[児童英語]の記事一覧 | 基本に忠実に本質を伝える

小学校高学年になったときの私の後悔

　怠け者の母でございます・・・。　そんな私が3年生のクールボーイに聞きました。「そろそろお稽古ごとを一つ始めようと思うけど、何がいい？」公文、野球、バレーボール、陸上、習字、そろばん、英語、ピアノ・・・。近くで習えそうなことを適当に挙げていきました。すると「英語！」と間髪いれずに返ってきたんです。　内心、「何かスポーツをやって欲しかった」母はとてもがっかりしましたが、自分も当時英語を習っていて楽しかったので、経験豊かなnativeと日本人のチームティーチングのお教室に連れて行きました。nativeのみのお教室はいかんと思ったのです。日本に教えに来るnativeで教える技量が高い人に出会えるのは大変稀ですから、その分をサポートする日本人が必要です。もう日本大好きで、根を下ろす覚悟を固めるような先生に習えると幸せですね。滅多にいませんが。Amyは「キリスト教より仏教が好きよ」なんて言う、とっても日本大好きなイギリス人です。　長いこと週一回通っていますが、現在のクールボーイの英語力は中一の二学期くらい、中学生で習い始めた生徒さんの4ヶ月分を2年かけてやっていることになります。　まあ、これは私が怠けたせいで、彼の責任ではありません。　あまりにもゆっくりと進むせいで本人は「英語って難しい」と思い込んでしまいました。この罪は重いです。英語を始めるのなら、英語を嫌いにしないこと、ある程度の達成感を感じられる工夫をすることが必要です。　でも、今になって思う、英語の予習復習の時間は日本の昔話を、いい本でたっぷり読み聞かせるべきであったと。　　近くの池でがまの穂を取ってきたときにそのふわふわさに驚き、「だから因幡のしろうさぎなんだね！」と言ったら、子ども達はきょとんとしています。　しまった！　彼らは因幡のしろうさぎを知らない。私が読み聞かせていないから。そういえば、日本の昔話も、神話も、ほとんどしらないはず・・・。　今、毎晩必死で本を読んでいますが、もう聞いてくれない年齢になりました。「お母さんが読みたいんでしょ。うるさいから黙っていて」とおのおの好きな本を読んでいます。　嗚呼、聞いてくれるうちに日本の古典や昔話や神話や児童文学をたっぷり読み聞かせておくのだった・・・！　ただでさえ根無し草の転勤族なのに、地元の神話も昔話も知らないでは余計精神的な根っこがひ弱になるではありませんか。　しみじみ後悔しています。

小学生の英語教育-転びまくる苔むさずの所感

　幻想はいかん。英語は苦労して覚えるもんです。最近はやりの小学校英語では、　小学校英語　Q&Aに現在の文部科学省が打ち出している「英語体験学習」の建前が書いてあります。　　アルク　子ども英語より　建前はそうなんだけど、実際の親御さん方はどうお考えでしょう？私はこの考え方には反対です。理念は素晴らしいけれど、実現するのにかかる手間や費用を正課の授業に振り向けてもらいたい。だって、効果が薄そうなんだもの。文部科学省　小学校英語活動研修講座　などを見ても、小学生ならば母語と同じように耳からのインプットを増やせば英語が身につくという幻想が見えます。　そんなことはないなぁ。耳からのインプットだけで「聞ける」ようになるのは幼児だけだと思います。小学生になると「苦労しながら」それでも耳がまだ柔らかいから聞くことができるのだと思っています。　英語は苦労して覚えるものだという主張は市川先生のご本に賛同しています。　履修時期が小学校の場合、中学生よりもさらに細やかに配慮が必要と思われ、どういう配慮が必要なのかという点を考えさせられます。　小学校教育でイマージョン教育を行うというのが一つの解かもしれません。市川先生が英語学習の一つの模範として取り上げられたので、加藤学園にも見学に行ってきました。加藤学園は英語の初等教育の実践で実績があります。高校卒業までイマージョンを続けた場合、日本語の能力が大学受験レベルに到達するにはかなりの努力を要するようです。もちろん、どの学校に行っても大学受験には相応の努力が必要です。　日本語と日本史がネックになるため、加藤学園の卒業生はかなりの割合が（半数近く？）海外の大学に進学します。　その分、もちろん英語は堪能です。ちょっとうらやましい。　海外帰国子女の場合はよく適応するようですが、外国語で切羽詰っていない日本人が履修した場合には一定の割合で途中から別の学校に行くケースがあります。　バイリンガルコースは中学入試に英語があり、”生徒が疲れないよう少なめに”自由英作文を課しています。分量にしてB5一枚程度、これにリスニングとリーディングが同じ程度の分量あります♪　生半可な覚悟ではバイリンガル教育なんてできんぜよ。　実績豊かでかなりの教育資源を注ぎ込んでいる学校でさえバイリンガル教育には苦労するのだと私は感じました。この教育にはそれなりにお金もかかることなので、公立小学校では絶対無理だと思います。　だから、「小学校英語活動実践の手引」はとてもいい実践例があって、とてもお得な本なのですが、「担任の教師がひるまずに英語を楽しめ」「耳からインプット」というような主張をみると気持ちが冷めます。お家でもちょっとやったけど、突然母ちゃんが英語をしゃべると怖いらしい。　それに、ALTの正しい発音より、いつも教室にいてくれる担任の先生の発音を子どもはトレースします。かといって担任の先生がだまっていたらもっと悪いし。子どもの中に「日本語」「英語」「じゃぱにぃずイングリッシュ」の音がたまっていくのを見るとひょぇぇぇと思います。じゃぱにぃずイングリッシュでもいい、せめて意思疎通が可能な範囲のなまりがいい。ものすごくなまりまくっている英語を聞いた後で、正統派の発音の英語を聞くとほっとします。　お金もなく、母に英語力もなく、ちょぼちょぼと英語教室に通う我が家としては、どうするべきか、とっても悩み中なのです。通訳にするつもりもないし、海外勤務の予定もないし、とても後一年でそこまでクールボーイに英語力は付けられないし、お金もちょっとしかないし、遠いし、加藤学園さんには行けません。行きません。クールボーイが行きたい学校は別にあるしね。　英語は耳だけ作っておいて、本番は中学からって考えているんだけど、それでもやりすぎてしまったらしく、クールボーイはちょっとだけ英語嫌いです・・・。おばかちんな私。　スーパーボールは鼻の穴を膨らませて、英語が好きで得意だといいます。英語を始めて３年、まだアルファベットの読み書きは2/3くらいです・・・。発音はかなりいいみたいです。Queenの次は「英語、英語」と言いながら「恋のマヒアヒ」を歌いまくっています・・・。確かに君はほぼルーマニア語？らしく歌っておるが、それは英語ではないってば。　ちなみに家には「progress」という有名な教科書をおいてありますが、どうやら誰も使ってくれなさそうです・・・。参考にした書籍とする予定の書籍小学校でなぜ英語?―学校英語教育を考える岩波ブックレット大津由紀雄 (著), 鳥飼玖美子 (著)岩波書店 ; ISBN: 4000092626 ; (2002/03)言語認知学の専門家が小学校での英語に疑問を投げかけています。共著者の鳥飼先生は中学・高校での英語教育に関する大学院を設立して、英語教育にてこ入れしようとしています。小学校英語活動実践の手引開隆舘出版販売 (ISBN：4-304-04078-2)前半部分は？がいっぱいつきますが、後半の実践例はとても便利ですし、参考になります。しかも両方の言語で全てのページが書いてあって、これが200円とはお買い得。英語を子どもに教えるな中公新書ラクレ市川力 (著)中央公論新社 ; ISBN: 4121501209 ; (2004/02)　小学校英語を考える上で参考にしたい本、No.1かな。刺激的なタイトルの本ですが、論旨は「英語は苦労して覚えるもの。いくつからはじめても"楽"になど覚えられません。」という感じです。「教えない」英語教育中公新書ラクレ (176)市川力 (著)中央公論新社 ; ISBN: 4121501764 ; (2005/05/11)今日注文したので読む予定。ことばの学習のパラドックス - 今井むつみ同じく今日注文したので詠む予定。

児童英語で迷うこと

私は海外経験がありません。だから、自分でもなまっていて、不十分なのは分かるのよね。だから、私には英語は教えられないと思っています。生徒さんにもそうあらかじめお話して、私との会話とは別に音声教材を渡します。あと、英語を教える前には英語音声学・音韻論入門Philip Carr (著), 竹林滋 (翻訳), 清水あつ子 (翻訳)出版社: 研究社 ; ISBN: 4327401315 ; (2002/09) を見て発声練習をしておきます。英語は専門外ですから。だけど、英語育児って盛んですよね。すごいなぁ、皆さん、心得があるんだなあと思います。でも、Multilingalism　of Dyslexiaを読んでいると、そういう気持ちにざーっと冷や水を浴びるようなことが書いてありました。いわく、例え英語に堪能で、夫婦の会話が英語であるような、コスモポリタン（国際結婚カップル）であっても、親の英語が不完全な場合には子供の英語にかなり影響する。この影響は「悪影響」です。或いは、市川力先生の著作などにも、英語の教え方いかんで、かえって子供の英語力を摘むのではないか、というご指摘もあります。うちの子供たちのお教室がありました。今のところ二人とも何とか通っていますが、クールボーイはぼちぼちぼやき始めました。11歳の壁を越えられるかなぁ。担任の先生のお話では「進度はゆっくりだが、確実に理解している。敢えて付け加えるなら英語を嫌いにならないように気をつけて。」と言われております。"He is smart. If you try something, be careful not to hate English."　ちょっと英検５級を早まったかな・・・という気はしております。　スーパーボールは相変わらずやる気満々で通っておりますが、今日も授業を破壊して、Julietの美しい金髪が乱れたらしいです。先生はうちの娘の名前の発音はばっちりです。おそらく一番ひんぱんに話している日本語と思われます。　ごめんなさい、先生。またよく言い聞かせておきます。m(..)m　クールボーイ＝膾（なます）、スーパーボール＝羹（あつもの）みたいです。そうだよね・・・。私だって何とかはなせるようになったのは23歳のときで、今でもけっして上手なわけではない。一生かけて実につけていく技能だものね。ゆっくり、休まずにいきます。かしこ

今日もWe will rock you!（お前を揺さぶってやるぜ！）

Queen（クイーン）の名曲、We will rock you　ですが、歌詞の内容と言い、シンプルかつパワフルな曲といい、まさにうちのスーパーボールのつぼにはまったようです。毎日、送り迎えの車の中でガンガン、延々かけています。あのぉ、Wee singはどうしたんでしょうか・・・？「We will rock youの方がいい！」そして。英会話教室の先生の前で歌ったら、先生も笑いながら歌ってくださったそうです。そうだね、先生はイギリス人だもんね。Queenはイギリスの偉大なartistらしいから、きっとうれしかったんだよ。でも、しんみり歌詞をながめながら、これを説明しろっていつか言うんだろうな、明日かな、明後日かな？説明するのやだなーと思っている私です。だって、bloody face なんて説明するのやです。ちなみに。AmyにスーパーボールがQueenにはまっていると言うとニコニコと笑いながら、「それは、イギリスの偉大な人気があるグループだもの。」えっ？だってAmyは私より干支で一回りは年下、Queenを知っているというのにはちょっと若いのでは？と聞き返しますと、「イギリス人なら誰でもしってるわよ。有名よ。」すみませんでした。そうかぁ、Amyの音楽の守備範囲は誠に広い。そして、一番驚いたのは、Wee singには全く興味を示さなかったクールボーイがどすどすとWe will rock youに合わせて体を揺らしたり、床を踏んだりしていることですね。をを、やれやれ！　車の中ならいくら踏み鳴らしてもいいよ。手と足が逆みたいだけどね。さあ、今日もWe will rock you!

残念ながら、英検５級は落ちました。

クールボーイの英検の結果が出ました。残念ながら不合格Bでした。しかし、親としては予定通りです。なぜなら、奴は全く勉強しなかったからです！これで合格などした暁には奴は人生をなめてしまうに違いない。今年の奴の英語といえば。週一回の英会話教室で、結構楽しげにやっておりましたが、一学年下げたクラスに変更してもらいました。4-6年生のクラスではいかんせん奴の力が追いついていない。ちょうど３年生だけのクラスがあるということで、奴には「3-4年生のクラスがあるんだよ。そっちに移動しようか。」と言い聞かせて本人も同意の上で移動しました。本当は4年生は奴一人ですが、そこは方便です。そこで成果があったことは間違いありません。なぜなら奴のリスニングはほぼ満点だったからです。それにも関わらず、不合格Bということは、ライティングが全くできなかったということです。一応、ライティングもすこぅしだけ勉強しています。アルファベットくらいはかけるかな。母の計画としては５年生か６年生で英検５級だったので、まだペースをあえてあげていないのです。英語を嫌いにならないこと。これは最も重要です。英検準備中に英検のペーパーテストにも挑戦してみました。結果はぼろぼろ・・・。予想通りかな。そこで一日マークシート２問だけ私が読んでとかせてみました。奴は読めませんが、読んでやれば解けたようです。そして、４年生で、奴の実力からすれば、一日２問が限界のようでした。なのに、奴は英検の帰りは鼻歌まじりで「全部できたよ、お母さんは僕のしもべになるね。」と自信たっぷりで出てきました。約束をちゃんと覚えていたようです。このとき私は奴の不合格を確信しました。ごめん＞クールボーイ逆説的ですが、「全部できた」と思えるときには問題の難しさが分かっていないので、本当はさっぱりできていないことが多いのです。「リスニングはできたけど、書くほうはできなかった。」と言えば、自分のできなかった部分を分析できているので、合格するかもしれないと考えたでしょう。不合格Bか・・・。微妙。「惜しいねえ、あと６点で合格だったよ。（50点満点）どうする？」「またあの賭けをする？僕が勝ったらお母さんは一週間僕のしもべだよ。」お、やる気だ。可愛いねえ。挑戦してみようではないか。かしこ

年齢相応の教材探し

不勉強をさらしますが、ご存知の方がいらっしゃれば、ご紹介下さい。今日のAmyへの質問は、「年齢相応の教材を探しています。小学校５年生くらいの子に向いた教材ってありますか？」　第一言語、我々の場合には日本語で思考する年齢が精神年齢だとします。第二言語は当然、第一言語より語彙も少なく、幼い状態から出発します。　第二言語年齢は第二言語の習得程度に応じて少しづつ第一言語年齢に近付いていきますが、第一言語年齢が幼ければ当然第二言語年齢はそれを超えることはありません。クールボーイ、スーパーボールを見ているとつくづくそう思います。　そこで、いかに本人の知的好奇心を伸ばす年齢相応の教材を用意するかが重要なのです。　幼児英語の教材はわんさかありますが、急速に成長してくる小学校高学年の生徒さんには幼稚すぎる。かといって、じゃあ、ジブリの輸入ビデオでも見せるかと言えば、全く英語が入ってないところに、浴びせるように英語を見せても、「英語って分からない言葉なんだ。」って思うだけです。　二言目には「浴びせるように英語の音をきかせるように」「音声中心で文字媒体を使わない」「担任も自信を持って英語を話せ。」と繰り返す、小学校英語活動実践の手引きISBN4-304-04078-2　　には、ちょっとなぁ、と思っております。もちろん、実践事例は使えそうなものが多くて、よく研究もされており、これが100円とは素晴らしくお買い得でしょうけれどね。中学校の英語の先生は「アルファベットだけやってくれれば、変な発音、変な英語を直すのが大変だから何もしなくていい！」というご意見のようです。プロのAmyお勧めはやはり、game。turnover gamematch gameあたりがいいのではないかというお話です。ただ、今Amyが担当しているのは、結構英語ができる生徒さんのクラスなので、少し砕いていった方が良さそうです。Amy:確かに、今のうちのクラスの生徒の英語力と中学３年生の生徒の英会話力だとうちのクラスの子の方がよくコミュニケーションがとれるわね。　じゃあ、Bingo　Game　なんてどう。数字の代わりに色のカードを使ったりするの。ほうほう。φ(..)メモメモAmy：音楽なんてどう？The wheels on the busなんて動作や出てくるものが多くて楽しめるわよ。ほうほう。そういえば、うちの子もその歌好きだね。そうだ！生徒さんは音楽が得意。きっと食いつきがいいはず。で、フォニックスをやっぱりやりたいなぁ・・・。Amy:どうして、フォニックスがやりたいの？やっぱり、英語はフランス語やドイツ語に比べると綴りと発音の規則が不規則なのね。それでもいくつか規則はあるんだけど、中学校で習う1600単語を無秩序に覚えても規則は見えてこないのね。特に中学で習う基礎的な単語は不規則な綴りや変化がすごく多い。毎回毎回単語の意味と、綴りと、発音を個別に覚えていくわけ。だから、とても労力を費やしてしまう。始めから単語の綴りとスペルの関係を覚えていれば、その労力がかなり軽減されると思うのよ。Amy:そうね。英語はラテン語、フランス語、ドイツ語、色々な言葉に影響を受けているわ。もし、語源が気になるのなら、Bill Brysonがいい本を書いているからお勧めするわよ。あ・・・、まだ一冊目のお勧めが遅々として進まないのだった・・・そうか、Amyは私の年齢相応の教材を勧めてくれたのだが（決して精神年齢ではない！）、私の第二言語年齢がそこに到達していないのだ。やれやれ。(^^ゞ