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テーマ:タイ(3327)
カテゴリ:タイ旅行記
ラーチャブリーのメークローン川沿いを離れ、
南へと歩いて行きます。 南へ真っ直ぐ続くこの道は、カタートーン通り。 ずっと先に見えている時計塔は、また後で登場します。 ここではこの道の一本東の道、ラーサドーン・インディー通りを 進んでみることに。そっちの道を選んだのにはワケがありまして、 ソンテオ乗り場を確認したかったからなんです。 黄色い看板に「クーブア」行き乗り場と書いてあります。 あったあった! ラーチャブリー市街から南へ6kmほどのところに クーブア遺跡というところがあるんです。 6~11世紀頃のドヴァーラヴァティー時代の都市遺跡だそうで。 一度見に行きたいんですよね~。 そのための下見でした ^_^;) この道自体には特段なにもなく、 10分歩いて行き止まりのT字路に出ました。 左へ行くと国鉄ラーチャブリー駅ですが、 私は右へと進みます。 ゾウさんがリアルです ^^ ほどなく目的地に到着しました。 「メムさんの玉子クイッティアオ」 (ร้าน ก๋วยเตี๋ยวไข่ คุณแหม่ม) ラーチャブリーでもっとも有名なクイッティアオ店なのです。 以前営業時間内に間に合わなかったことがあったので、 ようやく食べに来られましたよ! 店内は天井が高くて広く、ごちゃごちゃしていないのが好印象。 笑顔が優しい女性に案内されて席に着き、 クイッティアオ・トムヤム(トムヤム・ヌードル)と クイッティアオ・ヘーン(汁無しヌードル)を注文。 「ムーサテもいかがですか?」 感じの良い接客にのせられて、 思わず「はい」と答えてしまいました(笑) そう、この店は味のみならず、親切な接客もあって人気店らしいんですよ。 たぶんさっきの女性が店主のメムさんでしょう。 メムさんのお母さんかな? お婆さんもいるんですが、 この方もニコニコ優しく親切です。 さあ、揃いましたよ! 戴きましょう! クイッティアオ・トムヤムは、酸っぱさと甘さの加減が絶妙ですね~。 トムヤムってスープのトムヤムと、クイッティアオのトムヤムで 味が違うじゃないですか。ここのはそのちょうど中間な感じの味です。 薄過ぎず濃すぎずでいい塩梅ですよー。 このクイッティアオ・ヘーンのほうは濃いめの味付けでちょっと辛いです。 私にはとても美味しく感じました! そしてムーサテ(豚の串焼き)。 肉が柔らかくていいですね~。 タレもまた甘さがちょうどいい具合です。 さすが人気店!! あと飲み物に注文したナム・ファラン(グアバ・ジュース)は、 市販のものかと思いきや、ちゃんとグアバから搾ったジュースでビックリ。 果肉感がしっかり残っていて、これまた嬉しくなりました。 夢中で食べていると、「美味しいですか?」と笑顔のメムさん。 こんな一見客にも気を遣って声をかけてくれるなんて! 人気店になるべくしてなったんだろうなと納得しましたよ。 またぜひ来たいと思った店でした。 一応お店情報をお伝えしておきましょう。 店名:クイッティアオ・カイ・クンメム (ร้าน ก๋วยเตี๋ยวไข่ คุณแหม่ม) 場所:グーグルマップ 営業・毎日05:30-17:00 電話:08-1944-5406 会計を済ませ、店を出がてら、 入口に陳列された土産物を眺めてみると… おお、今回の旅の一番の目的の品がここでも売られているじゃあないですか! でもまだガマン(笑) 本店で買おうと思います ^^ 「メムさんの玉子クイッティアオ」を出て右へ。 するとそこにはもう、さっき遠くに見えた 時計塔が聳えています。 その背後に見えるのは、ラーチャブリー病院。 ここで以前、武装グループによる人質立てこもり事件があったんですよ。 ่事件を解説すると長くなるんですが…。 事の発端は1999年10月1日、バンコクのサートーン通りにある ミャンマー大使館で「God's Army」を名乗るカレン族の ミャンマー反政府組織の12人が武装して人質を取り立てこもり、 アウンサンスーチー女史の解放をミャンマー軍事政権に要求した事件でした。 犯行グループはその後、ラーチャブリー県のミャンマー国境まで 自分たちをヘリコプターで送るように要求を変更。 タイ政府は要求をのみ、スクムパン外務次官(昨年までバンコク都知事だった人物) が道中の安全を保障する人質として同行し、事件はとりあえず終結したのでした。 タイ政府が弱腰とも思える対応を取ったのは、ミャンマー反政府勢力に肩入れすることで、 関係が良好でなかったミャンマー軍事政権に揺さぶりをかける目的があったからでは などと報道されました。 が、それが裏目に出てしまいました。 4か月が経過しようという2000年1月24日、なんと同じグループの10人が 今度はこのラーチャブリー病院で医師・看護師などの病院関係者と 患者の400人を人質にとり再び立てこもったのです。 今回の要求は、ミャンマー政府軍による掃討作戦で負傷した仲間の治療のために 医師・看護師を連れて行くこと。当局は人質の解放交渉を続けますがまとまりません。 そこで武力による解決へと作戦の変更を決断します。 陸軍、国境警察などから特殊部隊の精鋭を招集。 睡魔に気が緩む午前3時が決行時刻となり、 病院敷地内所定位置へと悟られないように近付いて行きます。 すると思わぬ事態が。 ワン! ワン! 野良犬が吠え出しました。 犯行グループに気付かれてしまったら水の泡だ! ということでいったん退却して仕切り直し。 午前5時に再度ほふく前進で病院敷地内へ。 今度は順調でした。 病院横のスタジアムにある石油タンクを爆発させ気をそらせた隙をついて 閃光発音筒(スタングレネード)を投げ込んでから特殊部隊が突進し、 15分で作戦は終了。 人質の命を守るため、4~5mの距離で頭部を撃ち、 必ず絶命させることを徹底したそうです。 9人はこの方法で全て射殺。 残る1人はトイレに逃げ込んだため機関銃で蜂の巣に。 人質には1人のケガ人も出ませんでした。 ちなみにこの作戦の指揮官は、スラユット・チュラーノン陸軍大将。 2006年9月19日の軍事クーデターで倒されたタクシン政権に代わって 首相に就任することになるその人物です。 なんだか嫌でも国境県であることを実感させられる事件ですよね。 でも上で触れた99年のミャンマー政府軍による掃討作戦の後、 国境付近も平穏になったようです。 God's Armyの残りも01年にタイ側に投降しましたし。 そんなわけで以前訪れた国境のフアイ・コークムーにも 安全に立ち寄れるようになったんですよね。 <旅費交通費> 歩いただけなので:0バーツ ここまでの合計:105バーツ <参考> pantip.com "เล่าเรื่องราวจับตัวประกันที่ราชบุรีให้ฟังหน่อยสิครับ" Wikipedia "เหตุการณ์ก๊อด'ส อาร์มี่บุกยึดสถานทูตพม่า พ.ศ. 2542 และโรงพยาบาลศูนย์ราชบุรี พ.ศ. 2543" ※旅は2016年5月28日(土)に行いました。 つづく ※当ブログから1日旅の記事だけを抜粋し見やすくまとめたブログ 『タイ~バンコク周辺バス日帰り旅~』 もぜひご覧ください。 そちらのブログは左側の「旅ごとに見る」欄で旅名を選ぶと順を追ってお読みいただけます。 旅の参考になれば幸いです。 ★★★お薦めのタイ語入門書です★★★ ◇入門書◇ 『らくらく話せる!タイ語レッスン』ナツメ社 ◇単語集◇ 『キクタン タイ語【入門編】』アルク お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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