『タイ語が面白いほど身につく本』
出たてのホヤホヤのタイ語学習書をご紹介します! 『タイ語が面白いほど身につく本』 ギェッティポン・ルーンスワン/近藤由美著、 中経出版、1,680円(税込)タイ語入門書って大別すると2つのタイプがあると思うんです。一つは、「指さし会話帳」やトラベル会話集といった気軽なフレーズ・単語解説本。もう一つは、じっくり学ぶための教科書。この本はですね。その中間に位置する内容なんです。どういうことかというと、2つのタイプのいいとこ取りな内容になっているのです。しかも学習入門者の、「とにかくちょっとでもいいからタイ語を早く話せるようになりたい!」という気持ちを汲んだシンプルかつ整理された構成になっています。まず1章では、タイ語を理解するうえで本当に必要最低限の前提知識を学習。語順や否定文にするにはどうするのか、などです。そして2章で早くも挨拶で使うこれまた必要最低限の表現を学習。ここまで学べば、とりあえず挨拶はできるようになります。で、3章はとりあえず軽~くタイ文字の説明。思いっ切りはしょったシンプルな内容になってます。とにかく会話最優先。だけど念のためちょっとだけタイ文字にも触れましょうって感じ。4章はボキャブラリー編。「指さし会話帳」よろしく、かわいいイラストで単語をどどーっと覚えます。ここまで来れば、カタコトで言いたいことが言えるようになりそうです!5章では、旅行でよく使う表現・文から文法を学びます。これも他のタイ語入門書の内容から、頻出かつ基本的なものだけに絞った印象。無駄が無いって感じでしょうか。最後の6章は、5章の知識を踏まえたうえでの応用編。旅行で使えるフレーズ集になっています。こんな感じで、とにかく旅行でタイ語を話したいんだ。しかもできるだけ早くマスターしたい!っていう方向けに最適な学習書になっています。とは言っても、各文ともタイ文字・カタカナ・発音記号併記なので、幅広い層の方に受け容れられそうですね。もちろん、CDも付いてますし。なかなか面白いゾーンを狙ってきた良書です。これからタイ語学習を始めてみたいと考えている方は、一度手に取ってみてはいかがでしょうか?オススメできる本ですよ。