テーマ:政治について(19763)
カテゴリ:Politics
近頃、TV各局は政権の情報統制の荒波を受けて、あから様な政権批判は控える様になってしまいました。そんな中でも、政権追従を掲げる会長を頂くNHKが、他局よりパナマ文書報道等で、国民に向けての啓蒙報道にて健闘している様に思われます。
新聞社では、慰安婦問題で味噌を付けた朝日が元気を取り戻していないのは気がかり、その分、毎日と東京が頑張って政権批判を展開していると見ています。 出版界では、出版不況を受けて、読み易い軽い書籍を大々的に宣伝している様ですが、国民が担うべき思考を停止させる懸念が拭いきれません。 近頃、週刊文春のスクープ記事が話題となって、政治家の悪行を暴露していて、ジャーナリズム本来の活動をみる思いがして来ました。 思考停止を防ぐべく、先日久しぶりに雑誌「世界」と「文芸春秋」を購入して、少しく読んでみました。 「世界」の特集は「死の商人国家になりたいか」、「文芸春秋」の特集は「強欲資本主義と決別せよ」となっていて、懸念される自由資本主義への警告を発するものでありましたが、「世界」は論壇的、「文芸春秋」は情緒的観点から展開されている様でした。 「世界」は1960年代の市民・学生運動に主導的な啓蒙役割を果たしたのですが、右傾化する世の現状から、少し色あせて見えてしまうのは私だけでしょうか? 「文藝春秋」は、小説家の菊池寛が創刊、芥川賞・直木賞など小説家の登竜門的役割があるが、小説以外の評論等も多く、政治、経済、社会への啓蒙総合誌となっている。 「世界」は、情報と学識に支えられた評論によって、戦後史を切り拓いてきた雑誌で、創刊以来69年、日本のクオリティマガジンとして読者の圧倒的な信頼を確立しています。とりあげるテーマは、政治、経済、安全保障、社会、教育、文化など多様ですが、エネルギー、地域、労働・雇用、医療・福祉、農と食などの分野の記事も掲載しています。 「中央公論」は1946年に復刊、様々な評論、小説が掲載される総合雑誌である。1960年掲載された深沢七郎の「風流夢譚」のため右翼によって社長宅が襲われ嶋中夫人が負傷、家政婦が死亡する事件が起こり、続けて「思想の科学」の天皇制特集号の刊行をとりやめるなど、天皇制への批判は同誌ではタブーとなった。 1999年、発行元の中央公論社が経営危機に陥り、出版・営業など一切の事業を読売新聞社の全額出資で設立された新会社「中央公論新社」に譲り受ける。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016.05.19 10:47:02
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