医学の進歩を待つために、感染予防をしているのだと思う。

医学が進歩して、それまで分からなかったことがわかり、できなかったことができるようになれば、

コロナも怖い病気ではなくなるはずだ。

今は、まだまだ未解明の部分が多く、正直言って怖い病気だと思っている。

妹の主人は、心臓の付近の血管が詰まる症状を自覚したから、早めに治療を受けられた。

最初の感染が去年の８月終りで、その後すぐに入院で、抗体カクテルを投与されて

スムーズに退院できた。

山口県下関市だからできたことだと感じる。市長まで安倍さんの元秘書で、集中できた。

今後は知らないけど。

で、春先に、血栓ができて、すぐに入院してカテーテルを埋置して、この夏休みに検査入院した。

コロナは、血管に大きな負担がかかる、血栓ができやすいなどのことが、報道されている。

高熱や喉、関節や筋肉の痛みなどだけではなくて、

「その後」の症状があることが私の不安の原因だと思う。


友人の息子さんは、大学の定期考査の期間に発症の為休まなければいけなくなり、

追試料金を別途納めて、追試を受けさせてもらった。

しかし、考えてみれば簡単なことだが、発症の時期が選べないと言うことは、

人生を賭けるような重大な試験も、受けられなくなる可能性があると言うことだ。


今日、３年生の女生徒が、もし発症した場合、

指定校推薦での受験と被ったらどうなるのかを聞いてきた。

直接聞かれたのは、私ではなかったのだが、担当者から私に、過去の事例を聞かれた。

ブタインフルの時の実例を話して、指定校推薦入試なら、優遇が考えられると伝えたが、

勿論、前もって尋ねておくことは大切だと思った。


感染が季節性なら、確実な回避法や、感染しても絶対に発症しない薬があるなら、

コロナも、人生の岐路になったりはしないだろうが、今はまだない。

豚インフルの時、タミフルが有効で、予防的服用も可能だと知ったので、安心できた。

何より銀翹散や、麻黄湯や、その他の各自で準備できる薬も知り得た。


今は、コロナに関して、確実な情報が無く、安全で簡便な飲み薬も無い。

抗体カクテルも、変異を続けるウイルスに対応しきれないことがわかっている。

有効な対処法と、もはやあまり効果が期待できなくなった方法がわかっている。

アルファからデルタ、そしてオミクロンと来て、

オミクロンも更にBa2からBa5、更には、オミクロンBa2.75（ケンタウルス）まである。

オミクロンになった時、易感染性は危惧されるが、弱毒化すると言われていたのに、

Ba5やケンタウルスは、一層感染力が高くなったうえに、大して弱毒化もしていない。

重症例が減っているのは、ワクチン投与によるものと思われる。


Long covidに関する知見も、まだまだ、原因究明中心で、

治療については治験が秋に始まる段階。

しかも、認知症の治療薬とのことだった。


様々なことを考えわせると、今大事なことは、全体像が把握されるまでは感染から逃げることだ。

豚インフルも、全体像が見えた時、ちょっとほっとしたものだった。

若くて免疫力が強い人の死ぬ「サイトカインストーム」というそれまで知らなかった言葉に触れたし、

眼瞼粘膜感染と言うことも、兵庫大阪の高校生の症例から明らかになったのを思い出す。


現場に居続ける限りは、沢山の患者と回復者とを身近に見るだろう。

あと１年半、どうなっていくのだろうか。

今日も、銀翹散を舐めて、自分を信じて寝るしかないのだろう。

明日の朝、なんともない普通の朝でありますようにと、大きなイベントを経て、つくづく思う。

壮大な人体実験を経験しつつ、６０代の夏は過ぎてゆく。