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カテゴリ:本
夫は午前中地区の作業に出かけ、息子は定期試験の勉強。
天気はまあまあなので洗濯物がよく乾く暖かい1日。 自分はといえば持病の症状が少し強く出るわ風邪気味で喉が痛むわで調子がいまひとつ、とはいえ何もできないほどではない。ただ、普段の家事がちょっと億劫。 静かに本を読む。
幻想文学が好きかどうかで評価が分かれるだろう。これはすごいと思うか興味が持てないかの二極。ただ、そういう評価とこの本の好き嫌いとはもしかすると別になるかもしれないが。 読んでいる間はこの世界に入り込んで出られなくなりそうな微かな焦りを感じていた。精緻な文章、物語世界の完結度は非常に素晴らしい。この世界が好きな人にとっては極上の文学であろう。男性よりも女性の方が熱烈に支持しそうな気がする。 自分自身はどうかといえば、「ラピスラズリ」の世界に自分が存在したいとは思えない。しかしこれは相性の問題であって、この作品の完成度の高さとはまた別の問題である。 そういや完成度の高さというか内容のすごさとは別に相性の問題でどうしても苦手なのが自分の場合は筆頭がブラッドベリ。『刺青の男』とか確かにすごいんだけど、何だか知らないけど読んでいてだんだん苦痛になっていくんだよねえ。何であんなに相性が悪いのかよく分からない。『ラピスラズリ』の方が苦痛はずっと小さい。
1冊目は小学校高学年から中学生向けかもしれないが、2冊目と3冊目は子供よりも大人の方が胸に沁みるものがあるかもしれない。「たそがれ堂」の世界のスタンスはあくまでも人に優しい。それってシニカルに見ればご都合主義のように感じられなくも無いが、
なんてのを読んだりした後だと毒が中和されてまっとうな人間に戻れる気がするのであった。 それにしても、少し暗いところだと小さい字が読みにくくなってきたなあ(笑 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012.05.21 00:08:29
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