自然とともに生きるということ
昨日は珍しく天気が良かったので、早朝から息子のブドウ畑の手伝いに行った。このところ天候不順で雨模様の日が続いていたので、ブドウにも色々な影響が出ているのではないかと心配していたこともある。幸いというか、息子のブドウはまだ収穫を目指している年ではないのだが、地域によっては開花の時期に雨ばかりで、今年の収穫量がずいぶん減る予想となってしまった仲間もいるようだ。その上に、病害虫の心配も・・。息子は、「可能な限りの自然農法」を目指しているので、防除なども化学農薬を使っていない。そのせいもあるのだろうが、ブドウ畑は「虫だらけ」。昨日の私の仕事は、ブドウ周辺の除草をして、伸びてきた蔓の剪定と枝の番線への固定。そして、大事な仕事が「スズメガの幼虫の駆除」。スズメガにも色々な種類があって、ブドウが大好きなのは「コスズメガの幼虫」ということで、青虫に茶色いとがった尻尾がついている。小さいうちはまだいいが、大きくなったら大人の親指ぐらいの太さで長さは中指くらい。色がまさにブドウの葉と同じ緑色で、葉っぱの影や茎と一体化するような感じで、見つけた時にはギョッとする。さらに、こいつは足がいっぱいあるようで、しっかりと葉や茎にくっついていて、なかなか取れないのである。これは大変な大食漢で、これにとりつかれたらブドウの葉は全部食い尽くされるので、ブドウの天敵ともいえる奴のようだ。だからこれを見つけたら、「絶対に殺してくれ」と厳命されている。その殺し方として確実なのは、剪定バサミでちょん切ること。しかし、あの太い奴をハサミで切るなんて勇気は私にはない。だから、なんとか幼虫を地面に落とし、葉っぱや草で見えないようにして、足でしっかりと踏みつける。息の根を止めたかどうか確認する勇気もないので、その上にさらに草などをかぶせて1件落着。しかし、ブドウ畑に生息する虫たちは、スズメガの幼虫だけではない。何の幼虫かわからないが、青虫・毛虫・テントウムシの仲間やコガネムシ類。もちろん、蜘蛛やバッタなどなど、はっきり言って「虫だらけ」。私は、はっきりいってこのようなものは大嫌いだ。普通であれば、このような場所には入りたくもない。しかし、私も親なんだなー。息子たちが頑張っているのなら、やっぱり手伝ってやりたい親心なのだろう。暑い中、のぼせそうになりながら、時々出現する青虫の親分(スズメガの幼虫)に怯えながら、6時間もあの雑草畑かブドウ畑かわからないところで頑張りました。息子たちは、刈払機での草刈と酢を使った防除。なにせ、化学農薬を使わず、自然の力を損なわないというか、自然との共生をめざしているらしく、「虫や雑草たちとも共存しよう」としているらしい。それでも、スズメガなど何種類の虫は確実にやっつけたいというのだから、まあ、理想と現実の折り合いは難しいというか、なんだか矛盾しているというか・・。それでも、志したのだから頑張れるだけ頑張ってくださいという心境である。それに、なんだかんだ言っても、家族で自然の中で汗をかくことは悪くもないですし。今日は、昨日の晴天が嘘のような雨交じりの曇天。私は、昨日の立ったりしゃがんだりが効いて、足腰の筋肉痛です。