米中「貿易戦争」から「未来通信技術競争」、台湾防衛を声高に宣言して政治問題に転じての米中覇権争いの長期化懸念、米イラン間の制裁と軍事的緊張、北朝鮮非核化での国際的な制裁での韓国離反、等世界情勢は不安定化して来ています。
そんな情勢を背景にリスク回避姿勢が強まり、安全資産としての金買いが先行。金相場は未明に一時1362.20ドル/ozまで上昇した。米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ観測が広がっていることも引き続き金利を生まない資産である金には支援材料だった。
しかし、10年及び40年間の金価格推移を見てみますと、2011~2012年の1800ドル/ozから見ますと、ここ数年は急騰していません。
2011年は日本では、東日本大震災があって、原発の安全神話が崩れ、復興の行方も分からずに五里霧中の状態でしたが、世界では紛争や戦争が起こったことはありません。
強いて言えば、中国経済が躍進して、日本を追い抜き世界第2位の大国となり、インドも国力を増して来た時代でもありました。
アジアの2大強国が、金資産保有の為、爆買いをしたのでしょうか? その原因を特定出来ませんが・・
いずれにせよ、金利を生まない金資産ですが、不安定な為替リスクを避けるべく、個人資産を持ち運び出来る金を保有する傾向は高まりそうな予感がします。