カテゴリ:Paintings
コロナウイルス蔓延の第3波は熾烈を極め、感染者数は最高を記録していて、今後の行方に予断を許しません。
そうは言いましても外出自粛のみでなく、天気は快晴ですので、町田の芹が谷公園にある東京国際版画美術館に行ってみることにしました。「西洋の木版画500年企画展」が開催中で、昨日はシルバーデーと言うことで65才以上の方々は無料とのことでした。 最初に展示されているデューラーの木版画は、画線が驚くほど多く、木版で仕上げているのには驚き、流石は不世出の画家と称される訳です。 しかし、細かい画線を強調するには、銅板エッチングの方が優れていますので、その後木版画は低迷してしまう様です。 その後、年輪の詰まった硬い木口の採用で息を吹き返し、日本の影響を受けた多色摺を習得して、種々な作品が登場して来ます。 更には、画線表現だけでは無く、面を強調する木版画も登場して、多彩な作品が登場、逆に日本版画界にも、大きな影響を与えてくれた様でした! ヨーロッパで木版画が現れるのはAD1400年頃、半世紀後に活版印刷を発明すると、木版画は本の挿絵に用いられ発展、15世紀にはデューラーの登場により頂点を迎えます。 しかし版画制作の中心を銅版画が占めるようになると、木版画は日常的な印刷物に細々と残るばかりになっていきました。 木版画の見直しの動きが現れるのは1880年代末のことで、その大きなきっかけとなったのが日本美術でした。浮世絵版画をはじめとする異文化の影響を受けて、西洋の木版画は新たな表現を創り出し、それは今日もなお続いています。 仏教版画や浮世絵版画などから思い浮かべる日本の木版画とは異なる展開をとげてきた西洋の木版画。その500年の歴史を120点の作品でご紹介します。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020.11.19 09:27:20
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