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すずめさんの気まぐれ日記

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2007年08月16日
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お盆は終わったが、私の(正確には妹の)霊体験をご披露しよう。
私の体験はほとんど怖くないし、動物、特に鳥関係ばかりだが、これは珍しく人がからむ。

昔、私が高校生、妹が小学校高学年、弟が2,3歳の頃、家族で岡山へ旅行した。
後楽園や倉敷の大原美術館などを観光した後、宿へ入った。公務員の共済宿舎で小さな宿だった。
大きな部屋がなかったので、私達は2部屋に分けられた。両親と弟は山と海が見える大きめの部屋。私と妹は向いの愛想のない小さい部屋だ。妹は入ったときに暗い部屋だと思ったらしい。せめて景色でもと窓から見ると塀に囲まれた空間に、焼却炉や不要品が積まれた裏庭が見えるばかりだった。
不満だらけの私達は、両親の部屋で食事した後も、その部屋で遅くまで遊び、寝るために自分達の部屋へ帰り、床についた。
翌朝目覚めると、部屋の入り口側で寝ていた妹が言った。
「ねえちゃん、昨夜トイレに起きたやろ?」
私は起きていない。ちょっと嫌な気持ちになりながら「起きてないよ。なんで?」ときくと
「嘘、絶対起きたわ」と言う。
首筋にチリチリしたものを感じながら、ほとんど涙声で「絶対起きてへん!何があったん?」と言うと、最初言い渋っていたが、ようやく話し出した。
入り口の方を向いて寝ていた妹は、奥に寝ていた私が立ち上がる気配で目がさめた。すると上がり口に、宿のゆかたを着た女の人がこちらへ背を向けて腰掛けていたと言う。妹はねえちゃんがトイレへ行くんやな、と思ってまたそのまま眠ってしまったそうだ。
その時、振り向いて私が寝ているのを見たらどうなっていただろうと思う。
私が怖い、と思った唯一の霊体験だ。





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最終更新日  2007年08月16日 11時51分30秒
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