カテゴリ:美術・博物・展示
今日は、午前中は、一昨日の句会のまとめを行ない、午後は、大阪歴史博物館で開催されている「民都大阪の建築力」という展覧会を見に行った。
展覧会は「建築力」を次の3つに分類して展示していた。 第1章 描く力 第2章 装飾の力 第3章 伝える力 「描く力」では、大阪のいろいろな建築物の設計図が展示されていた。特に中央公会堂についてはコンペに応募した13点全部が展示され、いずれもいいデザインだった。設計図が展示されていた建物は次の通り。かっこ内は建設年。 四天王寺、造幣局(1871)、大阪麦酒吹田工場(1889)、大阪市愛珠幼稚園(1901)、中之島図書館(1904)、大阪市庁舎(1921)、大阪市美術館(1936)、電気科学館(1937)、電気局庁舎(1930)、大丸心斎橋店(1933)、中央公会堂(1918)、大阪城天守閣(1931)、代表的な大阪市立小学校、通天閣(1956)、日本工芸館(1960)、大林組が建てたもの(中央電気倶楽部(1930)、ガスビル(1933)、証券取引所(1935)。 「装飾の力」では、建物の外壁、内装に施された優れたデザインの装飾品が展示されていた。紹介された建物は次の通り。 大阪倶楽部(1924)、旧ダイビル本館(1925)、旧鴻池本店・本宅(1910)、生駒ビルヂング(1930)、阪急百貨店うめだ本店(1937)、旧松坂屋(1930)、高島屋大阪店(1935)、旧そごう大阪店(1935)、近鉄百貨店あべの店(1937)、近鉄劇場(1954)、旧フェスティバルホール(1958)、プランタン心斎橋店(1956)。 「伝える力」では、古い建物を残そうとする努力、部材を有効利用して残す活動などが紹介されていた。例として展示されていた建物は芝川ビル、姿を変えて残る建物の形態は、香合、レリーフ、文台、ウクレレ、幣串など。技術の保存として、ステインドグラスのベニス工房が紹介されていた。 展示とは別に、特別に作成されたビデオ3種が再生放映されていた。「明治の建築物」、「阪急百貨店」、「旧ダイビル」の3つで各20分くらい。 画像は、パンフレットより。左:中央公会堂部分、右:大阪城天守閣設計図、中央公会堂透視図、大阪麦酒吹田醸造所立面・平面図、大丸心斎橋店西側玄関欄間、旧そごう大阪店エレベータ装飾、大阪倶楽部一階広間スケッチ、旧鴻池本店ステインドグラス、通天閣断面図、生駒ビルヂング照明器具、芝川ビル階段装飾、プランタン心斎橋の椅子、美章園温泉の建材で作ったウクレレ。 同時に、「なにわの考古学2011」という展示も開催されていたので覗いてみた。この展示は昨年一年の考古学の実績を紹介するもので、次のように分類されていた。 1.新発見の遺跡が語る大阪の成り立ち 2.大発見に沸く難波宮 3.祈りと供養 4.大坂城・城下町と蔵屋敷 5.近現代の貝ボタン産業と大阪 画像はパンフレットより。左:パンフレット表紙、中:古墳時代の土器、弥生時代末の土器群、前期難波宮の壁土、難波宮から出土した土器、右:火葬墓の骨壺と副葬品、佐賀藩邸跡で出土した鍋島焼、大坂城三の丸で見つかった鍛冶工房跡、貝ボタンを射貫かれた貝殻。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.07.28 06:16:54
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