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カテゴリ:et cetera
第一作品集に込めた詩想。展 いつもの千駄木の鴎外記念館。初夏みたいな陽気に誘われて上着を脱ぎながら明治の終わりの頃へフラリ。観覧者一人の貸し切り状態で途中珈琲一服しながら ビデオ紹介の平野啓一郎氏と伊藤比呂美さんの対談は面白かった。生涯で50冊以上刊行してその第一作目で、1892年だから130年前で鴎外30歳の時。舞姫からドイツの翻訳小説、戯曲、訳詩集「於母影」などの集大成で、亡くなるまで何度も改訂版縮刷版を出して推敲を重ねたという。そしてこの作品に影響を受け交遊し読み継いだ文学者たちが多くその衝撃も伝えている。紅葉、露伴、漱石、藤村、花袋、谷崎、白秋、与謝野などが伺えた。この観潮楼の場所は駒込大観音通りに面して古い寺院が多くまた小さな画廊もあって団子坂から白山神社あたりまでは学生も多くて不思議な町といつも歩いている。
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