ナイフと言いましても、油彩で使うパレットナイフとペインティングナイフのことですが、これは他人に差し上げるには不適当と考えていたのか、我が家の壁に2点掛かっています。
一つはスイスのレマン湖畔でモントルー市近くにあるシオン(Chillon)の城、他の1点はカナダのバンフ国立公園にあるボー湖(Bow Lake)ですが、今になって振り返りますと油彩らしい雰囲気があって、自分でも上出来と考える様になりました。
まずスケッチブックに、鉛筆でスケッチして、全体を見渡します。
次に、木炭若しくはウルトラマリーンブルーでカンバスに下書きをして、油絵具をナイフで掠め取って乗せて行きますが、絵筆と違って細部を描くことは出来ません。
それでも、夜目、遠目ではありませんが、細部が見えない距離まで離れて観てみますと、結構な出来栄えとも見えるのです。