りら

みのりの秋。

毎日、同じメニューにならないように、などと考えながら過ごすのは楽しいものですが、あんまり種類がありすぎて、結局何を作ったらいいかわからなくなり、いらいら。

こんなことではバチがあたります。

深呼吸をしていちじくをどうするか考えました。

子どものころ住んでいた家の庭には、いちじくの木がありました。
食べごろまでほおっておくと鳥に持っていかれるので、少し若いうちにとって甘露ににしてました。

運良く鳥に見つからずに熟した実をみつけると、やったー、とその場でつるり、と食べたもんです。

今の庭にはいちじくはありません。
だから目の前にあるいちじくは、お店で買ってきたものですね。

お金を出して買うものだと思っていなかったので、お店に並んだいちじくを見るとなんとなく不思議です。

誰かが育てて収穫してここまで届けてくれたものだから、お金を払うのはもちろん構いません。

わたしの責任は、これをいかにおいしくいただくか、に移っているわけです。

--

まず、あっさり煮込んでコンポート風に。それからごろんとしたままタルトにのせて焼くことにしました。

タルトといっても、台がめんどうなので、タルト型に直接生地を流し込む「乱暴なタルト」。

午後のお茶に、なんて気取っていられなくなって、多分、お昼に食べてしまうと思います。

ああ、いい香りがする～。