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カテゴリ:社会問題
政治家諸氏に告ぐ
先日、ある選挙における候補者の演説の一部をテレビで見ていたところ、その候補者が次のように演説をしていた。 「この選挙で勝って、この地域に何ができるのか、国に何ができるのか、それを皆さんと共に考えていきたいと思っています!」 考えてみれば、こんな感じの演説しかできない政治家が多過ぎないか? もしそうだとしたら、もはや自らのセンスが相当にずれてしまっていることすら気付かないほどに感覚が麻痺しているということなのだろう。 改めて言うまでも無く、「何ができるか」を考えることこそが、政治家を目指す候補者のそもそもの仕事ではないのか? それが政策ということであり、マニフェストなのではないのか。 有権者のほうは、各候補者の政策の中から、自分が良いと思う候補者に投票するというのが、選挙での建前だ。 それを、有権者と一緒になって考えますなどと言っているということは、「当選してから考えます」=「今は何も考えていません!」と公言していることと同じだ。 これほど有権者を愚弄している態度はないのだ。 ところが、こんな候補者でも、党公認の後援会組織が強かったり、地盤看板があったりして、当選してしまうことが珍しくない。 また一見したところ、「皆と一緒に考える」という姿勢が民主的で謙虚な態度だと受け取られてしまう「日本的な風土」も作用して、誤解されてしまうのかも知れない。 あまりに無内容な選挙運動が横行しているように見える日本の政治は、このように堕落した候補者によって、一層不信感を煽られているのだということをもう少し自覚したほうが良い。 自らの政治的政策も持たず、不勉強なままの政治家は本来立候補する資質すらないだろう。 あるいは、自分で考えた政策を持って政治家になったとしても、今の政治制度の中では、それを実現することなどできないという、ある種諦めと開き直りのなれの果てなのだろうか。 そういう面があることは俺も否定はしない。 だが、もしそうならば、政治制度や議員制度そのものを、その根源から具体的に変革するという政策を掲げて挑戦する以外には無いではないか。 どこまで行っても、政策を示さずに政治家を目指すなどという狂った話にはならないはずだ。 心ある政治家諸氏は目を覚ますべきだ! ご賛同頂けるならクリックをお願いします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.04.14 19:33:54
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