・今週の月曜日の午前中に、
　訪問営業みたいな人が来ました。
　20代～30代ぐらいのスキンヘッドのデブで、
　下積みの芸人っぽい雰囲気。


　コロナ禍なのに訪問営業していること自体に
　うさんくささを感じつつ、
　すぐ追い返すつもりでいると、
「火災保険って使ったことありますか？
　ないですよね〜〜？
　雨どいとか屋根って建てた時のままですよね？
　案外火災保険で直せたりするんですけど、
　知らない方が多いので、
　もったいないなぁって思っているんですよ。
　なので当方が火災保険会社さんに連絡して
　申請書を取り寄せて、
　当方がお宅の雨どいや屋根の写真を撮って、
　その写真と一緒に申請書を郵送していただいて、
　保険がおりればそのお金の範疇で修理して、
　おりなければそこで終了、
　ご主人は一切お金を出す必要はないし、
　何も損することはないのですが、
　いかがでしょうか？」
　というようなことを説明されました。


　長年世話になっている、
　よく知っている仲の保険代理店の人の
　火災保険に入っているので、
　屋根や雨どいの修理が必要なら、
　その人に電話して保険がおりるかどうか
　自分で聞けるので、
　門前払いをしかけたのですが、
　どういう手口の詐欺（？）なのかに
　興味があったので、
　しばらく話に乗っておいてみることにしました。


「では火災保険の契約書を
　持ってきていただけますか？」と言われたので、
　嫌だなぁとおもいつつも持ってくると、
「いやぁご主人、これだったらバッチリですよ！！」
　と興奮気味に言われたので、
　うさんくささ全開の気持ちでいると、
　スキンヘッドデブは契約書を見ながら
　保険会社に電話をかけ始めました。
　スキンヘッドデブは、
　家主の名前と住所と電話番号と証券番号を読み上げ、
　修理する箇所の説明の時に、
「2019年の雪の時と、2020年の台風の時です」と
　言い出したのです。
　おいおい、適当な理由をつくって通そうとして、
　それってまずいんじゃないのか？と思いつつ聴き流し、
　電話は終わりました。
「では保険会社さんから
　１週間後ぐらいに申請書が送られてきますので、
　それまでに我が社が
　お宅の雨どいと屋根の写真を撮りに来ますので、
　その写真を申請書と一緒に保険会社に返送してくだされば
　ＯＫです。
　後日保険がおりるかどうかの報告が来ますので、
　その時に私の上司に知らせてください」と、
　上司とやらの電話番号を書いてよこします
（070から始まる番号。ＰＨＳか？）。


　そして仮契約書のような紙を出し、
　名前住所電話番号などを書かせ、
　はんこを押さそうとしますが、
　ちゃんと説明するように言うと、
　スキンヘッドデブは
　その仮契約書を全文読みながら
　説明をし始めました。
　スキンヘッドデブの声を聴きながら
　契約書を読むと、
「保険金がおりた場合、
　おりた保険金の範疇でのみ工事を行うが、
　おりなかったら一切何もせずそこで終わり」
　というのはきちんと書いてあるものの、
「保険金がおりたのに工事をしなかった場合、
　保険金の半分をいただきます」と
　書いてあります。
　そこの部分だけへんだなぁと思いつつ、
　スキンヘッドデブは仮契約書を読み終わり、
　私に名前などを記入するように渡したあと、
「あとこれはすごく大事なことなんですが、
　今保険会社とか代理店ってすごく大変な時で、
　福島の地震とかいろいろあって、
　なるべく保険金を出さないように
　いろいろうるさく言ってくることが
　多いみたいなんですよ、
　その工事会社おかしいんじゃないかとか。
　でもそこで流されないで頑張って、
　押し通してください」
　と言い出したのです。
　一瞬私は耳を疑いましたが、
　これって詐欺のカミングアウトじゃね？と確信し、
「申し訳ないけどなかったことにしましょう」と
　言いながら仮契約書を返しました。
　てっきり手のひら返しの罵詈雑言を浴びせられることを
　覚悟していたのですが、
　スキンヘッドデブは呆然としつつも
　すぐにニコッとして、
「何かあったんですか？
　せっかくのいい話なのに？」
　と言うので、
「いい話だとは思うんですけど、
　１割でも怪しいと思ったら引き返すように
　決めているんです」と言うと、
「わかりました、
　いい話を持ってきたつもりでしたが、
　信用の問題ですからね」と
　素直に引き下がり、
　帰っていきました。


　しばらくしてから外に出て、
　スキンヘッドデブのあとをつけると、
　３分ぐらい何かに記入したあと、
　別の家の訪問を始めました。


　月曜の午前中ってことで、
　完全に年寄りの家主狙いでしたね。
　中年男が話に乗ってきたので、
　意外に思いながらではあったのでしょう。


　すぐに保険代理店の人に電話すると、
　間違いなく詐欺だと言われ、
　今すごく多いのだということです。
　まず簡単に保険がおりるわけがないし、
　家主の代わりに電話するっていうのが
　まず違反であり、
　それだけで十分アウトだとのことです。


　あと火災保険会社に電話して、
　申請書の請求を取り消しておきました。
　てっきりダミーにかけていたのではないかと
　疑っていたのですが、
　ちゃんと火災保険会社にかけていたみたいです。


　このケースの場合、
　何が狙いだったのかが今一つわからないのですが、
　おそらくこのあたりじゃないかなと思うリンクを
　以下に貼っておきます。






「保険金が使える」という住宅修理サービスのトラブルに
　ご注意ください！
　http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20140627_1.html

　どういうこと？
　雨樋修理の「火災保険で無料」といった言葉に
　隠されてるワナ
　https://gaiheki-concierge.com/article/amadoi-trap/

　今現在（５月27日）、
　情報・口コミ欄に
　火消し役のサクラが５匹出没してますね。
　https://houjin.j-bdb.com/40300011383536237
















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