町内会は崩壊しつつある?
ローカルな話なんですが、町内会の組長当番が回ってきました。つまり、町内会を区割りした、小さな一角の当番ってわけです。 私が住んでいる界隈は、23区内ながら、古くからの住民が多い、 静かな、むしろフツーの庶民の家しかないような住宅地なんです。 よって、お年寄りが多く、お祭りや町の行事がこれまでは盛んだった。 最近、代替わりといいましょうか、土地所有者が土地を手放し、 そこを何分割もして、一軒あった所に3軒も4軒も家が建つようになっています。 その分、若い家族が入って来て街の活性化に繋がりそうなんですが、 どうも、そうは行っていない。 組長当番も順番的には我が家にはならないのですが、本来、組長当番に当たる家に 前任者が何度訪ねても、いつも留守なのだというんですね。 で、割と私が家にいることが多い我が家に「悪いけれど、引き受けてくれ」ということになった。 面と向かって頼まれれば、「分かりました」というしかないですからね。 どうせいずれ回って来る当番だし・・と引き受けたわけです。 さほどのことでもないのに、会長さんからも副会長さんからも 大いに感謝され、お礼を言われ・・ちょっとびっくりしたわけで。 組長になって分かったことは、マンションやアパートの住人は町内会メンバーに なっていないこと。また、つい最近、新築なって住み始めた2軒も町内会会員になっていない。 するってえと、私が「町内会に入ってください」とか言いに行かなくちゃならないのか、 と心配したのですが、そこはいい、と。町内会・役員の仕事だから、カミタニさんがやらなくていい。ただ、会長も副会長も体が動かなくって、なかなか、勧誘に行けないのだそうです。 かつ、最近は「町内会入会拒否」という家も増えているのだとか。 そういうこともあって、おそらくその2軒も、引っ越ししてもう1年ぐらい経っていると思うんですが、 まだ、町内会に所属していないんですね。 つまり、古くからの住人は高齢化が進み、町内会の仕事も、思うように動けなくなっている。 かつ、新規町民も、いつも留守か、「お近所づきあいはご勘弁」という人が多く、 町内会の活動に積極的には関わらない。 いつ地震が起こるかも分からない、いつ災害が起こるかも分からないというのに、 町内会がジワジワ、崩壊しつつあるわけです。 それでも以前住んでいた文京区のマンションは、お隣さんとですら交流がなかったですから、 まだ、この辺はご近所付き合いがある、と言えるのかもしれませんが、 なんというか、日本がジワジワ、変わりつつあることを感じます。 これって、やっぱりまずいよ・・と私なんかは思うんですが、 若い世代は「面倒な付き合いはまっぴら」とかいうのでしょうかね。 なんかね~・・と考えてしまうのです。