他国からの輸入では無く自国での半導体製造は、中国の覇権国家として国力増強意図の中核ともなるのですが、世界各国は覇権力増大を懸念して半導体製造装置輸出規制と言う手段をとることにしました。
それに対して、次世代半導体の原料とされ、且つ圧倒的世界シェア-を占めるガリウムを輸出禁止措置で対抗することになりました。
制裁を甘んじて受けることは覇権国家を目指す中国ではあり得ない事態なのでしょう、各国が嫌がる対抗措置を提示しました!
中国は1日、半導体などの素材になる希少金属のガリウムとゲルマニウム関連の製品に対する輸出規制を開始、中国商務省の許可がない限り輸出できない。
中国紙・環球時報(電子版)によると、「ガリウムは次世代パワー半導体や有機発光ダイオード(OLED)などのディスプレー製造に使われる。ゲルマニウムは半導体プロセス用ガス材料として利用される」とし、今回の輸出規制で、「米国に対する報復措置を越え、窒化ガリウム(GaN)を使った次世代パワー半導体市場を先取りしようとする戦略がある」と分析している。
環球時報によると、「中国のガリウムとゲルマニウムの世界市場シェアはそれぞれ94%と83%で、中国の希少金属輸出規制措置が長期化し、レアアース等にも拡大するのではないかと懸念する声も聞かれる」と報じている。