基本に忠実に本質を伝える

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• 保育士になりたいのなら

  ええと、保育士になりたい、というご相談をお預かりしました。保育士単独だとなんともお勧めしにくい職場です。きつい、長時間勤務、土曜日勤務あり、給与が安い、資格必要なわりに資格があるうまみが少ない職場です。なので、もしも可能なら、保育士単独ではなく、幼稚園教諭を取ることをお勧めします。もしくはがらりと雰囲気をかえて、保健師をとって、保育士免許は別に受験するとか。保健師があれば保育士はいらないか。社団法人　全国保育士養成協議会幼稚園教諭は短大などを卒業しないと資格が取れません。保育士もそういう方向に進みつつあります。だから、以前は保育専門学校もありましたが、今はないんじゃないかな。だから、幼保の免許をダブルでとってしまう。片方しかとれない大学には行かない。どうしても片方しか取れないときには幼稚園教諭を優先する。で、望ましくは四年制大学の幼児教育課程に進んで、小学校教諭の免許ももっておくといいです。２級で良いから。学生生活がすごく忙しいけれどね。そうすると、公務員試験を受けることができて、採用の可能性があがります。保育士・幼稚園・小学校の中でぐるぐると転勤が可能なので、使い勝手がいいと思うんですよ。児童相談所勤務も可能です。ちなみに、地方自治体の市町村単位で採用された場合には、小学校教諭として教壇に立つことはあまりなくて、生活指導員とか、TTチームティーチングのスタッフとして教諭の補佐にあたるとか、そういう指導になると思います。幼稚園教諭単独しかとれず、保育士も小学校教諭も取らない場合。せっかく行った価値があんまりないかもしれません。なぜなら、幼稚園は激減していて、今後も減る一方だからです。今後のニーズとしては、発達障害関連に対応できる人材が求められる可能性があることから、何らかの形で発達障害の勉強をしておくのがいいと思います。これは放送大学でも単位が取得でき、基礎免許と教員経験があれば特別支援教諭の免許が取れます。特別支援教諭って取れたからどう？というのはあまりないかも。特別支援教諭の免許も知識もなしに特別支援教育に携わっている先生も意外といらっしゃるので。まあ、知っておいて損はありません。発達障害の可能性に一番最初に気づくのは保育士ですので。

  2009.04.23

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• 学校フル活用のコツ・・・・かな

  秘伝でもないけど、個別指導塾につぎ込む60万円を稼ぐ気合で、お気に入りの先生に質問をもってお百度参りのように通うといいです。多分、個別指導塾ってなんだかんだといって受験が終わる頃には60-100万円はつぎ込んでしまうと思います。月に2-3万円でスタートしても、夏期講座や冬期講座に10万円単位でオプションを取られます。講師はほぼ100％アルバイトです。もちろん、アルバイトでもいい人はいますけれど、個別指導の時給は他の教育産業に比べると半分くらいです。だから、教えるテクニックがある人や一斉授業ができる人はそちらに流れていきます。結果、常に新人が教えている状況です。一斉授業をやる塾が併設している個別指導はちょっと違うかもしれません。学校の先生はとても多忙ですが、基本的には子供が好きで、親切です。聞きに行けば教えてくれます。 いくつかコツがあって、■ノートと教科書は持っていくこと。■質問はノートに書いておく。■課題と宿題は聞かないこと。■職員室に入るときは失礼しますっていうこと。■お気に入りの先生を決めてとにかくお百度を踏むように通うこと。■教員はすごく忙しいので、10分くらいで切り上げること。■忙しすぎない先生を見つけて通うと良い。　例えば・・・　非常勤勤務の先生。校務分掌という雑用がないぶん、暇。　司書。（司書教諭と司書は別物）忙しいけど自由な時間がある。　保健室の先生。学校によってはすごく忙しいので気をつけて。　副担任。　実習助手。中には教員免許がある人もいる。　中三の担任は忙しいけれど、やっぱり担任。質問したくても質問が思い浮かばないと思うんですよ。質問が思い浮かべば学力は高い。どうしても質問が思い浮かばなかったら、その教科のテストか練習問題を持って先生のところに行けばいいでしょう。これを実行した生徒さんは、何と校長先生にお百度を踏みました。数学が分からなかったそうです。校長先生は元々数学の先生だったそうです。やるな。

  2009.04.05

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• 安く東京で大学生活を送る方法

  交通遺児限定ですが、東京で安く学生生活を送る方法があります。学生寮　心塾関西地方にも同様の寮があります。また、交通遺児専門の奨学金もあります。財団法人　交通遺児育英会それとは別に授業料免除の話。通う大学が国公立大学なら、まずダメでもともとで授業料免除の申請を出しましょう。申請が通るまでの間に授業料の金策をします。成績が良いことが条件ですが、成績よりも家計が重視されます。全額免除が無理でも半額免除になる可能性もあります。諦めないで。授業料免除申請を通すには成績が「ある程度」いいことが必要です。絶対に留年はしないように。これから大学を選ぶのならば、必死で勉強して、特待生制度がある私立大学を受験するといいかもしれません。運が良ければ、国立に通うよりも安くあがります。その代わり、卒業まで学年トップを維持するくらいのつもりでいないと、特待生から転落します。こっちは成績重視です。アルバイトを探すより先に、これらの手続きをしてください。60万弱を稼ぐより、手続き一つで半年でも支払いが延びたほうがいいですから。

  2009.03.30

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• 

  女の子が幸せになる子育て

  私のメモです。品川女子学院という学校があるそうです。校長先生のエッセイが日経オンラインに連載されました。私は学校は学力をつける場所だと思っています。同時に共同体として動くことを学ぶ場でもあるとも思っています。学力は大切だけれども、「学力」のみに特化して、勉強さえできればいい、というメッセージを子どもに送るべきではないと思っているのです。＃色々最近思うことがあったりして・・・。そんな中でバランスの良い、むしろ保守的な価値観に惹かれることがあります。女の子の子育ては難しい。男の子の子育ても難しいですけれど。男の子の難しさは成長を待てばいい、という面もありますが、女の子の難しさは独特です。大人びているようで繊細で。意外と現実的だけど、ふわふわしてて。女の子が幸せになる子育てという本を出されているそうで、読もうかどうしようか迷っています。とりあえず、漆先生のエッセイを日経オンラインでよく読もうと思います。幸い、日経オンラインは会員で、業務上も参考になるコラムがあります。漆先生のご本には、コンサバだけど納得できる教育論というレビューがありました。女の子が幸せになるのが難しい時代だからこそ、女の子に幸せになってほしいんです。アエラの読みすぎかなあ。

  2009.01.30

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• のんびりした校風

  息子の学校の合唱コンクールに行ってきました。去年も思ったんですが、私の頃の合唱コンクールとは違うなあ。私の高校生の頃は、各クラスの吹奏楽部員や音楽に心得のある人が、合唱向きの曲をアレンジして、バンバンハーモニーを聞かせる、観客は静かに聴いている、そんな様子でした。でも息子の学校は違うんです。歌は歌います。そのほかにもダンスあり、寸劇あり、ハーモニー勝負あり、クラスごとに皆違います。歌うのは大抵J-POP。そして聞いている生徒も手拍子をたたいたり、バラードならネクタイやバルーンを左右に振ったり、ネタがあれば大爆笑。全く黙っちゃいない。今時の子だからこうなのかな？それとも校風かな？確か息子の学校は文化部も盛んで、放送部や写真部が文化祭の時には活躍しているのだと聞きました。そのまま芸術方面に進学する人もいるとか。付属校だからのんびりしているのですけれど、文化祭を見ていると、すごく謳歌しています。こういうのが中高一貫の強みなのかなあ。

  2008.05.16

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• 国立高等専門学校はとにかくお得

  学費が安い教育方法の相談を受けました。特に授業料免除などを考えず、全て授業料を払ったとして、公立高等学校　 118,800円/年国立大学　年間 535,800円県立大学　年間 535,800円公立高校+国公立大学4年間　2499600円国立高専+国公立大学2年間　2244600円＝1173000円+535800円*2国立高専のみ　　　　　　　1173000円私立高校+私立大学4年間　　6259150円＝882000円+4900000円（理系）一番安いのは公立高校+国公立大学ではなく、国立高専+国公立大学編入のパターンです。もっと安いのは公立高校+文部省管轄外大学校の組み合わせです。この場合には御礼奉公が必須なのでやや選択肢が狭まります。高専でまじめに勉強して、大学に編入した場合、高校から大学入試を経て大学に入るよりも高めを狙えることもあります。但し、編入を狙うなら英語は真剣にやらないと高専生は語学で不利です。高専マジックはさらに生活費まで安くつきます。個室の寮費は一月800円なので、下宿代に困っている親御さんにはさらに魅力的です。その上高専の有効求人倍率は、本科で16.3倍、専攻科で20.8倍。国立大学を出ても確実に就職できるとは限りませんが、高専なら旧帝大クラスでないとなかなか就職できない花形企業に就職できるので、生涯賃金も結構いいです。教育内容も充実しています。かなり厳しい授業内容で高校相当の年齢からしごかれます。工学系が多いので企業の理解もあり、共同研究も盛んです。理系が好きなら、お勧めです。

  2008.04.17

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• memo　公立親の悩み、迷い

  続きは後で。供を私立中学にやっていて、しかも良かったと思っているのに、まだ私には迷いがある。

  2007.06.26

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• 中学校って楽しい♪

  　毎日クールボーイは楽しそうに家を出て行き、帰ってくるなり「楽しい、楽しい」としゃべりっぱなしです。　良かったねえ。　宿題は？　と聞くと突然歌いだす。「文化祭で歌うんだ」　他には？　と聞くと突然踊りだす。「文化祭で踊るんだ」　まあいいか。楽しそうだし。私の都合もあって、ゆるゆるになっています。クールボーイの学校は長距離通学の生徒さんが多いので、宿題はうんと少ないらしいのです。そして通塾率が高いらしい。　そして心細そうに「ところでお母さん、中間試験って受けたことある？教えてくれる？」　中間試験か。自分も受けたし、よそ様のお子さんで疑似体験もしたね。一月前になったら家庭学習シフトを組まないと。　現状は天声人語の音読と英検４級の勉強だけです。数学は勝手にやっているみたいだけど。　そろそろ奴を締めるか。少しづつ自学自習に慣らさないといけないから、数学は手出しができないなあ。一年生の一学期の中間テストはその後の順位を占うことはできないけれど、できるものならできた方がいいからね。

  2007.05.07

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• 教室の悪魔

  最近のいじめの手口が詳細に紹介されている本です。☆いじめの悪質さは大人の想像を絶する。軽く見ては命に関わる。☆いじめは一種の疫病である。蔓延し、無関係な人間はいない。☆いじめは子供だけでは解決できない。大人が介入して救わなくてはいけない。といったことが山脇 由貴子先生の主張であり、豊富な臨床経験から、具体的な解決方法が小気味良く展開されています。まだ田舎の小学校のうちの子供たちなどはのんびりしたほうですが、いじめのピークは中学一年生になりますので、かなり警戒をしています。また現在のいじめは毒がしみこんでいくように陰湿で目に見えず、しかもダメージが大きいものだとも思っています。過去に子供が何回かいじめにあったときには、転校という手段はとっておいて、教室の中で解決する。そのために担任を巻き込む。父親も動員する。という方針であたりました。後から考えると、解決に時間がかかったものの、「いじめを解決できた」というのは本人にとっても、その集団にとっても良いことだったように思われます。まだまだ気をつけて継続観察中です。ことに気をつけなくてはいけないのは「いじめられた本人が一番必死で隠す」ということです。私も何度か経験しましたが、現場を押さえないと子供はしらばっくれます。そしていじめられている本人も必死で隠そうとします。なぜなら「いじめられている」ということはとても不名誉な、人間の尊厳を根底から否定されるような体験だからです。そして本人には解決しようがないことなのです。うちの子供はおぼこいので結構正直にしゃべってくれますが、いじめられていることは布団から出られなくなっても言いませんでした。巻末のチェックリストは必見です。

  2007.03.06

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• 学校の本質

  　学校の本質は企業などの職場とは大幅に異なります。　基本理念は「平等」と「公平」です。だからカイゼンができません。常にカイゼンを心がける企業の論理からは信じられないかもしれません。しかし、一部にしか導入できないカイゼンは不公平になるからできないのです。全体に平等にしないといけない。自然に腰が重くなります。特別な配慮というのも不公平になるからできません。しかし「機会の平等」のためなら学校は動きます。何か配慮が必要なときには「機会の平等」を訴えるといいでしょう。　学校は決定的に通信手段に欠けます。教員が50人もいるような組織でも電話は数本しかありません。社員全員に内線番号とPHSを配布しているような企業とは違うのです。だから相談事は電話ではできません。お手紙か、直に出向くしかないのです。電話をかけるときにはお約束を取り付けるときに最小限の時間で済ますことです。　さらに、学校には残業という概念がありません。実はホワイトカラーエグゼンプションで言われた働き方が既に導入された職場なので、どんなに残業しても残業手当は一銭もでないのです。だから学校の先生に時間外の対応をお願いするのは大変失礼なことになります。　で、私もなるべく頑張って学校に合わせてご相談していたのですが、早退を繰り返しすぎて派遣先をくびになりました。今は首になるのが怖くてちょっと学校にご迷惑をかけてしまっています。

  2007.01.27

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• 温室デイズ

  幸福の食卓を出した瀬尾まいこさんの新刊です。出版社: 角川書店 (2006/07) ASIN: 4048735837 　中学校は温室か・・・・。公立中学校がドロップアウトした子供にどこまでも手を差し伸べることを私は確かにこの目で見てきました。そして、そのまま高校進学してギャップに苦しむことも。　現実社会では中学校のようには行かない。確かに。確かにそう。　しかし、私はそのまま教室にい続けることを選ぶ限り、中学校は温室ではないと断言できます。サバイバルになるか、平和になるかは「運」です。そこの構成員が、空気が、場が、壊れているかいないかは運なのです。確かに要因の一つに教員の資質もあるけれど、教員から直にいじめられでもしない限り、教員が関わることができるのは実は少ないものなのです。そして壊れた場にいれば人間ならだれでも、教員でさえも壊れていきます。だから学校教員は全産業中で一番精神疾患の罹患率が高いのです。　壊れた学校にい続けることは、生き延びることを毎日自問するような、ジャングルの世界になります。私の中学時代は壊れていました。そして運が悪いことに転校を繰り返す転勤族だったのに、中学校だけは入学した学校を卒業しました。途中で転校した弟は「転校万歳」と言ってます。ただ、先生方の奮闘の結果、三年間で誰も死にませんでした。救急車もパトカーも私服警官も日常的に入りましたが、誰も死にませんでした。その代わり、生徒達は人生のうち中学時代を抹殺しました。おそらく今後中学時代の同窓会が開かれることはないでしょう。私は実家を離れましたが、地元に残った人たちの間でも集まることはないようです。　私学が壊れにくいのは、問題がある構成員を放り出すからです。もしどこまでも抱えようとしたら、私学だって壊れる可能性があります。壊れないためにもしかしたら自分の子供も放り出される可能性もあります。たぶんいじめは見えにくいから私学でもあるでしょう。　私は壊れた中学時代から立ち直ったと思っていました。もう大人だし、昔のことだし、第一辛い記憶は抹殺されて思い出そうとしても思い出せないし。　なのに、子供が同年代に近づいてくると感じるこの恐怖は？　確かめたい。その一心で中学校に通い、「ここは大丈夫。壊れていない。ただいじめは跋扈しているみたいだけど。多分普通。」と確認しました。地元中学は悪くはありません。　ただ、中で体験していないから、世の中には悪くない中学もある、ということがピンとこないのです。最近中学生の集団を見ると胸がどきどきするようになりました。いい子達だってちゃんと分かっているのに。　戦うみちるちゃんに戦う生徒さんたちがダブりました。私が言う言葉はいつも馬鹿みたいに同じです。そのかわり実感はこもっています。「高校は中学校よりずっと楽しいからね。」

  2006.08.11

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• 新設校の裏側

  　ある塾長さんの四方山話です。　とある新設の私立中学は、手っ取りばやく実績が欲しかったらしい。そこで、そこそこ実力がある小学生をハンティングしてきたそうです。素質と教育の相乗効果で、その生徒さんは中学卒業時には英検準一級を取るほどだったらしい。ほとんど全員が準二級をとり、二級を取った生徒もゴロゴロいたそうです。　そして、高校進学時。手塩にかけて育てた学生の上位一割が地元トップ校を受験して抜けてしまい、授業について行けなくなったごくごく一部の生徒は別の私学へ抜けていったそうです。そのまま中高一貫校に進学したのは中間層。　もちろん、手塩にかけて育てた学校側はがっくり・・・。　がっくりついでに三期生、四期生は実力も一期生や二期生に比べるとやや見劣りがするようで。学校側は必死で叩き込んでいるので、なんだかんだと言いつつ中学卒業までにはほぼ全員が準二級、一部は二級をとるだろうと思われるそうです。　塾長さんの四方山話はおしまい。で、クールボーイの英語も見てくれているのですが、「英検４級を取ったら」というお話でした。私は４級は中学一年の春に、３級を中学一年の冬に狙わせようと思っているので、ちょっと早いと思っていたのですが。　英語は中学入試にはないけれど、もし英検３級を持っていたら、中学側も目が眩むかもしれないということでした。この中学は英語は入試に関連しないと明言しています。でも、クールボーイは必死に頑張って４級が何とかかんとかのレベル、それよりは受験勉強が優先します。　中には中学入試で英語を課す中学もあります。試験内容はB5の紙一枚に15分で自由英作文をびっしり書くのとヒヤリングと読解です。はっきり言って高校入試のほうが簡単なのではないかと思いました。この中学は授業は全て英語で行うので、コミュニケーションが取れなければ入学しても困るそうです。　公立中学でも、上位一割を常にキープしていれば、トップ校は夢ではありません。確実に合格しようと思うと上位5％でないときついけど。　英語教育はおそらく件の新設中高一貫私学に軍配が上がるでしょう。英検は中学三年生の上位1/3くらいが3級をとるくらい。上位一割が準二級をとるかとらないかですから。でも、公立の上位1/3の生徒をその私学が入学させていたとして、英語以外の実績は公立とトントンですね。　まだ揺らいでいます。上位1/3と言うけれど、本当にトップが取れる生徒は私学に行くかどうか分からない。公立優位の土地柄です。よくできるお友達と切磋琢磨することは期待できるのか。　公立に行くと「自分が簡単に理解できることをどんなに頑張っても理解できない人がいる」ことを生の体験で理解でき、社会に出たときにとても役に立ちますが、私学を出るとそれは社会に出るまで理解できないことになる。これは痛い・・・。　気合が抜けた新設校に通わせる価値がほんまにあるのか。迷い中です。

  2006.06.30

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• 理科の実験が苦手な先生

  先生も実験苦手？らしいです。小学校って全科目を教えるから大変ですよね。私も学生時代は小学校課程を取った同級生や下級生から「苔むさずさん、実験レポート手伝って」といううめきを何度か聞きました。もちろん、別の実習の時には別の専攻の人のところに聞きに行かれます。小学校教諭は大変です。・・・私は実験は困らないけれど、保護者対応ができないから学校の先生は勤まらないな。ありゃ、本当に大変です。　勝手にボランティアで小学校で「朝実験」を朝読書のようにやっていたこともありますが、もうじき転校だからちょっと派手にやりましょうか、ついでに報告書も今までのぶんまとめて出しますね～。と数年前にやりました。　ってやったら、校長室に呼ばれました。悪いことしたかと思ってどきどきしました。すると校長先生「苔むさずさん、是非全校生徒の前でやってもらえませんか。」朝実験って、ものすごく大変なんですよ。助手で済ませようとしているんですねぇ。手早いもので数日、長いもので三週間を「朝15分」の実験の準備に費やしていたんですよね。年間計画も立てて。やったのはこのブログに書いているようなごく簡単なものですけれどね。苔「安全上、人数が一クラス分を超えると責任をもてませんが。」校長先生「では全校全クラスを回って実験してください。」のけぞっちゃった。絶対無理。フルタイムで実験ばっかり仕事にしてても難しいんじゃないかな。一校二～三人ですか。退職したエンジニアあたりを当てにしているようですね。理科教育には実験いいんじゃないでしょうか。　実験の成果ですか？　あったと思います。進級したときに私が実験をしてあげたクラス出身の子供ばかりが理科に興味津々でしたから。理科教育として効果を出すのなら月一回くらいは実験をやるといいでしょうね。あ、あんでぃじたるかがくはくぶつてんから試験管を買ったんだった。ケニス株式会社から買ったキットを使ってまたお家で実験しよう。やったらまたご紹介しますね。ケニスさんのキットの内容は簡単なものなら小学校一年生からできますが、親御さんがついていないとちょっと心配です。しっかり活用できるのは中学生くらいかもしれませんね。かなり本格的に化学実験ができる試薬がついてます。　自分の子供だけに実験するのって気楽でいいな。気楽な分手抜きになってるのがいかん。　実験、実験楽しいな。子ども会の保護者対応はあんまり楽しくないな。でもその前にご飯を作らなくちゃ。あれも化学実験みたいなもの。そう思えば少しは楽しい。お楽しみはまた後で。かしこ

  2006.04.02

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• 苦手を矯正するか、得意を伸ばすか。

  　以前内申書のつけ方について、やや否定的な意見をつけました。　不公平だ、とは思いません。やる気を数字で表すのには提出物で評価するのが一番主観が入りにくいのです。それに社会に出れば事務職は提出物ばかり出しているのですから、社会に出ても役に立つ観点とも言えます。　だから、忘れ物大王クールボーイも内申点を鞭にして、公立中学校で提出物を出すことを鍛えてもらうという方法も無いわけではない。　でもここ何日かのもめごとでめげている私は「一番苦手なことだけで評価され続けるのは自己評価をそぐ」と思います。　実は私は家事が苦手です。特に掃除が苦手です。掃除機をかけると夫は掃除機のノズルをはずして部屋の隅のほこりを吸いなおします。そして、掃除した上から掃除しなおすのを止めて欲しいというと「掃除が行き届いていないことを反省せずに開き直るとは厚かましい。逆ギレだ。」と叱りつけられます。すんごいやる気がなくなります。わがままなんでしょうけれど。洗濯物のたたみなおし・洗い直し、皿洗いのダメだしとか。結婚十数年。長く続くと、結構神経が参ってきます。　忘れ物大王のクールボーイも、中学受験の恐ろしさはまだまだ分かっていないけれど、真面目に算数の文章題を時には朝５時半に起きてやります。6時には大抵起きて勉強しています。バカ親な私は出来はともかく彼の努力は素晴らしいと思っています。勉強して宿題をごっそり忘れていくのはまだまだやるし、好きな勉強に偏るけれど、真面目にやっているじゃん。テストをすれば努力は”公立レベルなら”十分評価できるじゃん。マンツーマンで教えたら、ちゃんと特殊算も解けるじゃん。　じゃあ、得意なこと、努力していること、頑張っていることを評価してあげようよ。試験でいい点を取ることだって努力の結果じゃん。クールボーイは頭をぎりぎり絞るような問題に果敢に挑戦すればいいんだよ。　そう思って公立から私学にシフトする人が増えているような気がします。　内申の提出物点と試験の評価を分けてつければいいと思います。提出物を出すというのも大切、試験の評価もつけないと本人の到達点が把握できない。ちっとも本人の学力が分からない今の通知表は、家庭教師泣かせです。かしこ

  2006.03.08

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• 学歴のススメ後日談

  さて、三学期から出席日数を稼ぎつつ、現在の学校で進学をすると決めた不登校生徒の続きです。　私にハッパをかけられすぎて、しばらくはのしいかみたいになっていたそうですが、思い切って学校に電話をして相談したそうです。「三学期の放課後に補習をやって二学期分を取り戻そう。」そう先生はおっしゃって下さったそうです。　少なくとも高校選びでは間違えていなかった。その提案で生徒さんはとても安心しました。いい高校を選んだと思います。　何より自分で学校に電話をして相談したというのが素晴らしい進歩です。良かった。本当に良かった。　親御さんはいい感じで見守るモードになっていますので、何とかチームを組んで生徒さんのバックアップをすることにしましょう。幸い勉強はきらいではないようですし、頭もいい。　では今日は三角関数の初歩をやりましょう。あなたなら理解できるでしょう。おそらく三学期に皆さんが苦労するところです。

  2005.12.26

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• 学歴のススメ

  高校一年生の不登校生徒とのおつきあいももうじき一年になります。今日はちょっとシビアなお話をしましょうか。　そろそろね、どんな準備をするか選ぶ必要があるんだ。今はとても体がしんどくて、選ぶのも辛いと思うけれど、少しづつ考えてみようか。　今の段階であなたが選ぶことができる道で、私が応援できる道は４つくらいあります。一つは高等学校卒業程度認定試験の準備を始めることかな。これは高卒資格とは違うから、あくまで学校の授業を補完するものね。あなたの今の状況をかなり楽にしてくれると思います。もう一つは、これが一番簡単な方法だけど、三学期から出席日数を稼ぐようになったときに授業についていけるように私が補習をすることね。それから大学入学資格検定を受けるという方法もあります。大検は、その後大学に進学することが前提です。これ一つではちょっと弱いかな。最後の選択は急ぐんだけど、これから高校入試の準備をして、再受験をするということかな。　あなたの場合にはとても頭の回転が速いから、そういう方向で生きていくといいと思うのね。そしてね、同じ学力ならば中卒より高卒、高卒より大卒の方が楽ができます。　私はいわゆる「学歴不問」の仕事から「大卒以上」の仕事までやりましたけれど、「学歴不問」のお仕事はきつい仕事が多いです。・・・学力があっても、学歴がないと書類審査ではねられてしまうしね。もちろん、一芸資格をとれば話は別です。どういう学歴を通ろうと、管理栄養士は管理栄養士、一級建築士は一級建築士、看護師は看護師、弁護士は弁護士ですから。　さて、どうしようかな。大学進学を勧めるのは大人の意見かもしれないけれど、どうしてもいやかな。それとも、今はそんな先のことは辛くて考えられないかな。　彼女の答えは、三学期からの授業についていけるように準備をする、でした。しかし、三学期からの登校見通しは立っていません。今までの状況から考えて、おそらく進級に十分な日数は行くことができないと思います。そうなった場合、中退の二文字がちらつくことになります。　高卒程度認定試験か大検を併用することになるでしょう。それもまた方法の一つです。　振り返ってみれば、私の学生時代に潔く中退せずに、いじきたなくしがみついて卒業したことは一生の財産になりました。潔さはその場では格好いいけれど、自分のためにはなりません。　いじきたなくしがみつくことで色々な人に迷惑をかけたけれど、それでも、辞めることはあなたのことが好きで、手を貸してくれる多くの人を失望させます。　人物本位という言葉にだまされないでください。人物を見極める手間をかけてくれるのは、書類選考というフィルターを通り抜けた人に対してだけです。　自給自足、田舎暮らしというユートピアの一面だけを見ないで下さい。自給自足するのには、まず必要な土地を買う必要があるのです。そして、女子どもも寝る時間を惜しんで働いてやっと「食べて」いけるというのが現実なのです。　10アールの畑で一日中働いて年収20万円というのが現実です。月収ではありません。下手をすると資材分の赤字が出てしまいます。　田舎暮らしでは都会よりもはるかに濃厚な人間関係が待っています。人と自然の両方と関わることが好きな人でないと勤まりません。　だから、ほどほどの学歴をつけて渡っていく方が、世の中は過ごしやすいのです。　それ以外の方法・・・・。探しまくったけれど、結局学歴に頼って、企業でサラリーをもらう仕事をすることに帰結したなあ。お給料って偉大です。自営より断然楽だよ。　だから、漫然とでもいいから、迷っているなら進学した方がいいと思います。勉強が嫌いでも。かしこ

  2005.12.12

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• 矛盾する教員採用

  　ことに教育産業は人件費の割合が高く、教育の質は人材の質でほぼ決まるといえます。　教員の給与を削減すべし、という財政制度等審議会の意見は大変驚くべきものです。　一方で教員の技量向上を狙って専科の大学院を拡充しているというのに、この矛盾は何でしょう？　教育費をかけて技量を向上させた教員は果たして敢えて低い待遇の学校に勤務するのでしょうか？　一般的には身分を保証された正規職員に対して非正規職員の割合が増えてくると、職場の機密を保ちにくくなると言われています。顧客情報の大量流出問題を受けて、正規職員の大量採用を決めた企業もあります。　実は、教員の世界と言うのは多量の非正規雇用の職員が混在している大変複雑な世界なのです。臨時教員の配置では、平成１２年の３万５千人（比率５．０％）から平成１６年の５．１万人（７．４％）へと増加傾向にあり、今後も増加するものと思われます。臨時職員はコマ数によっては一月の給与は数万円にしかならず、複数校勤務を重ねるケースもよくあります。教育現場は個人情報を細やかに管理する必要がある場所です。生活できないような給与で職務上の機密を守ってもらうのは虫が良いような気がします。大丈夫なのでしょうか？　2007年問題を前に教職員採用を拡大する自治体がある一方で、国が担保する教職員給与を削減するという方針を出すとどうなるか。臨時教員を独自の裁量で採用し、少人数学級を実現するといった方針を打ち出した自治体に優秀な人材が引き寄せられていくことでしょう。今でさえ、僻地勤務を嫌い、政令都市独自の採用枠に応募する倍率は高めです。　つまり、教育の平均的なレベルが低下しながら、地域格差が拡大することになります。　ゆとり教育のバックラッシュで更に混乱している教育現場の方はどう感じられたでしょう。　今は税金を納められないけれど、でも少しは納税していた身としては、もっと工夫するところは他にあるんじゃないの？と思ってしまいます。で、なるべく教育予算が多い、小学校教育が盛んな自治体を選んで住んだのですが、平成の大合併で飲み込まれてしまいました。引越しも自衛策にならず、です。嗚呼

  2005.10.25

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• AERA連載　面倒見のいい大学　終了

  　大学は入試偏差値だけでは価値が分からないと思っています。「面倒見のいい大学」というAERAの連載をずっと注目してみてきました。高校生の関係者には価値があると思います。　取り上げられた中に、私の母校もありました。指摘されているような面倒見のよさに助けられて、中退を免れたという経緯があります。　私は大学と大学院を別の学校に行ったのですが、大学院よりも大学の方がずっと「面倒見」のよい学校でした。いわゆる「入り口は緩いが、卒業するのが大変」と言われている学校で、お陰さまで随分と楽しく勉強させてもらいました。研究より教育に重きをおいた大学だったようです。　何も知らずに「受けられるから」という理由で受けて行った割にはお得な学校だったと思っています。卒業時の学力は多分、入学時の学力を上回っていたでしょう。他大学の人の話を聞いて「そんなに勉強しなくても大丈夫なの？」と心配になったくらいです。　2005年5月30日の「東京大学」を皮切りに10月11日「一橋大学」まで、本当は全部買って読みたかったけれど、図書館にせっせと通って読んでいます。古い雑誌は借りられるので、買えなかった巻は借りる予定です。　そう、入学の偏差値だけでは分からないことがある。面倒見がよいことも一つのファクターです。この記事は就職に重きをおいて判断しているようですね。　宜しければ、ご一読を。かしこ

  2005.10.11

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• 安定して学習支援員を求めるには-粗案

  　安定して学習支援を行う学習支援助手を適切に募集し、各学校に配布するにはどうしたら良いでしょう。　現状　このままでは学校はパンクするかもしれないですね。　なぜなら、ただでさえ激務である教員にさらに特別支援教育を行う責任も出てきたからです。特別支援教育は力量のある教員ならば今まででも十分こなせたかもしれませんが、間違いなく学校への負荷は増しています。　各自治体では地域のマンパワー掘り起こしを行っております。しかし、その大部分は学校を生涯学習の場として開放する際のボランティア講師募集にとどまっているようです。　神奈川県などは学習支援員を積極的に教育し、質を高めようとしているようですし、東京都でも多くの自治体で同様の動きがあります。また静岡県では退職教員や地域の人材を学習人材バンクとして登録し、各学校に配布する動きもあるようです。まだまだ私が見つけていないだけで多くの自治体で”危機感を持って”マンパワー掘り起こしの動きがあるようです。　学校ボランティアという形で保護者や保護者OGを組織するのがうまい学校もあります。またそうでなくても、学校側は保護者への依存を強めているという印象を受けます。　こないだは午前中いっぱい、虫や草の名前の調べ方や特徴の見分け方、捕まえ方を教えたような気がするわ・・・。それは大好きなことだからいいんだけど、順延の末、突然「明日」とか言われたような気がする・・・？　そして余計なことをして叱られる。わわわ。　残念ながら学校ボランティアは安定したマンパワーにはなりにくい。　子供の手が離れたら主婦のうちかなりの方が再就職をなさいます。再就職をする必要がない方もいらっしゃるかもしれませんが。　再就職をなされば学校に割ける時間は減ります。学校ボランティアは再就職をする必要がない収入が配偶者にあるか、事情があって再就職ができない方に偏る傾向があるのです。その中でも学校に協力する意思がある方ですね。一つの学校に何人そういう方がいらっしゃるでしょう？　ちなみに私はまだドクターストップのままで再就職できてません。去年無理やり再就職して、体調を崩して退職しました。そういうわけで暇人です。暇人ではありますが、体が弱くて役に立ちません。　学校側の要請　教員は激務です。だから、学校ボランティアも必要なのですが、ボランティアとの交渉さえも負担であるという現状もあるようです。ある程度組織され、一定の研修を経るか資格を持って、ある程度継続してボランティアにあたって欲しい・・・と思われているような気がします。で、退職教員もマンパワーとして登録されているようですが、ほとんどが元校長先生だったりするので、ボランティアとしてこき使うのはとってもやり辛い。下手をすると自分の授業に「指導」されてしまうかも。　違っていたら、是非そのようにおっしゃってください。私はあくまで外側から物をいう傍観者です。　粗案　で、元企業人の私からすると、ある程度の技能を有する人材をタダで使うこと自体が無理だと思うんですね。組織と募集は教育委員会が行うのがいいでしょう。もし、再就職する技能がある保護者（大部分は主婦）を引き続き学校ボランティアで使いたいのなら、再就職と同等程度の時給の有償ボランティアとして登録すればいいんです。　給与を支払うことにより、職務上の守秘義務を課すこともできます。　研修も義務化できます。　経済的な理由で学校ボランティアを諦めて再就職する方を引き止めることもできます。　学校側は年度初めに「これこれこういう人材を使ってこういう事業をやりたい」と教育委員会に出す。教育委員会内で審査して、人材を校種別に配布する。学期初めでもいいですね。　これはマンパワーの側。　マンパワーを雇う予算の側の問題もありますね。　案はないことはないけれど、地雷を踏みそうだなぁ。お金の問題は難しいですね。でも、もうじき教員の大量退職の時代がくるでしょう？　人材を押さえるのは急いだ方がいいような気がします。　はっきり言って、小学校英語なんて、地域のマンパワー頼りに見えます。それならいっそ生涯学習だけでなく、積極的に学習支援員を組織すればいいのに・・・と思います。この上に小学校で英語科が必修になったら、学校はものすごく大変になると思います。　もちろん問題もあります。一番の問題は、地域格差が間違いなく拡大するだろうということです。　学習支援助手についてはイギリス　多様な教育と子供たちを参考にしています。　ということで、塾のお話ではありませんでした。ごめんなさい＞マルゴーさん。　ご意見、ご反論、もろもろ、お待ちしております。かしこ

  2005.07.21

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• 才女考-＜優秀＞という落とし穴　を読んで

  女子が伸びないという”常識”のわなが次々に明らかになってきて、大変参考になります。　gifted childrenという言葉があります。極めて知能の高い、まさに天賦の才と思われるものをもって生まれてきた子供達です。狭義にはIQが上位5％程度の子供、広義には芸術的才能を含む優れた才能を持つ子供のことを言います。私は何らかの手助けが必要な方の学習を手助けしています。天賦の才をもって生まれてきた子ども達もまた成長の過程で、一般の方よりもむしろ細やかな手助けを必要としているのです。　滅多にお会いすることはありませんが、私もgifted childrenとおぼしき生徒さんにお目にかかったことがあります。彼らが不登校生徒だったことは偶然ではないでしょう。現在の教育課程は中程度の生徒さんを想定しています。もちろんそれが妥当でしょう。しかし、通常の教育課程では不十分な一方の生徒さんには何らかの援助が用意されており、もう一方は耐えるか、不適応が一定の範囲を越えて不登校に陥るかしかない、というのは何とも不条理な話です。才女考　＜優秀＞という落とし穴バーバラ・A. カー (著), Barbara A. Kerr (原著), 清水 久美 (翻訳)出版社: 勁草書房 ; ISBN: 4326651377 ; (1992/06) の序　iv　より「こうした状況のために能力に恵まれた子供たちに危機が訪れている。一般に、「頭のいい子は自分一人でちゃんとやっていけるものだから、特に手を貸す必要はない」と考えられているが、実際には、優秀な子供たちの多くが家や学校で問題を抱え、抑うつ状態に陥り、力を発揮できず、他人との人間関係に悩んでいる。」　だからささやかな夢を抱くのです。　gifted childrenの最大の弱みは「大勢のクラスメートがなぜこのように簡単な問題を悩んでいるのか分からない」ことと、それを正直に吐露してしまった後の猛烈な風当たりです。さらに、退屈な授業に耐え、本当に知りたいことを聞きにいっても教師にさえ叱られ、或いは面倒そうに無関心を払われ、自分に自信を無くしてしまう。過適応を求める傾向が強い日本の社会では、アメリカよりもさらに辛い状況が待っているかもしれません。ことに女性の場合には。　生きる知恵として、自分を抑え込み、知らないふりをし、或いは授業が成立するように密かに手助けさえやり、こっそりと深夜に読みたい本を開くときのみ至福を感じるという不自由な生活をしています。当然、伸び悩んでいると周囲の目には映るでしょう。　　せめて親御さんに理解されるといいと思うのですが、親御さんはさらに厳しい状況で過ごしたために、娘に対して”嫉妬”を抱いている場合もありえます。矛盾する女の子の親の夢を伺ってはため息が出たりするのです。　やんごとなき方でなくても、不適応をおこす要因はたくさんあります。それを不適応で潰して排除してしまっては勿体ないなあ。　中学受験をして、あるふるいを通り抜けた子供と同じ学校に学ぶのは一つの方法かもしれません。少なくとも非常に高度に数学を操る能力は、同じように高度に数学を操る人たちとの交わりが、有効だと言われています。　一方でgifted childrenはとても繊細であることも考慮に入れる必要があります。受験で成功すればよい方向に進みますが、人生の早い時期に挫折を味わった場合には、とても注意深く対応しなくてはいけません。努力をすれば果実を手にすることもできるけれど、挑戦には失敗もまたありうるのだと、失敗は生きている限り取り返しがつくのだと説明しなければなりません。　受験には運もありますが、成功も失敗も自分の努力で確率を変えることができるのだ、と考えた方が健全に努力をし続けることができます。　バーバラ氏によると、女性がつまづきやすい要因は（第8章　達成を妨げるもの　より）女性の内的な要因としては☆成功への怖れ　　成功することで葛藤や軋轢が生じることを怖れて、全力を出さないという弊害です。☆シンデレラ・コンプレックス　　誰か、王子様が今の自分を助けてくれるためには、何でもできる自分ではなく、どこかしら「助けてあげたい」と思わせるような依存心を匂わせること。そのために敢えて自分を抑圧すること。☆ぺてん師症候群　　「ぺてん師症候群にかかった女性たちは、自分の知性を否定する強い信念を抱き続け、そればかりか自分は周りの人を欺いているのだと思い込んでしまう。」　当然、健全な自己評価は築くことができません。　女性の外的な要因としては☆女らしさの獲得　原本にはありませんが、女性にのみ細やかな配慮を求めるといった精神労働の負荷も疲労の要因になっていると思われます。　原本によると　「少女たちは自分の努力を成功や失敗と結びつけることを学ばずに育ち、少年たちは「もっと頑張れ」と背中を叩かれることで、物事の結果は自分の努力次第でコントロールできるものだと学んでいく。」　これはとても大切なことです。女性には「自分の運命は自分で切り開けない」という暗示をかけられつつ育つ怖れがあるからです。これは抑うつ症状の重大な原因になりえます。　これらを取り除くために、娘さんには☆自分で努力をして未来を切り開いていっていい。☆思う存分才能を使ってももちろん良い。☆”可愛い”女が好きな男もいるが、”輝く”女が好きな男ももちろんいる。結婚のために自分を抑える必要はない。☆理解してもらえないこともあるが、理解してくれる人（メンター）は必ずいる。そして、理解してもらえないことを嘆くより、理解者との交流を楽しむ方が前向きに人生を謳歌できる。☆磨いた知性は誰にも奪うことができない生涯の宝である。☆目先の投資を惜しんで自分を安売りしない。☆そうは言っても、無闇と軋轢を起こすと疲れるので、軋轢がおきそうな時には黙っておく。自分を卑下しない。ただ黙っておく。といったことが勧められるかもしれません。　私もgifted childrenについては勉強中です。急いで勉強しないといけないのですが、今のところはここまで。ご意見を賜れば幸いです。かしこ

  2005.07.15

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• フラッシュバック！

  いじめが原因で心に深い傷を負った場合に、時々フラッシュバックが起こることがあります。目に見えるフラッシュバックは、突然何かに反撃しようとしていたり、へなへなとしゃがみこんだり、丸くなってがたがたと震えだしたり、そんな感じでしょうか。目に見えないフラッシュバックは、ただ凍りついた目をして、じっとしているだけですので、傍目には分かりにくいかもしれません。よく見ていると、周囲の状況に関係なく、すとんと無表情になっているのでそれと分かります。本人の絶望は深いのですけれどね。フラッシュバックで、過去の傷を再体験し、さらに深く傷を負うこともあります。私は不登校の生徒さんをよく引き受けるので、こういう事例を見聞きする機会があります。また、フラッシュバックそのものに関してもごく狭い範囲ですが理解もしています。なぜなら、私自身がフラッシュバックを何回か経験しているからです。もちろん、親御さんは慌てます。私などは「わら」なのですが、意見を求められることもあります。・・・困った。フラッシュバックは軽視できないトラウマの存在を示唆しますが、フラッシュバックさえ来ないというより深刻な状況もありえます。目に見えて、はっきりと「危ない」と思われるときにはもちろん専門家への受診を勧めます。残念ながら、トラウマに関する専門家は少なく、通常の「うつ状態」や「パニック障害」など、2次障害に対する対症法的治療しかなされないこともあります。しかし、2次障害への治療もある程度効果があります。辛さが少しでも緩めば、本人の治癒力によって快方に向かう可能性もあるからです。何より、自殺を防止することができます。　私は一家庭教師であり、心理関係は素人です。しかし、勉強を教えていると家庭教師への「万能感」が時には生じることがあり、カウンセリングを期待されることがあります。　カウンセリングはプロの技です。単なる話し相手とは違います。安易に引き受けることはできません。何度もいいますが、私は心理関係に関しては知識も経験もないのです。教員免許取得時のわずかな心理学の勉強が足しになるとは思えません。アマが心の問題に踏み込むことくらい危ないことはないのです。　私にできることはわらに徹すること。生徒さんが揺れても、揺らいでも、こちらが動じずにいつも同じ曜日の同じ時間にお会いして、同じように一緒に勉強をする、それだけです。時には生徒さんにお会いできなくても玄関まではお伺いして、お話をして帰る。　自分がどういう状態でも、救いの手を差し伸べるわけではないが、必ず来てくれるという信頼を大切にすること。　アマにできるのはここまでです。でも、最善は尽くします。かしこ

  2005.05.19

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• 中学生が一番話しに困る相手

  それは同級生と思われます。　年代別に誰でも知っている音楽やテレビ番組、ゲームや遊びがあります。が、この頃はそれぞれの生徒さんが狭い範囲を深く楽しんでいるようで、共通の話題が少ないらしいのです。　しかも、何といいますか、やはり「危ないなぁ」と思われる同級生もいますので、なるべく傷つけないように、傷つかないように、距離をとってお付き合いをすることになります。　ただでさえ少ない話題なのに、更に少ない話題を緊張感を持ちながら展開させていることになります。　自分のディープな世界を誰かに話したい！　という欲求を抱え続けている生徒さんは私と出会うとしゃべりまくります。少なくともよくお話はしますね。同級生よりも、大人に対して話す方が緊張感なく話せるようです。説教をしなければね。私のほうはそんなに博学ではないので、生徒さんのお話に相槌をうちつつ、世間話をしながら、「それはもう少し分かりやすく教えて欲しいな。私には分からないよ。」と合いの手を入れて、独善に陥るのを防ぎます。また、「ここで類似の話題として理科に展開しよう。」とか「社会性が高い話題だな、社会にしてみよう。」なんて思うわけです。　これが高校生になると、ある程度バイヤスもかかりますので、共通の趣味を持った友人に出会う確率が増えるのですが、中学生はあらゆる意味で雑多ですので見つけにくい。　しかも、うっかり傷つけてしまったら、「えー、○○ちゃんってそんなひどいこと言うの～？　信じられない！」と話に尾ひれがついて、はずされます。おお、怖い。　こうして抑えたコミュニケーションを常にとっているので、やはりコミュニケーションは未熟です。若ければ当然経験も少ないので、それは仕方がないことですね。コミュニケーションはつまづいた経験の数だけ熟達します。　私を練習台にしてでも、コミュニケーションをとる練習をしてくれるといいなあ、とよく思います。　だって、寂しい。大勢の中でも寂しい。一人も寂しい。若いエネルギーがふつふつと不完全燃焼して自分を傷つける刃になっているのを見るのはとても寂しいことです。かしこ

  2005.05.10

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• パラレルワールド展開中・・・

  それはよその世界のできごとなんだよ。って思わず言っちゃいましたよ。　ええと、生徒さんのぼやきシリーズです。　何でも、中学校では仲間はずれにされたくないので、テストの時にわざと間違えて成績を下げておく人がいるのだそうです。難しい問題をちゃんと解いておいて、易しい問題をわざわざ間違える。そうしてグループにいれてもらうのだそうです。　なにもそんなことをする必要ないじゃん。　そんなことをしないと仲間はずれにするんだったら、お付き合いする必要があるのかな？　ちなみに、生徒さんも「何であの人はそんなことをわざわざするのかな？？？」と思っているそうです。毎日、少しでも頑張りたいと思っている生徒さんの目からすると、腹立たしいことでさえあるようです。　人外魔境？　いえ、そこまでは申しません。　生徒さんはさらに「勉強してきてないもーん。」というポーズをとっておいて、周りを引き込んだあとで、自分だけちゃっかり結果を残す人も腹が立つそうです。そりゃそうだ。ポーズをとるのも迷惑だし、周りを引き込むのは更にまずいよ。　魑魅魍魎？　そんなこともないでしょう。　ただ格好つけたい年頃なんだよね。その方法はおかしいよ、って思うのはそれで損をすることを知っている大人の意見かもしれない。「じゃあさ、点数を聞かれた時にサバを読めばいいじゃん。1～2割少なめに言っておくんだよ。でさ、あなたの志望校では勉強するのは当たり前で、そういうストレスは少ないらしいから、さっさと高校に行っちゃおうか。」　生徒さんがものすごく志望校Loveになった瞬間でした。中学では一つの学校の中でパラレルワールドが展開中。高校では学校別にパラレルワールドが展開中。いいんかな？　まあ、高校は選べるからね。かしこ

  2005.04.25

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• お金が無くたって大学進学はできる。

  昨今では、教育費を思うように出せないというご家庭も珍しくないようです。うちだって、不確定要素が多いので分かりません。今のところ国立大学の薬学部は授業料が53万5千円/年くらいになるようです。国立大学の場合にはどの学部でも授業料は一律ですので、どこの学部が高いということはありません。医学部も、看護学部も同じです。私立大学の場合には70万円以上するようです。ただ、北里大学の場合には特別待遇奨学生（特待生）、北里学園貸与奨学金、北里大学PPA貸与奨学金などの各種支援制度があり、学力優秀な生徒の場合には国立大学に進学するよりも安く学ぶことができます。歴史もあり、就職はそう困ることはないでしょう。その他にも、特待生制度を敷いている大学はありますので、お確かめください。河合塾のアンケートによると下記の大学が奨学金の検討をしているようです。このリストに無くても既に奨学金を導入している大学もあります。東京、富山医科薬科、広島、徳島、岐阜薬科、北海道医療、東北薬科、千葉科学、共立薬科、昭和薬科、東京薬科、東京理科、日本、近畿、就実、福山、福岡公立大学の場合には住民の入学金を割り引く制度があります。一般に授業料は国立よりもやや安く49万円～52万円程度のようです。自宅通学が最も安くつくのはもちろんですが、大学によっては学生寮を備えた大学もあります。寮費は300円～4700円程度ですので、下宿するよりはずっと安いと思われます。交通費を考えると自宅よりも安くなることもあるかもしれません。私の学生時代にも、奨学金だけで生活している寮生は存在しました。薬学部に限らず理科系・教育系は少々忙しいので、アルバイトで生活費を補填するのは難しいでしょう。長期休みに男子は引越し、女子はマネキンというのが一番効率よく学費を補填できるアルバイトです。確認が必要ですが、予約奨学生制度というものがあります。だいたい、高校時代の成績が平均4.2（5点満点）以上ありますと、奨学金が入学後早くから支払われます。それから、大学OBによる寄付で運営されている奨学金もあります。岐阜薬科大学などで見たことがあります。企業が卒業後勤務することを条件に出す奨学金は、バブル崩壊後激減しております。進路が制約される、女性の場合には断られることが多い、学部生の募集はきわめて少ないなどがありますし、就職を断った場合に返済を請求されることもあり、大学進学時に利用するのはあまりお勧めできない方法です。大学院進学時でしたら、概ね志望も固まってきているでしょうから、ご本人の責任において検討なさるといいでしょう。文部省管轄外大学校という方法もあります。看護師ならば国立看護大学校、防衛医科大学校の高等看護学院、医師ならば、防衛医科大学校、その他にもさまざまなものがあり、給与を支払われますので学費の心配はいりません。但し、卒業後は10年程度任官する必要があり、任官を拒否すると多額の学費を返還するように言われますので、志望をはっきりさせてから進学するといいでしょう。↑もちろん、防衛医科大学校は大変な難関です。大学院まで６年間奨学金を借りつづけた場合、360万円～450万円を返還することになります。ちょっとしんどいけれど、それでも進学する価値は十分あると思います。但し、目的を持ってね。方法はあります。皆さんの夢が叶いますように。かしこ

  2005.03.31

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• 薬剤師という仕事

  薬剤師という仕事があります。現状では最も女性が出産後再就職がやりやすい職業でしょう。と、申しますのも、医学部卒で医師として臨床医学を担当すると激務のために家庭と両立が大変難しい。基礎研究部門では、生活がなりたたない場合さえ珍しくなく、育児休暇のブランクが大層こたえるからです。看護師も再就職がやりやすい職業の一つです。私はお勧めしますが、看護師の従姉がいうのには、医師に近い激務の上に、賃金が相対的に安く（と言っても、正職員ならば十分家族を養えます）、パートでの再雇用が多いために待遇が良くないそうです。就職機会は多いのですけれどね。臨床検査技師は、薬学部をきちんと卒業すれば、国家試験を受けなくても自動的に資格が付与されます。臨床検査技師も、正職員ならば自活できますが、検査を外注することが増えたこの頃では、やはりパートでの再雇用が多い職業です。薬剤師も色々ありますが、規制緩和と平行して、末端の店舗に実質的に権限を移管している面もあり、当面は一定のニーズがあります。勉強して再就職をすれば、正職員として再就職できる可能性も看護師や臨床検査技師よりも高く、医師ほどの激務ではありません。（もちろん、安易な仕事でもありませんが）こうした需要を見越して、学校法人の薬学部の乱立、薬剤師の質の低下が見られるために、薬学部６年制化が検討されています。実は、国公立大学薬学部の学生の６割は既に何らかの形で進学しており、薬学部6年制化というのは現状追認、乱立した私学をふるい落とすという面がありそうです。10年少々前から、理科系の学生が技術職、専門職として就職するのには大学院進学が必須になってきているのです。日本の医療は医師をトップとしたヒエラルキーシステムでしたので、心の専門家の臨床心理士は何と民間資格であり、国家資格ではありません。医師と同じく、大学で６年学ぶことを義務付けたのが嫌気されたものと思われます。薬学部6年制も、数十年前から主張されてきたのにも関わらず、最近まで実現されなかったのは、同じような理由によります。しかし、医療現場でのミスを防ぐのには、看護師と薬剤師の質の向上がとても重要です。医師がミスをしても彼らが発見でき、医師に物を言えれば、最終的に事故を防ぐことができるからです。なかなか言えないんだけどさっ。以前は４年制大学を出て就職するのに薬剤師は一番手堅い方法でしたが、そうもいかなくなりました。理科系に進学して、相応の就職をするのには修士課程か前期課程を大学院で履修することが必要になってきていると思ってください。を、まだ管理栄養士が残っているぞ。管理栄養士は４年で大丈夫。受験できます。他のルートも色々あるけれど、栄養士養成短大を出るくらいなら、４年制大学で管理栄養士を受験した方がいいでしょうね。これでは教育費が・・・という方には続きのお話。かしこ

  2005.03.30

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• そりゃあ、いじめる奴が悪いに決まってる

  処分しようかなと思っている本の中に、「だから、あなたも生きぬいて」大平光代著　ISBN: 4062100584 がありました。前はメンタルの調子が悪かったので読めませんでしたが、まあ読んでみようかな～と手に取りました。作者の方と私は同年代です。だから、いじめ方は酷似してますね。作者はトイレに入っていたら、バケツの水をかけられた。私はホースの水でしたね。無視もされたけど、面倒だったから、話すのをやめて図書館篭りをしていました。大勢で追い詰めて泥団子を投げつけられたんで、木に登ってやり過ごしているうちに、木登りが得意になりましたね。作者の方と違って、私は暗黙の脅しや、それとない身振りが理解できないおこちゃまでしたので、机でバリケードを作って監禁されたり、ほうきを投げつけられたり、着替えのブラウスを男子の着替えとすりかえられたり、机の中身をぶちまけるのも、机の上にごみを置くのも、名前をあちこちに落書きされるのも、靴を片方だけ隠されたり、靴に画鋲もお約束？　とにかく具体的でした。通学自転車に２０回以上いたずらされて、最後は川に放り込まれたりもしました。もちろん、無視や仲間はずれは日常茶飯事さっ。一番ひどくいじめられてた時期はさすがに辛くて今でも記憶喪失のままなんで、何があったんだろうねー、まあろくなことじゃあないでしょ、と思っております。　私にもソーシャルスキルが足りないところはありましたが、どう考えても、そんなことをやる人たちのほうが、どうかしているでしょう。未成年だから、学校の中だから、穏便に訓告だけかもしれないけれど、社会に出れば、傷害罪、監禁罪、窃盗罪、器物損壊罪、犯罪のオンパレードですよ。　だから、いじめられてる人。ずばりいいますよ。いじめている奴が悪い。いじめは犯罪です。　ところがね、いじめている方は、口実は何でもいいんですわ。いじめられてる人は何か悪いことをしたのかと思って聞きますね。私の理由は「目立つから」ですと。頭にきたんで逆襲に出たら、別の弱そうな人に標的を変えましたので、常に獲物をハンティングしないと生きていけないかわいそうな人かもしれません。弱そうな人間を狙う卑怯な人たちです。　私はそのまんまな性格でしたので、そのまま先生に言いました。事実のみを。事実のつみあげを聞いて、担任だけでなく学年部も生徒指導部も動いてくれたので、恵まれていたと思います。　　その後、いじめは納まりませんでしたが、受験を控えた3年生になると急に友達ができました。そして、授業で分からないところをオンデマンドで教えてあげる代わりに、友達はいじめをガードしてくれました。芸は身を助く、というやつでしょうか？友達も志望校に合格してwinwinのいい関係だったかもしれません。　芸を身につける。　徹底的によい生徒になって、先生を味方につける。　成績を上げるのはいいし、職員室にしばしば出入りして身を守るのも良し。　時には冷酷に、こちらは犯罪でない方法で、相手を捕まえて言葉で締め上げる。　どうしてもペースを乱されるけれど、それでも自分のペースを守る。　家庭でもどこでも一人味方がいれば乗り切れます。　必ず「ちくるな」と言われるけれど、ちくりなさい。犯罪者が「警察を呼ぶな」というのと同じで、本当はちくられるのは怖いんだから。そして、日記をつけて証拠を集めておくこと。　私も弱い人間でしたので、お約束の○○カ、○Dもやりましたが、自分が痛いだけでいいことは何もありませんでした。だいたい、いじめた人は無責任に忘れてるから、そんなことをしても自分にいいことは何もありません。　そして、教訓。どうも息子がいじめられてるねーと思ったら、いつでも学校に乗り込みます。担任が話がわかるようなら、担任レベル。それで駄目なら、管理職にねじ込んで、それでも駄目なら、旦那を学校に派遣して、それでも駄目なら、私が教室に乗り込んで相手の子供を捕まえて説教しますな。　そして、どうも働きかけが弱いね、と思ったら、毎日学校にボランティアで働きに行きます。ばりばりプレッシャーをかけます。　だいたい今までのところ、3/4の担任は話が分かります。まずは担任の先生に働きかけましょう。　いじめは子供のけんかとは違います。犯罪です。　若いうちに犯罪から早く手を引けば、後々の更正も早いでしょう？　なんで犯罪だという扱いができないんだろう？かしこ

  2005.03.29

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• 学業が優秀でも、特別な配慮をする必要はありえる。

  学業が優秀なお子さんによくあるのは、「そんなに○○がわかっているのなら、△△もわかるでしょう？」とか、「それだけ□□ができるのなら、誰々ちゃんも助けてあげてね。」といった、能力の安易な解釈や誤解、過度の期待や負担です。孔明くんもラプンチェルも学業は極めて優秀です。だから、私も彼らには高校レベルの入り口くらいの理科の授業をします。それは彼らが恵まれているからではなく、高いレベルの授業をやることが彼らにとってのスペシャルニーズ（特別な配慮を必要とする生徒）だからです。そうですね。例えばあなたが、中学生レベルの数学は理解できるとしましょうか。そして、周囲は小学校３年生くらいの内容の算数をやっている。当然つまらないわけです。でも、つまらないと表情に出すことは許されません。まして、「なぜ、そんな簡単なことがわからないのか」という質問は絶対にしてはいけません。しかし、そういう高度な社会的技能は成長する過程で痛い思いをして身につけるもので、言ってはいけないことを知っているということは、痛い思いをしたことがある、ということです。そこで、スペシャルニーズに対応した授業をやります。私の授業ではどんな質問をしても構わない。難しすぎて分からないと文句を言うクラスメートはいません。皆スペシャルニーズですからね。他のクラスメートを過度に思いやって、自分を抑える必要もないわけです。逆にどんなくだらない質問をしても構いません。私自身が認知にゆがみがあるので、とんでもないことがわかっていなかったりします。だから、小さな一歩の質問が出たときには、おさらいが必要であるという合図だと受け取ります。学業に優秀な生徒であっても、意外な面で、苦手な分野があります。「なんでこんなことができないの？」という質問は誇り高い彼らの心を深く傷つけます。そして、学業が優秀だからといって、社会的技能も優れているとは限りません。彼らは優秀だから、他の生徒のことをものすごいスピードで想像して、相手をしているのです。中には疲れ果てて他人との接触自体を拒否するケースもありえます。それなのに、「じゃあ学級委員をやってね」と調整役を与えられる・・・。適切な社会的技能の説明なしに模索する姿は痛々しいくらいです。学業が優れていても、特別な配慮をする必要があるのだ、と私は何度も何度も言っていますが、学校は（当然）学業不振の生徒さんのフォローの方を手厚くやります。ほんの一言でいい、そんな疲れきった生徒さんに声をかけてほしいと思うことはあります。決定的に人間嫌いになる前に。かしこ

  2005.03.23

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• なんだかもやもや・・・その後

  皆さん、コメントくださってありがとうございました。おかげさまで某くんはお友達と無事CD作成をやり遂げたと連絡がありました。連絡もきちんとしてくれるというあたりが、いい子ですよね。さて、PC作業を仕事でやるときもプライベートでやるときにも言えることですが、一つの作業に必要な要素をリストアップし、それぞれにかかる時間を見積もり、必要なスキルを洗い出し、そのスキルを持った人に作業を割り当てるという一連の行動が必要になります。会社風にいいますと、作業分析→標準作業工数の見積もり　→作業人員の決定　完成時期を予測　　→作業開始まあ、完成時期を予測するのは実は最初で、それに合わせて作業人員を割り当てるという方が多いかもしれませんね。作業人員が一人または二人で、できた時が完成時期というのは珍しいでしょう。私はこの一連の作業ができるように、新人を研修するのに一年かかりました。これができれば（学歴は関係なく）会社員としてどこでも勤まるでしょう。それだけ、こういう作業分析や作業の割り振りは実はスキルを要するものなのです。一度はノウハウを伝えないと、一から自分で編み出すのは難しいでしょう。もちろん、天賦の才の一つとして、人を動かすことに巧みな方がいるのも事実です。しかし、大部分の方は苦労なさると思います。PTAなどもそういう作業の繰り返しですよね。だから、恥ずかしがりやさんの中学生にポンと丸ごと任せるのは酷ではないかなーと思いまして、私は介入しましたが、もしかしたら某くんが成長する芽を摘んでしまったかもしれませんね。できあがったと聞いて、「素晴らしい。私はあなたを尊敬するよ。」と申しましたら、電話口の向こうでしばらく黙っていました。そしてぽつりと「ありがとうございました。」と言われました。私は何もしてないけどなぁ。ちゃちゃ入れただけだし。かしこ

  2005.03.17

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• なんだかもやもや・・・

  すみません、何だかモヤモヤするので書いてみますが、もしかしたら削除してしまうかも。ええと、ある中学校の某くんは体が少し弱いけれど、聡明で、責任感が強くて、PCスキルは大人並みです。で、学校紹介に必要なスライドショーとか行事のまとめとか、power pointというソフトのスキルが必要なときには大抵お手伝いをします。お手伝いとはいいますが、写真の収集から撮影からデザインの決定から、学校でパソコンがトラブルにあったら予備のパソコンを持参（もちろん私物）するところまで全部お友達と二人でやっています。つまり丸投げ？でもPCが大好きなので好きなようにできるのが楽しくて仕方がないそうです。土日も一所懸命学校に行って、体調を崩して平日に休んだりします。先生からはご褒美にお昼ご飯をごちそうになったりするそうです。・・・そして卒業アルバムとは別に、卒業式でもスライドショーをやって、CDでスライドショーを作って、power pointが無い人でも再生できるようにソフトも組んで、説明書も作って、印刷して、卒業生全員分（無論半端な量ではない）作ってプレゼントすべく働いています。毎日遅くまで、くたくたになって帰ってきます。すごーく余計なお世話だとは思ったのですが、学校に乗り込んで、作業項目を洗い出して、ボランティアを募って、ボランティアに割り振る作業を時間軸で分けて割り振って、という作業を私がやってしまいました。いえ、その某くんから聞き出して、一覧表を作っただけなんですけどね。ＣＤとプリントの紙は学校から出してもらったそうです。そして、その場で聞いてしまった・・・。「お前の頭なら卒業式の練習は出なくてもすぐに覚えられるよ。　作業に必要なボランティアは募っておくから、　他の作業も頼むな。」ええと、卒業式の練習よりスライドショーの作成の方が楽しいでしょうが、彼には練習にでる権利があるのではないかと思ってしまいました。作業量は完全にオーバーワークです。一日中作っても、18時すぎるでしょうね。ちなみに、私は中学生の子供はおりませんので、完全に部外者です。敢えて関連があるとすれば、近所・・・というくらいでしょうか。別にちょっと行っただけで、何もしてはおりませんが、その某くんがそんなに連日連夜頑張っても、貰ったＣＤを全員が大切にするとは限らないんだよなー。そして、それを某くんは目の当たりにしてしまうかも。と思ったら切なくて切なくて仕方がなくなってしまいました。他の先生も顔がこわばっていたような気がしますが、こわばっていた真意は分かりません。ただ、それだけです。かしこ

  2005.03.15

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• こどものうつ

  こどもにうつはない、というのが数年前までの定番だったようですが、最近は中学生の4人に1人が抑うつ状態なのではないかといわれているそうです。その他にも気分変調症なども含めたらかなりの数になるのではないのでしょうか。＃うつ状態とうつ病とは全く違います。風邪と肺炎くらいの違いだと思ってください。＃おそらく調査にはＤＭＳ-ＩＶの診断基準を使った問診表を利用したのでしょうけれど、問診表でかかってくる人を更にきちんと診断した一部がうつなのだといわれています。安易な適用は慎むべきです。これから書くことは私が当事者であるために得た知識であり、他の方のご参考になれば・・・と思って書きますが、統計を取ったわけでも、私が医療関係者でもないことを承知の上でご覧下さい。最近増えてきたのか。そうですね、増えた部分もあるでしょう。でも、元々思春期というのは自我の再形成の時期であり、揺れ動く不安定なお年頃ですから、以前からあったのでしょう。ありましたよ。ただ、隠していただけです。20年以上前でも、図書館で「何でこんな本を借りる人がいるんだろう？」と思うような精神医学の入門書が結構借りられていましたからね。隠さなくても良くなったと言う点ではいい時代になりました。少なくとも不登校であろうとなかろうとうつ状態であることはありえますが、私は念のために不登校の場合には精神科の受診をお勧めしています。できれば子供の精神科がいいのですが、現在児童精神科医は全国で100人程度しか認定医がおらず、都市部に偏っているので、見つけること自体が難しいですね。思春期外来を掲げている心療内科などでも一度はかかることをお勧めします。というのは、不登校＝病気ではありませんが、病気の初期症状が不登校という形で現れる可能性が高いからです。また、不登校であるという状態が原因で二次的にストレスがかかることもありえます。何と言っても早期発見早期治療でずいぶんと自信を下げずに回復することができますし、シンプルなケースでは「お守り薬」として軽い精神安定剤を持ち歩くだけでずいぶんと行動範囲を広げることもできるからです。うつに限らず、思春期に初発する精神的な辛さも、早いうちから医療の助けを得ることでずいぶんと楽になります。お薬について否定的な方がいらっしゃることも分かります。最近ではパニックしょうがいに有効なパキシルという抗うつ剤を18歳以下の方に投与することが禁止されました。大人とは違う影響が出やすいのも事実ですが、一つの事例で全ての効果を否定するのは安易に過ぎると思います。もちろん、安易に投薬してことたれりとする医師は論外です。思春期の場合には大人よりもさらに慎重な経過観察や治療が必要です。また、多くの兆候ははっきりした形をとらず、診断が難しいものですから、安直な判断も禁物です。残念ながら複数の医師を回ることになることもあるかもしれません。ある程度長期間お薬を飲むケースもあるでしょうから、子供さんと十分にお話して、インフォームドコンセントをとる必要もあります。よろず、こどもを相手にするときにはゆっくりと時間をとる必要がでてくるでしょう。医師は絶対的に不足していますので、臨床心理士などの医療資源やコメディカルも有効活用していく必要もあります。不登校は病気であると見なすのは反対です。原因の大部分は本人にないことが多い。ただ、重要な兆候である可能性は見逃してはいけないと思います。統合失調症の初期症状だったのを見逃してしまい、とても後悔している親御さんを知っています。この記事は私自身の体験に基づいてお話しています。私は双極性感情しょうがいのために感情の揺れを非常に大きく感じてしまう体質です。初発は13歳、中学生のときでした。この時は自分が病気であるとは夢にも思わず、翌年不登校傾向になったときも体が動かない理由がさっぱり分からないまま、体を引きずるようにして高校受験を乗り切りました。この後も何度も危機がありましたが、中学生の時にきちんと診断されて治療が始まっていれば、おそらくその後の危機のかなりの部分は回避できたと思われます。結局受診したのは初発から10年経ってからでした。親元から離れ、自由になった時に、改めて自分自身で情報を収集し、医療の手が必要だと判断したのです。　双極性感情しょうがいの症状が初めて出るのは中学生の時が大部分だそうです。目に見える症状としては典型的な「うつ状態」から始まるようです。その他にも思春期に端を発する健康上の危機は一つではありません。　何もなければそれで良いではありませんか。ああ、良かったと安心するためにでも、一度は受診してみることをお勧めします。そして、受診する時には絶対に、絶対に、お子さんに強制しないでください。まだまだ偏見が多い分野です。病気は選べないというのに。かしこ

  2005.02.01

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• 不登校生徒はイレギュラーな存在？

  どうしても理解がある、生徒さんと触れ合うことを目指す先生と、来ないのが悪いんだから、自分で何とかしなさい。必要なら学級通信その他を取りに来なさい、という先生方。　私もメンタルが丈夫でないのです。あくまで善意で、いろいろ私生活を制限して学校に参加しているのに、びしっと「実習室は貸さないよ。どうせあなた（＝苔むさず）は使えないでしょう。」・・・実習室をお借りできない事実は了解しましたが、言われ方でやや混乱しました。　あ・・・私、その分野で６年間、会社で研究員生活を送っていたので、多分一般の方より詳しいと思うんですが・・・という言葉はごっくんと飲み込みました。　学校との交渉では「絶対に」先生のプライドを傷つけてはいけません。　「クラスに来ないのが悪いんだから、配布物は放課後に取りに来るように。」　あ・・・生徒がうじゃうじゃいる廊下で貧血起こしそうになりながら歩いている生徒さんに、それを当然のこととして要求なさるんですか・・・。つきそって歩かざるをえないこともありましたが。　私は、不登校は成長の一過程だと思っていますが、非常に親身になってくださる方々がいらっしゃる一方で「我儘」ととらえておられると感じる場合もあり、そういうケースに出会うとめげます。　時々、「来られない」という理由に関して、一般の方はともかく、プロであるはずの教員に理解がないことに気づいて愕然とします。ある規模を超えた集団に対する恐怖ですよーといってもわからない。廊下も学校も教科書も恐怖を想起する全てが拷問なんですよー。　来られなくなった原因についても、専門家の意見をつけて説明しても、理解できないことの方が多いということを聞いて、がっくり。頑張っている先生はものすごく頑張っていて、「先生、どうぞご無理をなさらないで。」と思います。頑張っていて、繊細な生徒への配慮がややラフな先生の対応は本当に頭を抱えます。どうフォロ－したらええの？教員批判はいけません。生徒さんが混乱するから。でもどうやってフォローしたらええの？ホンマ困るわ。　きっと不登校になったあとで教員になるような先生は少ないということもあるのでしょうね。だから、今日は元気がない。寝込んでいて、別のスイッチが入って気分が暴走中です。駄文の書き散らし、誠に申し訳ござません。かしこ

  2005.01.27

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• 総合学習には手がかかりますよ～

  　週に一回、総合学習もどきをやっております。　大体、現場から離れれば離れるほど、総合学習が教える側にとってどんなに大変なものか、分からなくなるようです。だから、ちとしんどいのですが、終わった後になるべく報告書を出すようにしています。私の場合・・・物理・化学・地学・生物と分野別にテーマを大別します。この時点で私の好みと実験のやりやすさもあり、著しく化学に偏ります。そこで、誠文堂新光社が発刊している「子供の科学」をチェックしまして、天体ショーがないかどうかを確かめます。もし、天体ショーがあれば、それを優先して年間のラフな計画を立てます。＃星は待ってくれない。生物をテーマにしたものは季節が重要です。種子の発芽は春に、花の構造は花の季節に、果実の構造は秋に、持ってこないと苦労します。化学の実験でも低温で行うものはなるべく11月～2月にやると失敗が少なくうまくいきます。物理の実験のうち、光を扱ったものは、日差しが柔らかくなる冬至近くにやると、遮蔽条件が甘くてもうまく行くことが多いです。そうやって、なるべくなるべく化学以外を取り入れつつ、おおよその年間計画を練ります。このときに教科書はもちろん参考にします。実験でやる時期と教科書で取り扱う時期が近すぎると授業への取り組みに影響します。半年はあけるように気をつけています。実験書はガリレオ工房のシリーズや左巻先生のご本などを参考に、まずは手近なものでいくつか家庭でやってみます。ガリレオ工房の科学あそび〈PART1〉家族そろって楽しめる新ワザ70選出版社: 実教出版 ; ISBN: 4407030577 ; 増補改訂版 版 PART1 巻 (2001/07) こちらは入門編。小学生から楽しめます。おもしろ実験・ものづくり事典左巻 健男 (著), 内村 浩 (著)出版社: 東京書籍 ; ISBN: 4487797012 ; (2002/02)こちらはやや専門的で、授業への展開を念頭に置いた本です。私は辞書のように使っています。 左巻 健男先生はとても果敢に理科教育について考えておられる先生です。予備実験をやってみて、☆生徒さんに対する安全性は担保できるか。☆生徒さんの成熟度にあった実験内容か　　無論、成功率は生徒さんの成熟度に影響します。☆学校の教室（理科室は使えないことが多いので）でできる内容か☆所定の時間内に終わることができそうか。　　大体、私が実験をやる場合の所要時間×3倍+10分が、目安です。を考慮したうえで実験内容を決めます。概ね、候補に上げた実験の半分はこの段階で落ちます。次に、　演示実験といって、指導者が教壇で行う実験にするのか。　グループ実験にするのか　　グループでも生徒さんに実験してもらうのか、演示実験にするのか　個人で実験するのか概ね、下に行くほど難易度が増します。だから、始めは演示実験のみです。ただ、はでに演出するとよく見えますが、危険が増します。私はグループに分けて少人数の前で演示実験をするのが好みです。よく見えて、規模が小さいので安全です。年間計画を立てる段階で12月～2月あたりに、個人の実験を持ってこられるように、徐々に生徒さんたちを訓練します。安全に実験を行うのには訓練も必須です。だから、前の実験からは間が空きすぎては効果が下がります。そして、一番大変なのは資材調達です。予算なんかありませんから、お母さん仲間に声をかけて、試験管の代わりに卵ケース、ビーカーの代わりに底が白いヨーグルト容器や透明なプリン容器をせっせと集めます。クラスの人数分。　無論、扱うものに合わせて担任の先生や管理職に許可をとります。テーマは事前に学校に報告し、学級通信で通知した上で、保護者の方向けに案内状を出します。実験の後に定着を図るために、保護者向けに解説文を配布します。それとは別に年齢にもよりますが、当日生徒さん向けにプロトコール＝手順書も配布します。つまり、総合学習もどきのボランティアは指導時間と同じ時間、わが子を相手に練習+α予備実験+α教材準備+α教材探しをやっております。概ね１時間の指導に対して準備時間は短くて5時間くらいでしょうか。クラスの人数によっては準備は３日間かかることもあります。そして、後始末と報告書作成に１時間～3時間くらいです。なんちゃって専業主婦で昼間うちにいるので可能ですが、パートにでも出てたら到底不可能です。　以前、全クラス行ってくれと校長先生に言われたことはありますが、その場でお断り致しました。そんなことをしたら、私は過労で倒れます。　そうでなければ、実験をやっている教室で事故を起こしてしまいます。安全に実験を進めるのには周到な準備と子供の名前と顔が一致することと（とっさに名前を呼んで危ないことを止めるため）、安全に実験を進めるテクニックが必要です。もちろん、指導者の体調が良いことも。　だから、常々、現場の先生方は一体どうやっているのか不思議に思っておりました。ボランティアの私と違い、通常業務もあり、校外実習も多い。実際お忙しそうです。　総合学習見直しは賛成です。ことに、成果を求めるのならば、今までの人員配置でできるわけがないことは現場から遠いかたもご承知くださりたいと思います。

  2005.01.22

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• 進学先－公立か私立かそれが問題だ

  トラックバックにしてすみません。私も息子が中学で死にそうにいじめられたら、べそべそ泣きそうです。それで、つい、弟に直にといただしてしまったのです。　弟は中学受験を志し、第一志望に失敗して地元の荒れた中学に入りました。そこではよく命があったと思われるようなひどいいじめにあい、転校した先の公立中学で落ち着いて命拾いしました。　　弟は中学受験の勉強は役に立っており、受験勉強は後悔していないそうです。しかし、地元の公立中学は「行く価値がない学校」であり、公立・私立問わず、子供が安心して通える学校を選ぶのは親の勤めではないか、と私に答えました。　弟は既に家庭もあるいい大人なので、ああいう返事をしましたが、当時は荒れて、荒れて近寄ると切れそうなすさみようでした。私は息子を守りたいのです。誰が命の心配をするような目にあわせたいと思うでしょう。多分一芸とある程度の一般常識と少しの努力があれば世の中は生き延びていける、その一芸と一般常識を身につけさせたいのです。すみません、低レベルで。ただ・・・一般常識レベルの学力がない人がたくさんいる世界にしてしまった「ゆとり教育」の結果、彼らの同年代は世代として苦労しそうです。そして、どんな環境でも少しは楽しむことができる、そんな子供になって欲しいのです。別に整えられた、整えられすぎた素晴らしい環境が息子のためになるとは思えません。　整った環境が、お金を払っても得られるとは限りませんが、いわゆる受験産業にこの気持ちを見透かされているような気も致します。私も近くの中学校が荒れておりますので痛いくらいじりじりしています。現状はかなり不安があります。だから、買ってでも用意したい。しかし、そのデメリットも知っているのでやはり迷うのです。　中学受験で絞り込んだ生徒さんの一部は抜け殻になります。また、抜け殻にならない大部分の生徒さんは大学まで卒業しても、中学校という雑多な環境を知らずに社会に出た時に、初めて世の中は「常識」さえ通じないことが多いということに愕然とするのです。社会は公立中学である　と断言した方もいます。子供の耐性の許容範囲ならば、あえて若いときにその雑多な環境も味わって欲しい、とも思う。ただ、雑多な環境に潰れてしまうのは困る。私自身は、中学校時代に潰れて一時期不登校になっています。その記憶は20年間私を苦しめました。大部分の中学校はそんなことはないのでしょうけれど。来週も地元中学のリサーチにでかけます。どうして、こんな心配をしなくてはいけなくなってしまったのでしょう。かしこ

  2005.01.12

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• 他人はそんなに覚えていない

  不登校と今は言うのですね。私がそうだったときは、「登校拒否」でした。大抵の親御さんは子供が不登校状態になるとパニックになります。初めはお子さんが何となくお腹が痛くなったり、頭が痛くなる。親御さんはうすうすおかしいなと思いつつ、休ませたり、励ましたりが1週間から1ヶ月続いたところで、突然、頑として行くことができなくなる。ここで、「行くことができない」のであって、本人は「行かねば、行かねば。」と思っていることが多いというのはかなりのケースでその通りです。私の時代は、「ひきづってでも学校につれていく」時代でした。そのためかどうか、当時は不登校は増えていると言われつつ、今の十分の一程度でした。こういう背景のために、私は不登校傾向の生徒さんを指導することが多かったと思います。私自身の不登校経験は、残念ながら世相も全く異なり、役には立たないのですが。家庭教師という職業はかなりの確率で不登校、または不登校傾向の生徒さんに出会います。学校にも塾にも行けない、せめて、基礎学力だけでも、という親心なのでしょう。だから、数は少ないものの、個々の生徒さんと深く関わり、成長過程を見ることができます。また、学校横断的に状況を見ることができる立場でもあります。良い家庭教師は叱る時も誉める時も生徒さんの味方にならねばなりません。私の経験を親御さんにお話しすると親御さんは安心なさるようです。ああ、不登校になったって、大学にも行けるし、教員免許も取れるんだ・・・。そう親御さんが思ってくださるために自分の経験をお話します。それだけで、親子でがんじがらめになっていた焦り、呪縛から開放されることさえ稀ではないようです。逆に生徒さんにはあまり自分の経験は話しません。やや危なっかしい中学生活だったので、精神的にシンクロしてしまうことを警戒しているのです。私自身は不登校はある種の感受性が強すぎる生徒さんの一つの成長過程と見なしています。ですから、概ねあるパターンで揺れ動きながら、成長していきます。第一段階体か、心が限界に来ていて、とにかく休養が必要な時期・・・昼夜逆転しないように、朝ごはんだけは一緒に食べてくださいとお願いします。後はひたすら休養です。一週間から一月くらい。生徒さんによって異なります。第二段階最低限の休養が取れたので、少し活動が見られる頃・・・子供さんと付き添って外出する機会を設けてくださるようにお願いします。第三段階少し退屈して飽きてきた頃・・・登校刺激を少しづつ提供します。保健室だけ、適応教室だけ、部活動だけでも構いません。学校の門を見るだけでも、進歩です。第四段階級友と交じる練習・・・大変難しい時期です。彼らは集団が怖いのです。できれば、クラスメートの中にメンター（心の支え）がいると良いかもしれません。授業にでることができても、行事は難しいというのもよく見られます。特別扱いをすると却って級友から浮いてしまうという難しさもあります。第五段階８割方出席できる。７割でもいいかもしれません。これで十分復帰できたと私は見なします。また、一直線にこの経過をたどるわけでもなく、行ったり来たりが続きます。不登校の解決には登校を無理強いしないということが随分と行き渡っていますが、それだけではやはり難しい。学校というシステムには矛盾もありますが、学校以上のシステムは一般的な家庭では提供不可能なのです。不登校が長期化すると復帰が難しくなりますので、第五段階までが半年くらいで済むようにするのがいいように思われます。あくまで個々のケースによりますが。丸２年休んだ後に学校に行かれた例もあります。スムーズな社会復帰のためには、外出しているかどうかが鍵になります。個人的には不登校の生徒さんには、児童精神科・思春期外来の受診を勧めています。ごく軽い安定剤一錠で、あっさり問題が解決することもありますし、思春期に端を発する心身の不調の場合もあります。また、隠れた発達しょうがいがある場合もあるようです。それに何より私は一家庭教師で心の専門家ではありません。病院で何もなかったら、ああ良かったと安心すればいいのです。但し、無理強いして引っ張ってくるのは全くの逆効果です。始めは親御さんだけの受診でも構わないので、一度は行かれた方がいいと思います。一番難しい第四段階、第五段階にかかった生徒さんにいつもいうことですが、他人はそんなに覚えていないあなたがくやしかったこともあなたが苦しかったこともあなたが学校に来ていなかったことも、あなたが今は学校に来ていることも、あなたが思っているほどには他人は覚えていないし、気にも留めない。だから、あなたが良いと思うこと、やりたいことを、少しづつやればいいのだと、疲れたら休めばいいのだと、言います。疲れたら休む。それでも止まっているよりはずっといい。ちなみに、私が今まで指導した不登校の生徒さんは全員高校に進学しました。進学後、極めて優秀な成績を残している生徒さんの方が多いかな。不登校の間、止まっているように見えても、何かを吸収して成長しているようです。だから、心配しすぎないで下さい。諦めないで下さい。放っておかないで下さい。今の時代、選ばなければ必ず進学できます。かしこ

  2005.01.10

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• 学校の勉強は役に立たないか

  こう申し上げますと、「いかに勉強するかが重要なのだ」とか、「実社会では役に立たない」とおっしゃる方もいらっしゃいますが。　学校の勉強はより良く生きていくのに必須です。　学校の勉強は実社会に出て役に立たないとおっしゃる方は、教養を使いこなしていないだけです。　苔むさずは色々な職業を経験しております。　酵素を扱うバイオエンジニアだった時には英語力不足に泣きました。また海外の方と豊富な話題で楽しむためには地理や歴史の基礎的な素養がないと大変恥ずかしい思いをします。　品質管理や分析を行う上では高校レベルの数学が必須でした。大学レベルの化学は当然必要です。　また、工場で技術職として働いている時にもコスト計算、実験方法最適化、などに高校レベルの数学を必要としました。　つまり、専門職として働く場合には、高い専門知識と同時に幅広い教養も求められ、そこには文系も理系もないということです。　試食販売の仕事も何回かやりましたが、営業には確率計算や統計を用いないと効率的な営業ができないのです。そういった裏づけがなくても体感的に統計を取って行動なさっている先輩方もおられましたが。ノルマを達成するためには効率よく休憩を取らないといけませんし、市場調査報告を書く必要がありますので、最低限の作文も必要です。　派遣社員として登録され、事務をやっておりました時には、国語と算数の試験をした上で、事務職の登録をされました。もちろんword、excel、accessといったソフトの試験もありましたが、それ以前の読み書き計算ができないと事務職としての登録はできないのです。逆に、パソコンは簡単に覚えられるから、基本的な読み書き計算ができるだけの方が良いとさえ言われます。　どんな仕事をやるときでも基本的な数学と国語の能力は必要不可欠です。たとえ計算はPCや電卓がやるとしても、暗算で概算できなければ、一桁間違えても気がつくことができません。　家庭教師はもちろん学校で習ったことをフルに使います。　以前、建設業の方から突然「三平方の定理を教えてくれ」と言われて、ご説明にいったこともありますし、会社の昇進試験に出題されるからという理由で会社の先輩に線形代数学の講義を行った同級生もいます。　一旦社会に出てみれば、学校で習う教養はそこここで使います。だから、少なくとも中学校までの勉強で無駄なものは何もないと言えるでしょう。入試のために勉強するというよりは、入試という具体的で近い目標を利用して、社会で必要とされる学力を身につけるのだと私は考えています。　やはり教え子にはよりよく生きて欲しいです。肝心なところで学力が足りなくて、就職できない、昇進できないというのは辛いですから。　ところが、逆は真ではありません。十分に学力があってもよりよく生きることが難しいこともある。社会の多様性に適応して生きていくためには多様性への対応を覚えることも必要で、まさに公立中学の存在意義は多様性にあるのだと思われます。　よく学び、よく遊び、試練をこなしつつ、人生を楽しむ。　皆様の人生がよきものでありますように。

  2005.01.02

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• 冬休みの宿題

  ちとタイミングがずれましたが、冬休みの宿題編です。休み前にまとまった宿題が出て、それをこなす。これは大人にとってもなかなか難しい課題です。かくいう私も大変苦手としておりまして、8月31日などは何年経っても夢に見るくらい宿題がたまっておりました。f^-^);;しかし、学校の宿題はやっておいた方がいい、というのが私の方針です。人生も折り返し近くなると、ナンセンスに思えた学校の宿題の意味がようやく分かってまいります。学校教師はプロですから、年齢相応の課題を出してこられます。そこで、スケジュール管理のために、休み前にはカレンダーを用意しておきます。でっかいのがいいですね。Microsoftのwordやexcelにはカレンダーのテンプレートがありますので、それを使ってA4のカレンダーを作成します。そして、冬休みの初日にお伺いして、カレンダーを見せ、学校の宿題を洗いざらい言ってもらいます。この頃の中学校の先生はとても行き届いていて、何と宿題の一覧まで作ってくださいます。ありがたや。頑張って１時間は生徒さんに貼り付いて、一時間でどこまで宿題ができるかやってみてもらい、（宿題の総量）÷（一時間でできたページ数）＝（宿題をやるのにかかる時間（時間））を割り出します。休みを３つに分けまして、始めの１クールで宿題を済ませられるためには一日に何時間か割り出します。常識的な公立中学校ならおそらく２-３時間以内でしょう。中には毎日５時間かかるような多量の宿題が出る学校もありますが。そこで、宿題の総量から割り出した一日の勉強時間をはじきまして、毎日３時間なら３時間やらないと終わらないねー、と説得するわけです。休み中には少し遊ぶでしょうから、その分一日の時間は１割～２割増しておきます。スケジュール管理が苦手な生徒さんのためには、一日の時間割も作成します。ちゃーんと、休憩時間も入れるのがミソ。そして、夜だけで３時間やるのは難しいのでどこかで日中の時間を決めておくのもミソ。そうやって一週間単位くらいまで宿題を細切れにして、家庭教師にいくたびに進捗をチェックするわけです。　始めの１クールは結構一所懸命にやりますので、かなりの宿題がはけます。次の１クールは少し中だるみます。これを見込んで、始めの１クールの義務は他のクールよりも多めに課すのが望ましい。特に中だるみだした頃をめがけて、日に二回お電話をすると「はっ」と電話に出てきます。最後の１クールは確認と弱点補強です。宿題が少ない時には中だるみ時期からせっせと弱点補強、おさらいに時間を割きます。　最初から弱点補強をしないのは、学校の宿題を済ませておく方が、休み明けのテスト対策になるし、宿題をやっているのを見ていて分かる弱点や得意分野が分かるからですね。私は自主教材を最低限に抑えて、教材費をかけない主義の家庭教師ですので、使えるものはありがたく使います。　休みの時期になると、どうしても生活が夜型にずれこむので、家庭教師もなるべく午前中にお伺いします。この辺は専業家庭教師の強味です。これしかないかも！　とほほ。　だから、お電話は午前10時ごろと午後8時か9時ごろにかけると、「あー、先生からの催促だ。」と机に向かってくれる・・・はずです。結構留守電に吹き込み続けることもあるけどさっ。　中二でも、そろそろ受験準備に入ります。来年の今頃は結構大変です。　中三のこの時期はヤケになっていて勉強が手につかないことも多いので、プレッシャーはソフトに、毎日の勉強は「日課」単位に細かくして、量につぶされないように気を使います。合言葉は「大丈夫、できる。とても良くなってきましたよ。」「いい学校を選んだね。中学より高校の方が楽しいよ。」「少しだけ頑張ってみよう。」そして一日の指導は「今日も良く頑張りました。」で締めくくります。　優しそうな家庭教師だと思いましたか？でも私は事情が事情でない限り受験生を引き受ける方が好きです。でないと私は「毎日」宿題を出すので、生徒さんが大変らしいです。　何で、「毎日」か。建前は毎日勉強しないと身につかないからですが、私自身が、多量に宿題を用意する根性がないからです。何せ今でも８月３１日の夢を見るオンナですので。宿題を出す30分前には鬼気迫る形相で宿題を作ってます。・・・これはヒミツです。

  2004.12.23

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• 学校の先生は大変

  先生方は大変だと思います。ことに中学校の先生は。楽な仕事だなんて思いません。以前職業別に過労死のケースを分類していたサイトを見ましたが、公務員で最も多かったのは「教師」でした。実際に子供達の学校にボランティアでお伺いすることもありますが、いつも大変そうだなと思っています。常に教育現場に求められていることは多様化拡大化の一途ですから。こう書けば大抵の教員の皆さんからは「その通り」というお答えが返ってきます。でも違和感もあります。どうして、死にそうに大変なのなら、お仕事を切り分けて外注しないのだろう？校庭の草取りの管理まで教員の仕事でなければいけないのだろうか？生徒指導を主に担う経験豊富な人材って本当にいないのだろうか？ルールも分からない部活動の指導なら、週に一回、１時間でもいいから相応の経験を持ったボランティアを募ってコーチとして学校に入れられないのだろうか？軽度のしょうがい児童がいて、T-Tが必要なのに、加配がつかないのなら、教員免許をもつ保護者に一定時間入ってもらえないのだろうか？（この場合は有償がのぞましいでしょうけれど）こういう問いには大抵否定的なお返事が返ってくるか、黙殺されます。でも、企業ではごくごく普通の考え方です。大卒の社員に全てを任せるのは非効率、仕事を切り分けて、管理するのは生産性を上げるのには必須です。　恒常的に学校でボランティアをやっていますが、おそらく、私が教員免許を持っているから、やらせてくださることもあり、逆にそれが煙たいこともあると感じています。学校に都合のいいことはただで使い捨てても平気だけれど、手は出しても口は出すなという雰囲気を感じます。私の思い過ごしでしょうか。　免許更新制度は、危険物取扱責任者などではございます。一定期間を過ぎると消防法が変わるために講習が必要なためです。教育基本法、学校教育法が変わるのならば、免許の更新は必要かもしれません。　寡聞ながら、改めて免許の更新を云々するまでもなく、現場の先生方は指導法、教授法に関して熱心に研究会を開いて、夏休みなどに研鑽されていると聞きます。免許更新を言われる方はそのことをご存知なのでしょうか？

  2004.12.18

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