テーマ:絵が好きな人!?(4328)
カテゴリ:Paintings
27才でルドンに憧れ渡仏、木版画でなく、銅板エッチングで、フランスにて活躍した長谷川潔版画展が町田国際版画美術館で4月初旬まで開催されています。
フランスで長谷川潔が交流したボナール、マティス、ピカソ、スゴンザック、シャガール、ラブルールなどの版画を展示し、長谷川の活動の背景にあるフランスの版画界について紹介します。 所々に、撮影出来る版画がありましたので、写真を撮り、今回は絵葉書を買うのを止めることにしました。 ドライポイント手法によるエッチング版画 メゾチント手法によるパリのアレキサンダー3世橋 日本人とは思われないタッチで、フランスに骨を埋める覚悟で暮らした結果なのかも知れません。 撮影許可の無い、仏訳『竹取物語』は日本人として出色の作品の様に思われました。 1934年に完成した、長谷川潔による挿絵本『竹取物語』、仏訳のテキスト(日本大使館の本野盛一による)とエングレーヴィングによる長谷川の挿絵が共鳴し、日本の伝統性と西洋文化が融合した近代挿絵本の傑作といえるでしょう。 長谷川潔・銅版画47点 本野盛一訳「竹取物語(La legende de la demoiselle de lumiere」限定150部のNo.108 1933年 パリ 30×23cm 153頁 本野盛一が仏訳したタイトルも「光ある乙女の伝説」となっていて、竹取物語を知らないフランス人向きにしたのも納得出来ます。 長谷川潔(1891 - 1980年)は、大正・昭和期に活躍した日本の版画家。 1918年にフランスへ渡り、様々な銅版画の技法を習熟。特にメゾチントと呼ばれる古い版画技法を復活させ、独自の様式として確立させたことで有名。渡仏して以来、数々の勲章・賞を受けたが、一度も帰国せずにパリで没した。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[Paintings] カテゴリの最新記事
|
|