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すずめさんの気まぐれ日記

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2008年03月27日
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昨日はお天気が良かったので、お庭へ出て満開のレンギョウをパチリカメラ

      DSCN0020.jpg

それから足慣らしにガレージを10周している内に目が回ってきました目
う~、まだまだ調子出ないわからん

『きょう、三月三十日午前十時、わたしの知らないまに、レンギョウの最初の花が咲いた。この歴史的な瞬間を、どんなことがあっても見のがしてはならないと思って、小さな黄金の鞘に似た、いちばん大きな芽を、三日前からわたしは見はっていた。雨が降るかな、と思ってわたしが空を見あげたあいだに、その瞬間が来た。あしたはもう、しなやかな若い枝が、どの枝もいちめんに黄金の星をまきちらしたようになるだろう。』
   カレル・チャペック「園芸家12ヶ月」(中公文庫)より

engei

チャペックはチェコのジャーナリストであり、作家です。
エッセイ、小説、戯曲、童話と多岐にわたる作品を残し、ノーベル賞候補になりながら、1938年に亡くなりました。
48歳、あまりに早い死です。
また「ロボット」という言葉を作ったのはこの人。
この本は数十年前に買ったものですが、今もまだ私の愛読書の一冊で、なかばエッセイなかば小説と言ってもいいでしょう。
1月から始まり、12月まで、1年を通して園芸家が悪戦苦闘しながら植物や野菜を育てる様子がユーモアたっぷりに書かれていて、何度吹き出したかしれません。
園芸家は送られてくる園芸カタログを見ては何を注文すべきか、心の中で血みどろの闘いをし、隣の家の花を見て「ちくしょう、俺だったらもっと見事に…」とつぶやきます。
園芸家にとって足ほど邪魔なものはないとぼやき、思い通りにならないホースと格闘し、庭に無断で入ってくる犬を追い出し、冬の寒さと夏の暑さに耐え、ライバルの自慢に耐えます。
ユーモアに満ちていながら、決して抱腹絶倒までにはいかない抑制のきいたその文章には詩情があふれています。
兄のヨゼフの挿絵がまたいいのです。
簡単な線画ながらでちょっととぼけた味が、カレルの文章と一体になってひとつの作品を作り出しています。
訳文もとてもわかりやすく美しい。
気分が落ち込んだ時など、時々取り出しては読んでいます。
カレル・チャペックの本
「山椒魚戦争」
「長い長いお医者さんの話」
「ダーシェンカ」
「ひとつのポケットから出た話」
「郵便屋さんの話」
「困った人たち」
他、多数。

は~、本の感想を書くぞと思って始めたこのブログ、10ヶ月以上もたってようやく念願を果たしたなんて自分でも呆れます。
私の読書は、読み散らかしで、なかなか1冊を読み終えず、おまけにちょっぴり癖が強くてこういう場で紹介するのはちょっとなあと思われるものが多いので、思い切りがつきませんでした。
誤解しないでくださいね、いたって健全なものを読んでますから。
なんかホッとしました。





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最終更新日  2008年03月28日 15時07分34秒
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