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93才を越えた父と実兄夫婦が神奈川県秦野市に住んでいますので、良く訪問するのですが、今頃はおやつに出してくれます「ゆで落花生」が美味しい時期となりました。
秦野市は「落花生発祥の地」とも言われ、都市化がどんどん進む中、未だに落花生農家も健在です。明治初期、外国から入った落花生を二宮町で栽培を始め、秦野市が火山灰に覆われた畑が多く、土壌も落花生栽培に適していることから広がったそうです。現在は主生産地が更に広がって千葉県に移ってしまいましたが、神奈川県としては未だ第三位を保持しています。 落花生は収穫後乾燥させてから出荷するのですが、ゆで落花生は商品とし難い小さい殻のもの・殻の色が悪いものを捨てることなく、美味しく食べられないかとの生産農家の工夫から始まったのだと思います。かなり昔から、落花生は塩ゆでにして食べるのが、この地域ではごく普通の食べ方でした。 生の落花生を塩ゆでにして、殻を剥いて、落花生を皮ごと食べるのですが、柔らかい塩味が絶妙でこれが、美味しいのです。 しかし、ゆでた落花生は傷みやすいため流通が難しく、食べることができるのは地元の人に限られていました。 ところが、落花生最大の生産地である千葉県で、このゆで落花生をレトルト加工することにより、時間が経ちますと黒ずむ弊害を克服し、産地でしか食べられなかった食味・風味を常温で保存できるようにしたのです。 NHKテレビで紹介されたこともあり、その美味しさが評判となって、最近は生協や大手スーパーでも、販売するところが出て来ました。 つい先日、自宅近くのスーパーでレトルトでない普通の「ゆで落花生」パック詰めを見つけて、買って来ました。 食べて見て成る程とは思いましたが、やはり茹でたてのしっとりとした熱さが残る風味には適いませんでした。 少しでも時間がかかると堅くなってしまいますので、レトルトパックでないと駄目かも知れません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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