュイを暗示させる雰囲気にピタリと嵌った曲でした! その後NHK海外ドラマ「ダ・ヴィンチの生涯」のテーマ曲にも採用されていますが、何か青春の息吹と苦悩が交雑する曲です。 彼女が登場した中では、サン=サーンスの「序奏とロンド・カプリチョーソ」、アンコールで演奏されたビバルディの「春」だったでしょうか? 彼女はやはり華やかさが売り物の様です。 演奏途中、大きな地震の揺れが感じられましたが、やはりプロ、天井を見上げながらも演奏は中断させることは無く、それには聴衆も喝采でした。 昼興業ですから、気軽に楽しく聴ければ良いかと半分納得しましたが、次回チャンスがあれば、何かしっかりと全曲を聴いてみたいものだと、多少欲求不満を覚えながら、コンサート会場を後にしました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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