テーマ:政治について(19816)
カテゴリ:Politics
北朝鮮は核ミサイルと言う武力を背景に、米国との首脳会談を行って譲歩を引き出したと言う自信を保持しましたし、多分国力の象徴たる核ミサイルは放棄することは無いと見ています。
中国からの助言も功を奏して米国は篭絡済みとし、次の方策として、日米基調で制裁を加え続けて来ている日本を非難し篭絡することにした様で、北朝鮮の平壌放送は、「大勢に似合わない寂しい曲調」と題した論評で、「日本は既に解決された拉致問題を引き続き持ち出し、自分らの利益を得ようと画策している」と非難することとなった。 拉致問題については日本の落ち度は無い北朝鮮自体の国家犯罪なので、拉致被害者家族からは「家族は皆老化して来て、出来るだけ早く家族と会える状況を待ち望む」という意見が出た一方、「今まで騙され続けたという経過がある。今回はその様なことは無い様に的確な対応をして貰いたい」との指摘もあって、やり切れない様相が滲み出ています。 2012年のストックホルム合意も、調査結果が出されることなく、北朝鮮は不誠実な態度を続けてきた。今回は解決の兆しはあるかも知れないが、あくまでも悲観的に捉えたアプローチをしていかないと痛い目に遭うのではないかというのが、自然な国民の反応ではないか。もちろん一刻も早い解決が望まれるが、米朝交渉もまた始まったばかり。どのタイミングでアプローチするのが最適なのか。世論もメディアも含め、"遅い"などと言い過ぎないことが重要ではないか。 人命が掛かっていることで、スタートは早い方が良いが、だからこそ難しい。調査を重ねて、一人でも多く見つけていくという方法もあるだろうが、"一回で全ての結果を出してくれる筈"という世論の反発や、首相がそれを優先させてしまうことも予想される。 首脳会談は必要だが、"一括妥結"への期待値を挙げすぎると、解決が難しくなるので、拉致被害者のみならず、日本人妻や日本国籍を持っている人が北朝鮮には6000人住んでいるということも忘れがちだ。日本人の命、人権は取り返していくべきだと思う。 北朝鮮との国交正常化は必要だが、交渉で北朝鮮の下に立つようなことはすべきではなく、小出しにされるという苦い経験もあるので、「すべて解決」とのハードルを日本自身が設けるべきではない。日本がシリアスに拉致問題、国交正常化を捉えているかを突きつける。これから米朝のプロセスが始まる状況にあるし、中国やロシアとの関わりもあり、米朝首脳会談では、ポンペオ国務長官と金英哲副委員長のラインなどがあった。日本も信頼できるコミュニケーションラインを作ることが実務的には重要だし、政府も模索している。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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