五島ではウラジロ(裏白)と呼ばれ、生命力が強いしつこい雑草として嫌われ、葉の裏側が白いので、ウラジロとされるのですが、本当はカラムシと言うらしいのです。
墓所は永年土のままだったのですが雑草の繁茂が酷く、寺の住職の勧めもあってコンクリート敷きに変更したのは7~8年前のことでした。しかし施工が悪く、墓の隙間からの雑草の生えて来るのが防げず、義父母納骨堂前の敷石周辺はカラムシが何十本も生えて来て見苦しい限りでした。
今回はバールに替る大きな釘抜きを持って行き、梃子の力で敷石を動かしましたら、その下はコンクリートの無い開口部になっていて、カラムシの根がびっしりで土が見えない程の状態でした。
根と言うか地下茎を全て取り除きましたら、40リットルの大袋で入り切らない程の量となりました。
![CleanedGrave.jpg](https://thumbnail.image.shashinkan.rakuten.co.jp/shashinkan-core/showPhoto/?pkey=a8b9d58bee168b3246083e6f609809f7c7d16985.85.2.2.2a1.jpg)
敷石を元通りに置きましたら、何時もの見苦しい状態は解消され、1~2年はカラムシの攻撃を防止出来そうに思われました。
茎はやや斜めに伸びて高さ1-1.5mに達する。葉の大きさは最大15cmほどで、縁に細かい鋸歯(ギザギザ)があり、葉の裏側は細かい綿毛が密生して白く目立つ。
林の周辺や道端、石垣などの湿った地面を好む。地下茎を伸ばし繁茂するので群落を作ることが多い。刈り取りにも強く、地下茎を取り除かなければすぐに生えてくる。
今ではしつこい雑草として嫌われるが、茎の皮からは衣類、紙に利用できる丈夫な靭皮繊維が取れるため、分布域では6000年前から栽培されてきた。日本に自生するカラムシは、繊維用に栽培されてきたものが野生化した、史前帰化植物であった可能性がある。