37才米国への駐在を命じられ、現地で運転免許を得て、4年間テキサス州ヒューストン市郊外で治安の良い場所で生活していました。
41才で駐在員生活を終えて帰国、鮫洲の運転試験場に行き、家内と共に国内運転免許に切り替えて、今に至ります。
多摩丘陵の団地に居を構えての車生活は便利で、買い物、郊外への外出、都心での打ち合わせ、家内との低山トレッキング等全て車を利用、まるで気軽に下駄履き代わりに使っていて、あまり疑問にも感じることは無かったのです。
82才になって、13年目の車検通知が來状しましたので、もう車を手放す時が来たのだと実感して、何時も世話になっていますディーラーに行き、廃車手続きをすることにしました。
すると、親切にも担当営業の方が下取りとして引き取ってくれることになったのです。
もう、中古過ぎて価値が無いと思っていましたので驚きでしたが、既に支払い済みの自動車税の還付、任意保険の解約も含めて10万円余が私の口座に入金することになりました。
兎に角、今迄10年以上も駐車していた駐車枠は、主不在となって寂しくなりました。
時々はスピード違反もあり、或る時は山道の下り坂で待ち伏せされ、30㎞/hrオーバーで検察局への出頭と罰金6万円が課せられましたが、人身事故を起こさずに過ごせたことは幸いでした。
これからは、車の便利さから脱却して、公共交通機関の電車・バスを利用して生活することになります。