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カテゴリ:現代史
消息不明になっているスターリニスト中国の元外相・秦剛(写真=5月に北京で)は、どうやら国家安全を脅かした嫌疑で解任されたようだ。それも、スターリニスト中国お得意のハニー・トラップの逆の陥穽にはまったらしい。 ◎不倫相手女性は秦剛の子を出産していた アメリカ紙『ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)』(写真)電子版が19日、複数のスターリニスト中国高官の話として、伝えた。 秦剛は、今年1月まで駐アメリカ大使を務め、その後、56歳の若さで外相に抜擢された。それなのに、半年足らずで外相の椅子から追われた。 外相を更迭された理由は、今もスターリニスト中国からは明かされていない。 そこに、WSJの情報である。それによると、駐アメリカ大使時代に不倫関係にあり、しかもその女性が妊娠し、秦剛の子を婚外子として出産したというのである。 ◎逆ハニー・トラップか その女性の素性は分からない。大使館に勤務するアメリカ人女性クラークに手をつけたのか。 それを、どうやらアメリカの情報筋に嗅ぎつけられたらしい。 そうなると、それをネタに情報漏洩を求められる。共産党の規律検査委員会は、それを懸念し、秦剛を拘束して取り調べているようだ。 ちなみに女性を使って、他国の情報筋が外交関係者にスパイ行為を強要するのは、スターリニスト中国初め、かつてソ連などの東側でよく使われた手だ。ハニー・トラップには十分に気をつけなければいけないことは、どこの国の外交関係者にもイロハのイである。 ◎女性と子どもをポイ捨てか、冷酷さにおぞましさ 秦剛の本国への召還は、外相に就任させるための錦を飾る帰国である。だから不倫問題は、秦剛が帰国して外相として華々しく活躍している時に発覚したのだろう。 それにしても、昨年10月には共産党幹部である中央委員に昇格したほどの筋金入りが、なぜそのような軽率な行為に及んだのか。しかも、不倫相手女性を妊娠までさせ、中絶もさせずに(首都ワシントンでは中絶は合法だ)子を産ませたのは、どんな了見だったのか。 いずれ秦剛は本国に戻る。その時に不倫相手と子を連れて戻れるわけはない。 ポイ捨てするつもりだったとしか思えない。そこにもスターリニストどもの冷酷さが垣間見える。 昨年の今日の日記:「40年前『百万本のバラ』を旧ソ連で大ヒットさせたロシアの国民的歌手アーラ・プガチョーヴァがウクライナ侵略を批判」https://plaza.rakuten.co.jp/libpubli2/diary/202209210000/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.09.21 05:38:12
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