テーマ:高齢者の生活(498)
カテゴリ:Opinion
うるめ鰯は全国的に捕れる様ですが、丸干しは九州での特産物で、鹿児島県のうるめ鰯の丸干しが何時も行くスーパーで売られていますので、時々買い置きをしています。
先日、鹿児島県薩摩地方の丸干しに比べて、2倍ほど大きく、良く干上がった熊本県天草地方牛深の「うるめ鰯の丸干し」が売られていましたので、それで夕餉のオカズにすることにしました。 昔の貧しい日本の食卓は、夕餉でもこんな感じだったと思われました。 焼き上がった鰯は硬くて、入れ歯では噛み切れませんので、手で千切りながら食することになりましたが、久しぶりに美味しい丸干しでした。 石川島重工を播磨造船と合併して、造船業の雄に仕立て上げ、その後は石坂泰三氏に請われて東芝社長に就任して、見事その再生を成し遂げました土光敏夫氏、彼自身は至って質素な生活を維持して、御飯のオカズは「鰯の目指し」が多かったとされています。 その力量を見込まれて、経団連会長を務め、民間の力を背景に、重工業を世界の冠たる位置に押し上げてくれました。 その後、日本経済の低迷が始まりますと、政府の行革委員長を務めて、民間の活力を生かす様に、政府機関の無理無駄を無くす様に提言を出すことになりました。 土光敏夫氏は、Stodolaのタービン技術を使い切る技術者でありましたし、業務の効率化を模索する優れた企業人であって、「彼の通った後には、ぺんぺん草も生えない」と言う合理化推進の権化でもありました。 彼に私淑するべく、昔風の質素な夕餉を楽しむことが出来ました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020.06.02 08:36:54
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