前回の続き
日本株投資、外為fxが日本経済の変化によりどのような影響を受けるかを推測します。なお、ここではとりあえず十年程度の将来を念頭においています。また、為替に関して、「高金利通貨は金利の分だけ価値が下がるので超過収益の機会はない」という為替版効率的市場仮説(?)は無視しています。1、現状維持が続くケース。様々な問題の先送りを続け、金利も低い水準のまま。国際的にみた経済力はやや下落が続く。最も可能性が高く、多かれ少なかれこんな感じになるんじゃないかと私が考えているケースです。この場合、スワップはもらい続けられるし、円は少しずつ下落するでしょうから、為替差益も徐々に増えていくと思われます。長期スワップ派としては理想的な展開です。もっとも、こうなると株価も下がるはずです。しかし、現在の日本市場には非効率な部分が少なからず残っているので、適切な投資行動を行う事により一定の利益を出せる余地は十分あるのではないかと思います。2、何かの間違いで日本が躍進するケース。「21世紀は日本の時代」などといわれるようになる。万一こうなった場合は円の価値は大幅に上昇するし、利率も上がるでしょうから、スワップも減少します。ですから、為替においては大損となります。しかし、反対に株価は大きく上がるでしょう。そして、一般に為替と株式では株式の方が変動幅が大きいので、為替での損失を上回る利益を株式であげられると思われます。また、日本が繁栄すれば年金問題をはじめとした財政問題も少しは改善するでしょうから、日本人としては為替の損失を考慮してもこれが理想的なシナリオといえると思います(実現の可能性は低そうですが)。3、日本がゼロ金利政策から利上げに転じるケース。大不況・デフレからは脱却し、経済は多少上向く気もするが、様々な事態が考えられ、どうなるか不明。この場合スワップの受け取りは確実に減ります。円の価値は変わらずかやや上昇というところでしょうか。総合的にみて為替では損ということになる可能性が高いでしょう。株式がどうなるかはさっぱり分かりません。個別の銘柄選択を頑張るとしか言えないです。4、日本がハイパーインフレに突入するケース。金利は南アフリカ並みかそれ以上となる。もしもこうなるとスワップは減るどころか払う事になります。しかし、円の価値は当然暴落するので、為替差益はスワップの支払いなど問題にならないほど膨大なものとなるでしょう。円に対するヘッジが最高に活かされることになります。株価のほうは暴落するでしょうが、少なくとも現金や債権を保有しているよりはダメージが少なくてすむでしょう。こうしてみると、1,2,4のいずれのケースになった場合も日本株+fxというポートフォリオの期待効用は結構高いように私には感じられました。3の適当な水準の利上げがあった場合は苦しいと思うのですが、利上げが経済にどのような影響を与えるかは分からないし、予想してみても無駄だと思うので、状況を見て対応するしかないかと思っています。大体このような考えでfxを始めたのですが、考え方が妥当かどうか非常に気になります。今回の日記が将来削除したい日記ナンバーワンになる予感十分です。何かおかしいと思う点があったらコメントいただけると大変ありがたいです。