この歌は1953年(昭和28年)小学校6年生の音楽の時間に歌わされた曲で、曲名は永い間知りませんでした。
元来は1930年(昭和5年)発行の「日本童謡曲集」に採録されたもので、尋常小学校の唱歌だったものが、軍国主義気配の無い曲と言うことで戦後も残されたのでしょう。
作詞 北原白秋
作曲 山田耕筰(著作権保護期間中)
土手のスカンポ、ジッワ更紗
晝は螢が、ねんねする。
僕ら小学、尋常科
今朝も通つて、またもどる。
すかんぽ、すかんぽ、川のふち
夏が來た、來た。ドレミファソ。
すかんぽの咲くころ - 久保木幸子
教えられるままに「土手のスカンポ ジャワさらさ」と意味も分からず歌っていましたし、「尋常科」は「小学6年生」と教えられたと記憶しています。
スカンポ(酸模)がイタドリのことで、ジャワさらさがジャワ更紗(サラサ)と知ったのは後年のことでした。
肌色のイタドリが群生して咲く様を、綺麗な更紗模様だとしたのでしょう!
スカンポ(酸模)はスイバ(酸葉)のことで、イタドリの別称。
花が咲く頃に茎を折るとポンといい音がし、若い茎と葉は食用出来るとして知られ、酸っぱい味がする。
ジャワ更紗はバティック(Batik)と呼ばれ、草花模様や幾何学的模様のものが多くインドネシア・マレーシアのろうけつ染め布地の特産品。
インド、スリランカ、イラン、タイなどでも多く見られ、特にジャワ島のものが有名なため「ジャワ更紗」と呼ばれる。