そして”カワイイ”が生まれた ~内藤ルネ 光と影~
ぼんやりテレビをチェンジしていたら、こういう番組放送中で、なんだかものすごく懐かしいイラストが出てきました。懐かしいとは言っても、実際にこのイラストの掲載された文具やノートを使ったことはありません。ただ、わたしには姉がいて、彼女の持っていた何かにこのイラストを見たような気がします。くだものやパンダのイラストは、実際の製品として目の前で見たことがあるような記憶もあります。これの作者が「内藤ルネ」という男性だったということを初めて知りました。それから「薔薇族」という雑誌の少年の絵も内藤ルネ作だったことも。高校の時、少女まんがの世界では「パタリロ!」が登場して広く男性同士の恋が描かれて知られていたのですが、昔は「薔薇族」が精いっぱいだったのか、と推測します。内藤ルネの姪、という女性がこのときのことを語っていました。「おじさん」と呼ばず、「ルネさん」と呼ぶよう母親に言われていたとか。最近「内藤ルネ展」が開かれると昔、そのイラストに親しんだ世代よりも10代、20代の女性の方が多く訪れる、というところに妙にほっこりしました。わたしが少女まんがを読むようになったのは小学校の高学年のことで、萩尾望都、細川智栄子、大和和紀、庄司陽子、わたなべまさこなどの絵に夢中になりました。イラストそのものよりマンガが主になっていたので、イラストレーターについては何も知らなかったんだなあ。。